アンテナローテータKR-400を外部接点制御…不具合対策(Sep 1. 2017)
リモートシャック リモートシャックのローテータ(KR-400/KENPRO)が回らくなったので調べてみたらコントローラのヒューズ(1A)が飛んでいた。 激しい飛び方ではないので交換し電源投入すると、一瞬パイロットランプや方向メータが触れるが、再びヒューズが飛ぶ。 制御部を持ち帰って調べると電源トランスの1次側100V巻き線がDCテスタで7Ω。2次側14V(メータ回路用)が4.6Ω、29V(ACモーター用)が1.7Ω。巻き線間の絶縁はOK。 ローテータ制御でCWとCCWを同時に駆動(優先回路非設置)したことが災いし、29V巻き線を焦がしてしまった可能性がある。記憶の中にはPCのリモコン制御画面で、両者が同時にONになっていたことに気付き慌てて片方をOFFした記憶がある。 モーターのローターに回転磁界を与えるための進相コンデンサがスルーになり、直行する2つのコイルが同相で駆動されたと思われる。コイルはローターに回転力を与えられずやはりオーバーロードになったに違いない。 トランスはTK-9。ハムショップ経由でケンプロさんへ注文するつもりだったが、既に同社はこの業界から撤退しており入手は無理と判明。それで伊勢の西崎電機へ特注することになった。
推測は見事的中し、トランスの交換で完全復旧となった。
なお優先回路(先押し)はやはり安全対策として必須であるため、これを機にリレー接点の追加による保護回路を組み込んだ(上図)。リレーはCW及びCCW共に2回路2接点を用意し、ブレイク接点を相手側のメイク接点と直列接続し、先押し優先回路を構成している。
写真は交換投入した西崎電機の特注トランス。ちなみに電圧は、1次:100V、2次:26V/1A、11V/0.1Aとした。この電圧は回路図の記述に従っている。コアサイズは厚さのみ3mm程度増加している。
交換前、不具合トランスとの比較。
交換後リモートシャックでてスト中の制御器。単体動作を確認した後、リレー回路を接続しLANIOからの制御動作を確認する。