MRF150x8プッシュプル4合成でAM用4KW級SSPAを実験する(Dec 2 2014)

はじめに
2014年7月26日、友人のJG2CMJによりMRF150の4パラ・プッシュ(x8)を4合成(32個)する工業用高周波電源(27.12MHz)のジャンクが持ち込まれた。
暫く放置してあったが、ハイパワーAMの実験をしてみたくなり、1KW搬送波を100%変調するときの電力、4KWを出力できるHPAの構想が浮かんだ。
ここでは、そのMRF150x8x4SSPAの紹介とリニアアンプ化に挑戦する。
左は蓋を外したSSPA。空洞型ヒートシンクの左右に2ユニットずつ取り付けてある。電源は3相200Vだが、契約が無いので当面は発電機運用する。
下は周辺機材。左から平滑ケミコン33000μFx4、その右が3相200V:36V電源トランス、更に当該アンプ、右端に少し見えるのが3相整流器。3相整流器の背後に制御基板があるが、実験では使用しない予定。



現状を観察
写真は4合成するユニットの1つ。製造メーカーはADTECプラズマテクノロジー。MRF150を4個パラレルでプッシュプルに構成し、合計8個が1ユニットに組み込まれている。この8個はIC-PW1やVL-1000などのリニアアンプと同じ数である。したがって4合成により4KW程度の出力が望め、AM/1KW(100%変調)に対応するリニアアンプが期待できる。
各ユニットの入出力はコネクタで取り出し、入力側は分配器、出力側は合成器へ接続される。合成出力はH-Nコネクタが使われ、ハイパワーへの考慮が成されている。
電源は各ユニットから直引きの電線が4本で行われている。また電流計用を思われるコネクタケーブル(ツイストx2)2本と温度用と思われるコネクタケーブル(ツイストx1)1本が出ている。
MRF150のBIAS設定と思われるVRが各ユニットにデバイス数分取り付けてある。
過去同社のMRF150プッシュプルユニット(27.12MHz)のテスト結果を見る限り、RFトランス類は7MHzでも十分なf特を示している。

電源を配線し単相200Vを供給してみた