リモートシャックのアンテナ接地&選択リレーボックスの製作(Jun 23, 2016)
回路図@
誘導雷等の外乱から無線機を守るために、アンテナ回路の接地回路を設ける。また併せて3系統のアンテナ切替回路も設け、同一の箱に収容する。
これらは左図の様にリレー回路により行い、トランシーバ(IC-7300)のDC出力や、同バンドデータにより
自動制御
を行う。
○アンテナ接地リレー…非運用時はブレイク接点でアンテナ回路を接地する。トランシーバの電源スイッチ連動のDC出力により、リレーをメイクしトランシーバーをアンテナに接続する。
○アンテナ切替リレー…2個のリレーにより3系統のアンテナを切り替える。デフォルト(ブレイク接点)は一番長い経路でHFアンテナ、最短経路を50MHz用としている。将来系として10MHzモノバンダー設置を想定して、10MHz用も設けている。
なおアンテナ接地としているが、一般的な誘導雷からRigを守ることを想定しており、直撃雷を受けた時はゴメンナサイである。
また避雷対策として各アンテナの入口に避雷器を挿入しタワー根本へ接地することも併用する予定。したがって、タワーからの同軸のシールド側は局舎の入口で確実に接地することになり、良くやるRigのCMF対策はやらない方向の予定。
回路図A
左図は発想を変えて上図を修正してみた。
すなわちアンテナを接地する代わりにトランシーバ側を接地(又はダミー終端)する方法である。今回のリモートシャックではトランシーバ(IC-7300)の前に1.8MHzのHPFが挿入され、その内部ではL(コイル)によりホット側が3ヶ所で直流的にも接地されている。このため、ブレイク接点で敢えてリレーで接地しなくても相応の接地回路が構成されていると判断。ブレイク接点側にはダミーロード(50Ω)接栓と強制ブレイクSWを設けて測定や調整などに融通を利かせることとした。
これにより信号の流れが若干変更になっている。なおアンテナ側には避雷器を挿入する予定である。 写真の下は回路図Aで製作したアンテナ選択リレーボックス。上はリニアアンプ切替リレーボックス。左はACCボックス(バンド電圧デコーダ内臓)。