東寺の講堂には普通は絵画として表現される「曼荼羅」を、「立体表現」した世界が広がっている。 空海(弘法大師)の指導のもと、二十一体の仏像を配置。 その内訳は、五仏(五智如来)と五菩薩・五明王・四天王に帝釈天と梵天を加えたもの。 空海没後4年を経た承和六年(839)6月15日に完成、開眼された。 火災消失・地震倒壊などにより、中央の五仏(重要文化財)及び、菩薩の中心である金剛波羅蜜多菩薩の計六体は後補されたが、他十五体は全て平安前期を代表する国宝。 |
東寺 講堂の立体曼陀羅配置図 |
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1.東寺の立体曼荼羅における如来、明王、菩薩の相関図
2.四天王
須弥壇の四隅に、向かって右前から右回りに持国天(東)、増長天(南)、広目天(西)、多聞天(北)の順に配置されている。
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ミニチュアフィギュアによる再現 |
東寺で立体曼荼羅を見た興奮を何とか表現出来ないかなと思案していたところ仏像のフィギュアがあることが分かった。 早速入手した。 お菓子のカバヤの『カバヤ・世界の神話 第2集』のオマケである。 東寺の立体曼荼羅21体の内、9体が揃った。 ミニ立体曼陀羅館です。 残りの仏像もカバヤさんがやってくれるとうれしいな。 ganarockさんからの情報で、19世紀、東寺講堂の21体の仏像のミニチュアを、エミール・ギネというフランス人実業家が京都の仏師にミニチュアを作らせ、1878年のパリ万博に出品したという記録がありますとのことです。 |
写真の仏像の配置 左端から 増長天、広目天、軍荼利、大威徳、不動明王、金剛夜叉、降三世、多聞天、持国天。 |
ミニチュアフィギュア | ||
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五大明王 京都・東寺の五大明王がモデル? |
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ganarockさんからの貴重なご意見。 五大明王のうち、不動明王以外は、東寺の仏像がモデルであることは間違いないと思います。唯一不動明王は異なっておりまして、フィギュアの方は儀軌(造像の基準)に則った一般的ものとなっています。また、フィギュアでは五大明王の光背が全て火焔光になっていますが、東寺の五大明王の場合は、不動明王以外は輪光に火焔を付けた形式です。フィギュアでは持物も少し変えています。著作権等の関係でそうしているのかもしれません。 |
不動明王 大日如来の化身とされ、悪魔を降伏させ、仏道に従わないものを無理矢理にでも導き救済するという役目。炎であらゆる障害と一切の悪を焼き尽くす。そのため、火焔を背負い、目を怒らせ、右手に宝剣を持ち左手に縄、下唇を上歯でかむという大変恐ろしい姿。髪は長く、左耳の前に編んだ髪を垂らしています。人々を救済しようとする厳しくもやさしい慈悲を持つ。 |
降三世明王 「3つの世界を降伏させるもの」という意味から降三世明王と言われる。阿閃如来の化身として、過去、現在、未来の「三世」における、煩悩を取り除いてくれるとされる。 四面(しめん:顔が4つ)・八臂(はっぴ:手が8本)で、正面の顔には眉間にも目があり三目となっている。左右の第一手で独特の印を結び、第二の右手は金剛杵、左手は金剛戟を持ち、第三の右手は矢、左手は弓、第四の右手は刀、左手は索を持っている。左足下に大自在天(シヴァ神)右足下にその妃である烏摩(ウマー)を踏んでいる。 |
軍荼利明王 身体の各部に蛇が巻き付いている。宝生如来の化身として、目に見えない外敵・煩悩や障害を除くとされる。一面三目八臂(うでが8本)。蓮華で両足を受けている。右手は三鈷・拳印・施無畏印を左手には金剛杵・戟・金剛鉤を持っている。 |
大威徳明王 阿弥陀如来の化身として、一切の悪を降伏させる力を有する。六面(顔が6つ)・六臂(腕が6本)・六足、特に多足はこの明王に限られた特徴。左右の4臂には鉾・剣・竜索・宝棒を持っており、水牛に跨っている。この水牛で、あらゆる障害を乗り越えて進んでいくことを表している。 |
金剛夜叉明王 不空成就如来の化身として、三世(過去・現在・未来)の様々な欲望・悪を金剛杵で打ち砕くとされています。 三面(顔が3つ)六臂(腕が6本)で、最大の特徴は、中央の顔に5つの目(通常の目の位置に、上下2つずつ、眉間に一つ)がある。下の二眼は嘘を見抜く目とされる。中央の手に金剛杵を持ち、ほかに五鈷杵、金剛鈴、弓・箭(矢)、宝剣と宝輪を持ち、ふたつの蓮華座に跨るように立っています。 |
四天王 奈良・東大寺戒壇院の四天王がモデル? |
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持国天 | 増長天 | |
広目天 | 多聞天 | |
このシリ−ズの他のフィギュア このシリ−ズは全11作品+シ−クレット1の計12作品です(2003年3月頃の発売。) コンプリ−ト(完全揃い)の全12作品は、『WANTEDオークション』で、オークション出品者の ganarock さんから入手しました。もちろん未開封で丁寧な梱包で送ってくれました。 上記以外の3作品 |
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シ−クレット分の不動明王 色違いと言うことです。 |
奈良・東大寺南大門の金剛力士がモデル? 阿形 梵語の最初の字音「a」を発する口を開けた形 |
吽形 梵語の最後の字音「hum」を発する口を閉じた形 阿吽(あうん)の呼吸はここから。 「万物の根源」と「一切が帰着する知徳」の象徴 |
これは、10個入った販売店のディスプレ−用の外箱。
各々の箱には、写真の仏像のカ−ドが入っている。「?」になっているのが上記の赤い不動明王。
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