□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ [2002/08/05]            【子 育 て 羅 針 盤】                               (第96号) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  女が一番強くなるのは,自分の弱さを認めたときですわ。                    ・・・・・マダム・デュ・デファン  母が一番強くなるのは,子どもの弱さを認めたときでは?                      ・・・・・H.モリのクマさん ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★ママの?★       『ママはなぜ座布団の表裏が分かるのでしょう?』                               (第30号) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  お家にお客様が来たとき,ママが「座布団を出してあげて」と言います。お 客様用の座布団は大きくて重いので,力をいっぱい出して運びます。ママが受 け取って「どうぞ」と勧めます。ときどき,くるっと座布団をひっくり返すこ とがあります。なぜあんなことをするのかなあ?  お客様用の座布団はフワフワしていて気持ちがいいので寝ころんだりしてい ると,ママに叱られます。座布団の真ん中に綿が寄るのを防ぐための綴じの結 び目があります。反対側は糸が十文字に縫い込まれています。ママはヒラヒラ した糸がある方を表にして,出していることを見つけました。  座布団を手で触っていたら,へりの感触が違っています。布がつながって 「つ」の字のようになっている縫い目のないへり,袋とじになって「3」の字 のようになっている二つのへり,少し出っ張っているへり(手縫い)がありま した。  お客様は「つ」の字のへりを正面にして膝頭の方に,出っ張っている方を左 にして座っています。ただ真四角にしか見えない座布団に,向きがあるようで す。ママは座布団の表裏を知っていますが,もしかしたら向きまでは知らない かも? 今度お客様が来たら,観察してみよう! ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★子育ち12話★         『吸いながら 乳首まさぐる 赤子の手』                              《第8-06講》 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ■はじめに  何気なくテレビを見ていたら,中学生の性体験の話が飛び込んできました。 ある調査によると,高校3年生の女子は半数弱が体験者だそうで,かなりの中 学時代体験者もいるそうです。インタビューに答えていた中学生は不特定多数 が相手で30人ぐらいなどと言っていたようです。知り合ったその日にという 場合もあるとのことで,軽くなったものと驚いています。  中学生時期は異性に興味を持つのが自然な育ちですが,男子はまだ観念的で あるのに対し,女子は実践的な傾向があります。早熟ということですが,開放 的な風潮が追い風になっています。子どもたちのすぐ近くに気軽に飛び込むチ ャンスがあるという状況は心配です。  低年齢化という言葉が若者の生態に対するキーワードですが,成人病の若年 化も同じ範疇にくくることができます。その先に残されているのは,長寿のズ バリ割引です。今の子どもたちは生き急ぎをしているような気がします。そん なに急いでどこに行こうとしているのでしょう?  生き物には旬があります。人にもそれぞれに適齢期があります。何も結婚だ けではありません。ノーベル賞を貰った人が対象になった仕事をした時期は 30代後半です。そのころが最も自由な気力が溢れている旬の時期なのです。 スポーツでは10代から20代前半ですね。  豊かな社会の中で人が温室育ちになってきたために,知らないうちに促成発 育になっているのでしょうか? 熟すという最高のタイミングを前倒しに外し ていると,きっと痛い目に当たります。何も罰が当たると言っているのではあ りません。本物の生き方をしないことが悲しいのです。  食べられるためだけに育てられるニワトリさんたちと同じ境遇になっている ように見えてしまいます。ニワトリとして生きるということを知らないままに, ただ人にとって美味しくなるために一生を終わるのは切ないですね。「自分を 大切に」,そういう余裕を与えない暮らしぶりとは,果たして幸せなのでしょ うか?  子ども時代は子どもであることが旬です。大人のマネを先取りしたら,その 支払いはあとになってつきまといます。「さっさと早くしなさい」,暮らしを 急いでいると,月賦,年賦,世代賦,と負債を抱え込んでしまいます。生き急 ぎは巡り巡って不良債権ならぬ不良人権の源であることを悟らないと,大事な 人生を破産させてしまいます。もっと気持ちを楽にしましょうよ。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  【質問8-06:あなたのお子さんは,手を使っていますか?】       ・・・・・「手を使う」という内容について,説明が必要ですね ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○手を使うのは誰でしょう?     日本人は手を使い,西欧人は足を使うという類型化を考えている方が    います。盆踊りなどは手の舞いですが,バレーは足を舞わせます。正座    は足の動きを封じますが,椅子に座るのは足を生かしたままにしていま    す。     ところで,悪事に手を染めて,足を洗うと言います。染めた手は洗わ    ないままにしているのが気になります。子どものイタズラを叱るとき,    「この手がいけない」と手にお仕置きをすることがあります。手が勝手    に動いたということでしょう。勝手とは手が勝つのですが,誰に勝った    のでしょう。手を動かしている命令者に勝ったのです。     鼻の頭がかゆいと自然に手が動きます。そうしようと思っているわけ    ではありませんね。猫や犬などの動物もしていることですから,本能的    なものです。この手の動きは,生きるために掴む,摘む,触る,押す,    叩くなどの単純なものです。     人は手を使うことで人になりました。意図的に手を使うことができる    ので,人になれたのです。意図的とは誰かが考えることです。考えて命    令しているのは,もう一人の自分です。道具を使うという能力は,道具    の機能を理解できるから発揮できます。物事を理解するのはもう一人の    自分です。     ナイフは押さえて引く,フォークは刺すという単純な動作ですから,    手の動きそのものです。ところが,箸を使うというのは,二本の棒を指    で制御しなければなりません。指の微妙な力加減と動きによって身体で    はない箸先に摘む,挟む,切るなどの動作を実現させる必要があります。    箸先がモノから受ける力を感じて摘む力を加減できないと,ポトンと落    ちて摘み上げることはできません。     指を使うためには,頭で計算をしています。言い換えれば,もう一人    の自分が制御しているのです。知能の発達は手を使うことでもたらされ    たと言われていますが,正確には5本の指を同時に使うという複雑な機    能訓練が発達を促しています。箸使いはしっかりとしつけてくださいね。    それが知能開発の秘密の第一歩ですよ。       ・・・手を使うとは,もう一人の自分が指を使うことなのです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○手をどこに使えばいいのでしょう?     手の施しようがない,手がつけられない,お手上げだ,という場合が    あります。物事との関わりは手を使って行われるのが一般的ですから,    その手が役に立たなければどうにもなりませんね。それでもどうにかし    なければ,どうにかしたいということはたくさんあります。モノを欲し    がって泣き出したわが子に手がつけられなくなったら,しばらくは放っ    ておくしかありません。何かいい手はないかと考えてしまいます。     手当は治療の原始的な形の名残です。お腹が痛いときはお腹に手を当    てます。子どもがお腹を手で押さえていたら,ママはお腹が痛いのだろ    うと察しが付きますね。痛みを抑えるために患部を手で押さえています。    ところで,お医者さんは「どこが痛いですか」という問診から始めて,    次は触診をします。患部の周囲をあちらこちら押さえて痛むかどうかを    尋ねます。その診察結果から治療法を選びます。     いい手とは,まず拗れた原因を突き止めて,そこを正常に戻す最適な    方策を選ぶことです。お手上げには,原因が分からない場合と,対処法    が分からない場合とがあります。もちろん,対処が不可能な場合もあり    ますし,可能であっても一時しのぎであったり,新しい弊害を招く場合    もあります。モノを欲しがって泣く子どもの場合は,泣きやませるため    なら買ってやれば済みますが,それではわがままの増長という副作用が    伴います。     泣くのは欲しいという欲望が拗れているためです。欲望に手当を施す    ことが選ぶ道です。欲望には良性と悪性とがあります。悪性の欲望は放    置しておくわけにはいきません。増殖や転移をしないうちに,早期に適    切な手を打っておく方がいいでしょう。     欲望には波があるので,「しばらく様子を見よう」という静観がなさ    れます。「好きなだけ泣かせておけば,やがて納まるだろう」と診断し    て,時間という薬を投与する対処法です。その際に無理に子どもの手を    引っ張って場所を移動するという隔離策が付随することでしょう。一般    的に見られる療法ですが,対処療法であり,治療にはなっていません。    普段はそうするしか仕方ありませんね。     三度に一度でいいですから,子どもが我慢という抗体を持てるように    手助けしてやりましょう。それは妥協するという方法です。100%で    はないが50%は満たされたという充足感を与えるのです。平たく言う    と,無いよりマシか!という妥協です。今はダメだが待てばいいという    楽しみな約束に振り替えるとか,別のモノに変えるとか,何か実現でき    るものを提示してやります。子ども自身が自分の欲望に手を当てるチャ    ンスを作ってやってください。        ・・・手を使うとは,変えたいところに手を当てることです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○手を使うのはどんなときでしょう?     手はいつ使われるのでしょう? その答えは漢字にあります。手偏の    字を拾ってみます。打,払,扱,技,抗,抄,折,択,投,把,抜,批,    扶,抑,押,拐,拡,拒,拠,拘,招,拙,拓,担,抽,抵,拝,拍,    披,抱,抹,括,挟,拷,指,持,拾,挑,振,挿,捜,捉,捕,据,    掘,掛,掲,控,採,捨,授,推,接,措,掃,探,排,描,握,援,    換,揮,提,搭,揚,揺,携,摂,損,搬,搾,摘,撮,撤,撲,操,    擁,擬,擦,などです。     一つ一つを見ると,それぞれの手の動きがイメージできます。手を使    うときは外界に対して働きかけるときです。暮らしを豊かにしてきた文    明は技術の発展に支えられていますが,手で支えると書いて技という字    になります。漢字が生まれた頃は手工業の時代ですから,容易に察しが    付きます。手による創造が技術です。     最近は手を使わなくなってきました。例えば,指で押すだけで用が足    りることが増えてきました。テレビ,レンジ,炊飯器,洗濯機,電話,    パソコンなどは,スイッチポンです。つかむ,ひねる,引っ張る,ねじ    るといった動きが暮らしの場から減少しています。手の退化が進行して    いるはずです。機械任せになることで,人の技は消えています。     字にこと寄せて考えていますが,今の幼児の身体機能は過去最低の状    況に陥っているそうです。手を使わない生活のせいです。鉛筆をまとも    に持てない大学生が珍しくありません。こう言うと,鉛筆を持てない不    器用さと大学生になる学力とは関係ないという証拠だと受け取られかね    ませんが,心配なのは大学卒業後のことなのです。学生の間の失敗はた    だ点数の低下で済みますが,社会では総合的な実力が求められますから    技の低下は実害になります。     外で遊ばせることがいいと言われても,何がいいのかという疑念が残    り,遊ばせなくても大した損失はなさそうだと高をくくっている風潮が    あります。外の世界にはボタンがありません。それが大事なことなので    す。手を最大限に使わなければならない環境にいてこそ,手の発達が促    され,技を体得できます。さらに,技の背後には知能という根っこが伸    びていきます。根っこですから見えません。この秘密を見落とさないよ    うにしてください。    ・・・手を使うのは,知能ソフトのインストール作業のときなのです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  〇手を使うと何が起こるのでしょう?     手習いと言いますね。子どもは基本を手で習います。字を書く,絵を    描くなどをはじめとして,スポーツの稽古,モノを作る,整理するなど,    あらゆる行動は習うことで身につけていきます。学ぶが真似るであると    いうことを以前に言ったことがありました。手の使い方を真似ているの    です。     あんなことができたらいいな,私もしたいな,そう思ったら自然に手    真似をするはずです。子どもは親の仕草を盗みます。知らず知らずに真    似ているから似てきます。親の手が子どもの手にコピーされていきます。    その手渡しがスムーズに進むように,いろんなことを一緒にしてくださ    いね。     「ほらほら,邪魔だからあっちに行って」,「余計なことはしなくて    いいの,自分のことをちゃんとしなさい」。時代劇で,見習いの職人さ    んが師匠からそんな言われ方をしている場面を見たら,意地悪な師匠だ    と感じるでしょ。じっくり教えてやればいいのに,とママはお弟子さん    に同情するはずです。でも,自分の暮らしに重ねると,意地悪に見える    師匠の苛立ちも分かったりして?     手本なしのまま自己流で書いた字は,妙な癖がついた悪筆になります    ね。もしママがお手本を身近に見せておいてやろうとしなければ,子ど    もは自分勝手なやり方でいい加減に覚えてしまいます。後で矯正しよう    としてもたいへんですし,余計な回り道をさせることになります。暮ら    しのあれこれには物事をやり抜くための大事な要素が一つの流れとして    詰め込まれています。そっくり丸ごと習い覚えさせておきましょう。     買い物に行くときには必要なものを書き出したメモを持参し,ガスの    元栓を締め,電気を消して,戸締まりをいちいち確認しますね。子ども    を先に表で待たせておくのではなくて,傍において一部始終につきあわ    せるのです。こうして見せておけば,その動き全体の流れを一括して覚    えることができます。口頭で箇条書きに言い聞かせても,流れのイメー    ジができていないとどれかを必ず忘れるはずです。してみせることが大    事ですよ。         ・・・手を使うとは,よい見本を手にコピーすることです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○なぜ手を使おうとするのでしょう?     講義に出張してあるホテルに宿泊したときのことです。エレベータに    飛び込んだら,汗だくになってふき掃除をしている男性がいました。    「暑いのにたいへんですね」と声を掛けると,「夏休みで子どもさんが    多いので」という返事が返ってきました。何のことかと一瞬考えました    が,エレベーターの壁やパネルを拭いている姿から,子どもたちが触り    まくっていることに察しがつきました。     手垢が付くといいますが,ピカピカに磨き上げられた金属板は,手の    脂が付くと目立ちます。明日結婚式があるのでと,お客さん相手の施設    では陰の苦労があります。お手付きはしてはいけないことに手を出した    状態ですが,子どもは手当たり次第に触りまくります。赤ん坊を抱いて    いると目や鼻や口に手を伸ばしてきます。触らないではいられないので    す。     大人は触覚の大事さをいつの間にか忘れてしまっています。せいぜい,    身に纏うものの肌触りとか,食材の品定め程度のことと思っています。    もしも触覚が失われたらどうなるでしょうか? 手でものが掴めません。    立てませんし座ることもできなくなります。まさに寝たっきりになり寝    返りも打てず身動き一つできなくなります。     子どもが立って歩くためには,筋肉が力をつけるだけではなくて,バ    ランス能力を発揮しなければなりません。そのバランスは足の裏の触覚    情報によって得られているのです。足が痺れた経験をお持ちでしょう。    立とうとすると惨めに転ぶはずです。触覚は人間らしくあるために最も    大切な感覚なのです。     子どもは触覚を使って外界のイメージをつかもうとします。ママの触    感がママとの最も安らかな対話になります。触れ合いが心を和ませるの    は,触感こそが根元的な認知手段であるということを示しています。抱    きしめる,さする,撫でる,といった手による語りかけを子どもは待っ    ています。寝かしつけるときに手で優しく叩いてやりますよね。     食事の前には手を洗います。ということは,食事の前には種々雑多な    ものに触ってもいいのです。あらゆるものの感触を心ゆくまで堪能した    ら,身の回りにあるモノに関するデータを集めることができます。子ど    もは未知の材料を見つけたら,その都度いちいち確認するはずです。黙    認しておいてください。    ・・・手を使うとは,モノの感触を心に刻みつけようとすることです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○どのように手を使えばいいのでしょう?     上手とか下手とか,手にも上下があるようですね。「アンヨは上手」    と幼児をほめました。児童になると「どうして下手なの」と激励するよ    うになりませんか。「お上手ですね」とお互いをほめ合います。陰では    私の方がもっと上手と思ったりすることも?     好きこそものの上手なれ。上手になろうと思えば,好きになることが    一番です。大人になればそれも可能ですが,子どもは好きになろうにも    したことがないことばかりですから,まさにお手上げです。すべてがは    じめてで,思うようにはできないはずです。下手なんです。それでいい    のです。     子どもに好きになれと言うのが無理であれば,どうすればいいのでし    ょう。それは嫌いにならないようにすることです。最初は誰でも下手な    んだ,というゆとりが必要です。ママだって最初は下手でできなかった    のよ。気にしないでいいのよ。その言葉掛けが本物の激励です。     気兼ねなく下手でいられたら,繰り返すことができます。あっという    間に上手に向かって駆け上っていきます。そうなればほめてやれます。    ますます力をつけます。はじめはゆっくり行きましょう。見ているとイ    ライラするかもしれません。そんなときは見ないようにしてください。     土いじりをするとき,ブロックを積み上げるとき,折り紙をするとき,    工作をするとき,清書をするとき,年齢に応じた細かな手作業がいくら    でもあります。幼児期の簡単な手遊びから少しずつ訓練をしていれば,    大きくなっても苦労しなくて済みます。段階を追っていろんな手遊びを    経験させてください。       ・・・手を使うとは,順序よくたくさんの経験を積むことです。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  《手を使うとは,外界への働きかけのすべてに習熟することです。》 ※手に職を持つと言っていました。今の子どもたちは知識は多いのですが,そ れを実行する力は弱くなっています。実行とは外に向けて発揮することですが, それは手を使うことです。手は単なる道具だと侮っていると,評論家ばかりが 蔓延します。  生きる力とは実行できる力です。手を使う段階まで自分でできるようになら なければ,いつまでも独り立ちできません。幸せになりたいといくら強く思っ ていても,それを自分の手でつかまなければ,何の意味もありません。思った り,考えたりすることだけでは,幻に過ぎないのです。そうではありませんか?  【質問8-06:あなたのお子さんは,手を使っていますか?】    ●答は?・・・どちらかと言えば,「イエス」ですよね!? □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ★編集後記★  お届けした「子育て羅針盤」第96号は,いかがでしたか?  このところ,学校週五日制がらみの講演のご依頼が増えています。そこで, 次回は,講演の前半にお話ししている「学校に育成を頼りすぎたデメリット」 についてダイジェストしてお届けいたします。後半の話は既にこのマガジンで お届けしてきた内容のまとめです。  ただし,お断りしておきますが,学校教育への不平不満ではなくて,学校と いうシステムが本質的に抱え込んでいる養育上のデメリットに目を向けておこ うという積もりです。よかれと思ってしていることが,思わぬところにデメリ ットを秘めていたという内容です。どうぞ,お楽しみに! ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ※ご案内※  ●モリのクマさんのホームページは ・・・「徒然窓」=      http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/   です。「子育て羅針盤」の「バックナンバー」,〜「掲示板」,     週刊「今週のコラム」,「子育ち12章(Ver.1,2,3,4,5,6,7)」,     「子育て心温計」などの受賞論文,養育アンケート調査結果,     社会教育・ボランティア組織活動の指導者用テキスト〜    などを掲載しています。 ・・・是非訪ねてみて下さい。・・・  ●大小問わずPTAや家庭教育学級などでの《講演》のご依頼も承ります。   関心をお持ちの方は,メールで気軽にお問い合わせ下さい。   プロフィールをお知りになりたい方は上記のHPを参照してください。   なお,クマさんの本拠地は福岡市近郊です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ☆予告☆  次号では,  【質問8-07:あなたのお子さんは,異年齢のつきあいを持っていますか?】 について考えます。どうぞお楽しみに! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ○タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban] ○発行期日:2000年09月25日より,毎週月曜日正午 〇発行責任:モリのクマさん(詳細はHP「徒然窓」〜プロフィールに) ○著者連絡: mori-bear@mvd.biglobe.ne.jp  〇転載許可:必ず事前に,モリのクマさんまでメールのご一報を下さい。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 〇配信の協力を頂いている発行支援システム  ◆インターネットの本屋さん『まぐまぐ』= http://www.mag2.com/    登録・解除= http://rap.tegami.com/mag2/m/0000046251.htm  ◆メルマ***『melma!』= http://www.melma.com/    登録・解除= http://www.melma.com/mag/37/m00019737/  ◆読者と発行者を結ぶ架け橋『Pubzine』= http://www.pubzine.com/    登録・解除= http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9104  ◆無料メルマガ発行サービス『メルマガ天国』= http://melten.com/    登録・解除= http://melten.com/m/2166.html  ※解除される方は,登録された配信先の解除手続きをして下さい。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○