R-390A/URRの1st Mixer不良修理(Dec 19, 2011)
 2011年12月11日、朝まで良好に受信できていたR-390A、午後電源を入れたらウンともスンとも言わない。2011年9月に発生した不具合に酷似している。状況を観察すると・・・。

@ANTをつないでも離してもオーディオ出力に変化なし。
ARF-GAINの上げ下げでオーディオ出力のノイズレベルが上下する。
BそのノイズはいわゆるRFかIF段のサーマルノイズ。
CAF-GAINの上下でABのノイズは上下する。
DBFOオンでBFO-PITCHを上下させるとオーディオ出力のノイズビートが上下均等に変化する。
ECALモードで500KHz以下でも強いマーカーレベルを確認できる。

・・・ざっとこのような状況。
 2011年9月の修理に習い真空管ヒーターの灯り具合を確認していくと1stMix_V202/6C4のヒーター消え冷たい。そこで予備球の6C4(Toshiba)を投入すると見事に復活。当該6C4(GE)のヒーター(3番・4番)をテスターで当たると完璧に断線であった。

  過去のヒーター断履歴・・・
 @RT510:CurrentRegulator、AV503/6BA6W:3rdIF、BV204/6C4:3rdMix

写真上は修理のためにラックのビスを緩めR-390Aを取り出した様子。天板を外し、部屋の明かりを消して中を覗くとヒーター点灯の様子が確認できる。R-390Aの下に代替の51S-1Bが見える。決して悪い訳ではないが、R-390AのIF=16KHzで聴くAM放送の音は格別。

写真左の奥がヒーターが断線だったV202/6C4(シールドケースを外している)。手前はRF増幅V201/6DC6。
中古購入した1982年から既に29年を経過し、最近ヒーター断が目立つようになった。しかし、それにしても良く動作するものだと感心する。
  R-390A/URR関連Webサイト

 1.R-390A/URRにプロダクト検波器を組み込む
 2.R-390A/URRの電解コンデンサ補修について(Aug 16, 2007)
 3.R-390A/URR用お勧めキャビネット
 4.R-390A/URRの3rd Mixと電源マイクロSW不良(Sep 17, 2011)
 5.R-390A/URRの3rd Mix不良修理(Apr 13, 2018)