□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ [2003/02/17]            【子 育 て 羅 針 盤】                               (第124号) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  不遇なときこそ一番友情の度合いが分かる。                           ・・・・・前田利家  辛いときこそ一番親子の情の度合いが分かる。                      ・・・・・H.モリのクマさん ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★ママの?★        『ママはなぜ野菜炒めが上手なのでしょう?』                               (第55号) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ママは私たちに野菜を食べさせるつもりでしょうか,炒めてくれます。以前 はベチャッとした野菜炒めで,あまり好きではなかったのですが,このごろは 美味しい野菜炒めになっています。同じ野菜なのに,どうしてかな?  強火で手早く炒めるのがコツだそうです。フライパンを十分に熱しておき, 油を入れ,煙が出るくらいまで熱します。少な目の野菜を一気に入れて炒める と,野菜の表面の水分が蒸発し,油が水分と入れ替わって,表面に油の薄い膜 ができます。この膜が野菜の水分やうま味を閉じこめ,歯ごたえのある野菜炒 めができます。  ゆっくり炒めると,植物繊維が軟らかくなり,水分が出てくるのでベチャッ となります。また,味付けは仕上がり前にしないと,調味料が水分を吸い出す 作用をするので,やはりベチャッとなります。野菜炒めは元気に調理しないと, 野菜の元気が出てこないようです。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★子どもと一緒に12章★          『優しさも 怒り忘れて 意気地なし』                             《第10-07講》 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ■はじめに  情感の豊かさと気性の激しさは紙一重です。いろんなことが考えられますが, 豊かさは内に秘める形,激しさは外にむき出しの形とでも言えるでしょう。歯 に衣着せず言いたい放題であることは,いつか人を敵に回します。言いたいこ とを言える人は,人が利己的であるという遺伝子上の本能を無意識に野放しに しているのです。  言いたいことも言えない,それを内気と言います。文字通り言いたい気持ち を内に秘めています。それが狭い人生経験の中から生きていく処世術と選んだ 結果です。したい放題が周りの怒りを買い,手痛いしっぺ返しを受け続けると, 自分を出さなくなっていきます。優しい子どもに育てようとして我慢を強いて いると,確かに優しい子に育ちますが,優しすぎて内気に追い込むかもしれま せん。  一体どうすればいいのでしょう? しつけることは必要ですがやり過ぎては いけない,そんなことは言われるまでもなく分かっていますね。何がやり過ぎ かという道標がなければ,しつけの迷いは拭い去ることができません。時と場 合によって違うことを前提にして,その道標を探してみましょう。  子どもは育ちのエネルギーがあふれているはずです。外に向かって熱いもの を吹き出しながら育っていきます。周りの親はその熱さに辟易することもあり ます。いい加減にしなさいという声を掛けるときです。知らないこととはいえ, 周りに迷惑のかけ通しです。それをいちいち全部封じ込めていったら,育ちを 閉じこめることになります。  喜怒哀楽というエネルギーを,周りから許される範囲で噴出させることが大 切です。怒りは最も熱いものなので,取り扱い注意です。それだけに怒りのコ ントロールは熟練の扱いが求められます。怒りを手なづけることができたら, 情感の豊かさを失うことなく,意欲溌剌とした育ちが実現します。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  【質問10-07:お子さんと一緒に怒ってみませんか?】      ・・・・・「一緒に怒る」という内容について,説明が必要ですね ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○怒り?     怒ってみませんか,とは物騒ですね。綾小路キミマロさんという方の    漫談を聞かれたことがありますか? 聴衆をそこまで言うかというほど    貶します。年齢のせいで増える顔のしわを苦労して覆い隠そうとしてい    る女心を,無駄なことと言い切るのです。失礼ですね。でも,大爆笑を    誘います。     会場では,ずばっと切り込まれて,怒れなくなっています。私のこと    ではないという安心感に逃げているのかもしれません。ところで,もし    面と向かって言われたら,それがたとえ連れ合いであっても,カチンと    きますね。怒りますよね。本当のことであり,自分でも十分に分かって    いるはずですが,それを他人から突きつけられると,反発したくなりま    す。     逆鱗に触れるという言葉があります。人を怒らせる方法です。忘れよ    う,考えないようにしようとしていることは,ウィークポイントです。    そっとしておいて欲しい,触れられたくない,そんな逆向きになってい    る鱗が龍の顎の下に一枚あります。それが逆鱗です。そこを触られると    龍は怒るのです。     フーテンの寅さんが,「それを言っちゃお終えよ」って言います。言    ってはいけないこと,触れてはいけないことがあります。言った本人は    何気ない一言でも,言われた方にはぐさっと突き刺さる物言いがありま    す。売り言葉に買い言葉となって,激情に火をつけます。     人は誰しも弱みを持っています。弱みをさらけ出されたら,我を忘れ    るほどの怒りが噴出します。そんなに怒らなくてもいいのにとか,何を    怒っているんだろうと,他人は思います。子どもは親の痛いところをズ    バッと切り込んできます。似て欲しくないところが似てきます。憎らし    くなることがあるかもしれません。     怒りでカッとなることがあります。それをどのように短時間で処理す    るか,その訓練を積んでおかなければなりません。ちょっとだけ怒るよ    うにすれば大丈夫です。実のところ,怒りを感じることは大切です。若    者が怒りと真っ直ぐに向きあっていないことが,気になります。             ・・・《怒りは生きていればあって当たり前です》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○堪忍袋?     ちょっとだけ怒ればいいと言われても,そんな上手い方法があるわけ    ないでしょう? でも,諦めないのが人間です。怒りを無くす,怒りと    いう感情を無くすのは,厳しい修練が必要でしょう。普通の人間にはと    うてい無理難題です。それなら,怒りと上手に向きあうしかありません。    どうすれば?     昔は「頭に来た!」,今は「キレタ」。この違いは何でしょう? 昔    は「腹が立つ」,今は「ムカツク」。表現の違いから何かが見えてきま    す。昔は頭や腹に怒りが一時保管されていますが,今はキレテ吹き出し,    ムカツイて吐き出しています。つまり,怒りの溜を失っているのです。     怒りが対人関係において危険であるのは,怒りの暴走です。ついカ〜    ッとなってという言い訳?がよく出てきます。誰だってカ〜ッとなるこ    とはありますが,みんながみんな暴走するわけでもありません。怒りを    堪える我慢とは怒りを包み込むしなやかな堪忍袋を持つということです。    堪忍袋の緒が切れたと言われてきた,あの堪忍袋です。     カッとしたら深呼吸をする,それもまず息を抜いてからゆっくりと吸    い込みます。息を完全に抜くことで身体から力を抜いて,新鮮な空気を    腹一杯に吸い込みます。そうすれば堪忍袋が大きく膨らみます。カッと    したときは普通は息を止めるものです。息を止めるのは攻撃準備と同じ    になります。怒りを暴走体制に直結することになります。暴走が終了す    るとハアハアあえぐのは,息を詰めていたからです。     そのほかに,怒りを飲み込めとか,腹に力を入れろとか言われていま    す。これも怒りを腹に閉じこめる積もりになる方便です。腹が立つのは,    怒りが腹に溜まるからであり,溜めている限りは暴走を一時保留にでき    ています。     ママに叱られて子どもが怒っているとき,鼻息荒く息を吐き出してい    ますよね。決して吸い込んではいません。必ずフーッと吐き出します。    腹に溜まった怒りを思いっきり吐き出そうとしているからです。「おれ    は怒っているんだ」という必死のメッセージです。怒りのエネルギーを    感情表現のエネルギーに変えているのです。健気ではありませんか?              ・・・《怒りにはきちんと腹を立てることです》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○許し?     怒りを人に直接に向けるときには,「もう許せない」と堪忍袋の緒を    切ってしまいます。怒りがあっても,その対象に対してかなりの許しを    与えているのです。この許しの範囲は相手との親密さに逆比例します。    親しくない人に対しては,ほとんど許しがありません。街中の道で行き    交う見ず知らずの人が肩を触れ合ったら,すぐ喧嘩になります。     親しい人に対しては許しの範囲が大きいのですが,一旦緒が切れると    その怒りはとても大きなものになります。積年の恨みという様相に逆転    します。堪忍袋にはたくさんの怒りが押し込められていたからです。喧    嘩するほど仲がいいという逆説がありますが,喧嘩という怒りの発散に    よって堪忍袋をいつも空にしているので,致命的な怒りの暴発が起こら    ないからです。     ママのことを古風にはお袋と呼びます。その名の通りに,ママの堪忍    袋は子どもに対してはかなり大きなものです。たいていのことはママの    前では許してもらえます。子どもがのびのびと育つのは,その安心感が    あるからです。ところが,往々にして,ママはその能力を逆用すること    があります。今日の怒りに昨日一昨日の怒りを一緒に重ねるのです。    「あなたはいつも・・・」と,堪忍袋から古い怒りを持ち出してきます。     ママの子どもに対する怒りは注意しなければなりません。何を注意す    ればいいのでしょう? 怒りは感じる方の一方的な気持ちです。何を怒    るかは怒る人が決めているからです。子どもはママが何を怒っているの    か分からないことがあります。そのことが「どうして分からないの!」    という新たな怒りを呼び込みます。その果てが虐待に向かいます。     はっきり言えば,ママが勝手に怒っているということです。子どもの    意図ではなくて,仕方のない仕儀なのに,ママには不都合が生じている    だけです。子どもがパパに言われて取ってあげようとした醤油サシを倒    します。テーブルクロスに吸い込まれる醤油を見て,ママはカッとして    怒ります。せっかく洗い直したのにと,台無しにされたことへの怒りで    す。     子どもは不始末をしでかすものです。「ア〜ア」と許しておけばいい    のです。その余裕が,子どもに「ごめんなさい」と言う機会を与えます。    怒っても仕方のないことがある,怒りの仕分けをできるようになること    が,子育てをしていて親が育つという一面なのです。          ・・・《子どもに甲斐のある怒り方を教わってください》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○怒りを表す?     怒りとはそのまま表立たせるとかなり刺々しいものです。罵詈雑言か    ら暴力へと怒りが怒りを増幅していきます。暴走は何かを破壊しない限    り終わりません。腹立ち紛れに手当たり次第にものを壊すということが    普通ですね。八つ当たりされた方はたまりません。あまりいいことはな    いようです。     しかし,世間にはスクラップアンドビルドというプロセスを必要とす    る場合もあります。セクハラなどそのよい例です。女性から発せられる    怒りのエネルギーが男性の旧弊した概念を壊さなければなりません。怒    りを見せることで気付かせて,内部崩壊を誘うという効果も必要です。     人は他人の怒りには鈍感です。痛みというセンサーが働かないからで    す。痛みを与えた方は気が付かないし忘れてもしまいますが,受けた方    は忘れられずに恨みへと変質させていきます。人の痛みが分かることは,    社会生活上の基本ですが,それをどうやって自分の能力にすればいいの    でしょう?     気が付かないうちに人を怒らせてしまうことはあり得ます。ちょっと    した一言で相手の顔色が変わることがあります。それをしっかりと見取    ることです。同時に怒りを感じた方はそれとなく相手に分からせるよう    にした方がいいでしょう。何を言われてもへらへらしていると,相手は    気付かずにズカズカと踏み込んできます。怒りは小さいうちに収めてお    くことです。     どういうことに対して自分は怒りを覚えるのか,自分の怒りを知るこ    とも大切です。人の思いはかなり重なる部分があります。そこに共通す    る怒りもあります。自分の怒りを弁えていれば,他者に対して気配りを    することができます。子ども時代のたくさんの喧嘩,怒りの体験を積む    ことで,共通の怒りを自然に避ける術を学ぶことができます。     怒りを感じることで他者に向けないようにする,その訓練をするのは    小さいときから始まります。小さいときの怒りは怒りも小さいからです。    幼い子どもは,気持ちの切り替えが早いですよね。怒りを恨みに変える    ことはしないので,いい時期です。嫌だといって泣きわめくのも,子ど    もにすれば怒っているのです。なだめるのではなくて,怒っていること    を分かってやってください。         ・・・《怒っていることを分かって欲しいときもあります》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○パパの出番?     うるさいと言われてカッとなって殴り殺してしまう? 少年の無軌道    と言うには当たらない,ある意味で不幸な育ちが悲しまれます。自分の    怒りにじっくりと付き合った経験がないからです。怒りをどう扱えばい    いのか知らないままに,力だけが強くなっています。抜き身の狂気がそ    の辺を自由にうろついているような怖さを感じます。     子ども時代によその大人に「うるさい」と怒鳴りつけられたら,ムッ    としてもグッと歯を食いしばることを何度も経験できたはずです。乗り    物や図書館などで「静かにしなさい」と子どもがきつく注意されたとき,    親が注意してくれた大人をにらみ返したり,逆に言い返したりすること    が珍しくありません。親として人には言われたくないという気持ちも分    からないではありませんが,その怒りはやはり飲み込むべきものです。     怒りを我慢せずに思い通りに吐き出して対抗しなさい,というしつけ    を親自らが手本になってしていることに気付いて欲しいのです。悪いこ    とへのしつけをするときは,親は大人になっていなければなりません。    子どもを庇おうという本能のままではしつけをする資格が問われます。    怒りを抑えることは不愉快なものです。不愉快さを苦い薬にして,社会    的なしつけができていきます。嫌な目には遭いたくないから静かにして    おこう! それが最初の一歩です。     気持ちのひ弱な子どもが育っています。嫌な目に遭うと無茶苦茶に対    抗しようとします。我を忘れてパニック状態に陥ります。打たれ強くあ    りません。コツンコツンと打たれていたら,小さなトゲも消えると同時    に,痛みに対する耐性も持つことができたはずです。だからといって,    ことさら四六時中怒らせておくということではありません。     友だちと遊んでいるときなどに出会う怒りのように自然に出会う怒り    の場面を,誤った親心にほだされて手厚く排除しないようにすることで    す。誤った親心と言いましたが,ママには少しきつい言い方です。本当    は怒りのしつけはパパの役割です。ママにはやはり子どもを庇う役割が    無理がありません。     どんなときに怒るべきか,何に対して怒ればいいのか,本当の怒りと    はどういうものか,それを教えるのは闘争心の多いパパの役割です。怒    りのしつけを父親がしてこなかった,それが自分の怒りを扱えない子ど    もに育ててしまった大きな要因です。          ・・・《怒りはいざというときのための伝家の秘刀です》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○怒りあれこれ?     自分の存在を脅かされるときは外に向かって怒っていい,いじめられ    そうになったら相手に向かって怒ればいい。バカにされたぐらいでは外    に向ける怒りに値しない,貶されたぐらいでは相手に向けるほどの怒り    ではない。からかわれたぐらいでは無視すればいい,嫌みを言われたぐ    らいでは聞き流せばいい。     社会の不条理には怒りを込めて反発すればいい,世間の理不尽には怒    りの声を向ければいい。仲間と一緒に正そうとする怒りに振り向ければ    いい。非道を前にしたら怒りで正義の火を燃やせばいい,弱者を守るた    めにこそ怒りの義憤を解放すればいい。困窮を見かねた怒りの涙を創造    に打ち込めばいい,破壊に出会った怒りの槌を建設に振るえばいい。     小さな迷惑に怒りは似合わない,不都合な状況に怒りは適しない。お    互い様に目くじら立てる怒りは無用のもの,怒鳴る声に怒り声の応酬は    はしたない。不手際に尊大な怒りは心貧しさ,意に染まない仕儀にわが    ままな怒りは意気地なし。怒りは鷹揚に構えてこそ,怒りらしくなる。     荒ぶる怒りは大鉈のごとく,真っ向から振り下ろせ。その的は人では    なく,悪意に向けて。猛々しい怒りは雷のごとく,一直線に突き進め。    その的は人ではなく,邪心に向けて。無闇に無分別な怒りは,その理由    の正義さえも悪意に塗り替えるもの。くれぐれも怒りの取り扱いにはご    用心あれ。     少し気取って文体を改めてみました。短文化することで,冗長な説明    を省略できるからです。怒りについて論じると,多言を必要としそうで    す。ただ,怒りを悪しきものとして遠ざけることは,子どもにとって必    ずしもよい結果を生まないということをお伝えできたら,この講は役割    を果たしたことになります。子どもから怒りを奪うのではなくて,怒り    の正しい力を生かすように導いてください。      ・・・《怒りという火薬も上手に使えば生きる力を生み出します》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  《一緒に怒るとは,怒りとのつきあい方を教えることです。》 ※マイナスイメージの強い怒りを敢えて取り上げました。最近の若い男性を見 ていると,覇気が感じられません。青年期は自らに社会に怒りを感じる時期で す。何も昔のようにデモ行為を期待しているわけではありません。何かに向け て怒るような思いを内に秘めていて欲しいだけです。  優しさは怒りという強さが背景にあってこそ,周りの人を守ることができま す。暴力としてしか怒りを表せないようでは,優しさは生まれません。セクハ ラに走るいじましさ,DVでしか接することのできない愚かさは,真性の怒り を秘めていないせいです。  【質問10-07:お子さんと一緒に怒ってみませんか?】    ●答は?・・・自信を持って,「イエス」ですよね!? □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ★編集後記★  お届けした「子育て羅針盤」第124号は,いかがでしたか?  このマガジンは発行前の数日間の書き下ろしですので,推敲が十分ではない というデメリットを内包します。とぼとぼと書いたり一気に書き進んだり,そ の勢いをそのままにお伝えしようと考えております。  年度末で期末試験と採点が二つほど降りかかっており,いささか多忙を極め ております。再試験を受けることになる学生さんがいないことを祈っています。 もっとも,それを決めるのは私ですが! 次号発行の頃には,終わっているこ とと思います。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ※ご案内※  ●モリのクマさんのホームページは ・・・「徒然窓」=      http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/   です。「子育て羅針盤」の「バックナンバー」,〜「掲示板」,     週刊「今週のコラム」,「子育ち12章(Ver.1〜8)」,     「子育て心温計」などの受賞論文,養育アンケート調査結果,     社会教育・ボランティア組織活動の指導者用テキスト〜    などを掲載しています。 ・・・是非訪ねてみて下さい。・・・  ●大小問わずPTAや家庭教育学級などでの《講演》のご依頼も承ります。   関心をお持ちの方は,メールで気軽にお問い合わせ下さい。   プロフィールをお知りになりたい方は上記のHPを参照してください。   なお,クマさんの本拠地は福岡市近郊です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ☆予告☆  次号では,  【質問10-08:お子さんと一緒に喜んでみませんか?】 について考えます。どうぞお楽しみに! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ○タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban] ○発行期日:2000年09月25日より,毎週月曜日正午 〇発行責任:モリのクマさん(詳細はHP「徒然窓」〜プロフィールに) ○著者連絡: mori-bear@mvd.biglobe.ne.jp  〇転載許可:必ず事前に,モリのクマさんまでメールのご一報を下さい。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 〇配信の協力を頂いている発行支援システム  ◆インターネットの本屋さん『まぐまぐ』= http://www.mag2.com/    登録・解除= http://rap.tegami.com/mag2/m/0000046251.htm  ◆メルマ***『melma!』= http://www.melma.com/    登録・解除= http://www.melma.com/mag/37/m00019737/  ◆読者と発行者を結ぶ架け橋『Pubzine』= http://www.pubzine.com/    登録・解除= http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9104  ◆無料メルマガ発行サービス『メルマガ天国』= http://melten.com/    登録・解除= http://melten.com/m/2166.html  ※解除される方は,登録された配信先の解除手続きをして下さい。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○