GPSのNMEA(National Marine Electronics Association)データをモニタする(Jun 27. 2010)


GPS受信モジュールの1pps(1Hz)出力にロックする10MHz/OCXOの実験が落ち着きの方向だ。
そこで次のステップとして受信モジュールからのデータ出力、即ち時間情報や測位情報などをPC上で監視する事に興味が及んでくる。
受信モジュールにはTTLレベルでTxDとRxDのI/Oポートが用意されているので、これを利用してPCとインターフェイスをとる。
MAX232C等のICで「TTL-RS232C変換」を組み込めば良いのだが地方ではICが\750と法外な値段で売られ困惑する。
そこで、\400程度で出回っている携帯電話用のデータ転送ケーブル(カモン 9-KE/TTL-RS232C変換)を改修して使う事にした。
改修は携帯電話側の特殊コネクタを撤去して、代わりにステレオミニプラグを取り付ける。
受信モジュールのRxDがチップ、TxDがリンング、GNDはコモンとする。
配線に間違いがなければPCのRS232Cコネクタに変換ケーブルをつなぎ、ソフトGPS-NMEAモニタを起動すると、データウィンドウが表示される。
もし衛星補足が完了していれば時間情報が表示される。それ以外の情報はこの時点では何も表示されない。
ここで2つの設定を行う事で空だったウィンドウにデータが表示される。
@出力センテンスを設定・・・ツールメニュー(GPSコマンド/レポート)で全てのセンテンス選択起動
A受信モジュールを選択・・・オプションメニュー(オプション設定)でBT-339(SiRF)を選択

以上によりGPS情報がPC画面上に表示される。
上はオリジナルの変換ケーブル9-KE(左)と、改修で取り付けたステレオミニプラグ(右)。左は9-KEの内部回路。 下図はPC上に表示させた「GPS-NMEAモニタ」画面。

*NMEAの規格やNMEAモニタについての詳細は文中のリンク先を参照されたい。同サイト主宰者のK.Kawano氏には多くの助言を頂戴している。


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