□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ [2003/02/24]            【子 育 て 羅 針 盤】                               (第125号) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□  こんなはずじゃなかったのに,という考えは捨てなさい。こんなはずなのだ から・・・。                    ・・・・・ウェイン・W・ダイアー  こんな子じゃなかったのに,という考えは捨てなさい。こんな子なのですか ら・・・。                      ・・・・・H.モリのクマさん ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★ママの?★      『ママはなぜ履き物の脱ぎっぱなしを叱るのでしょう?』                               (第55号) ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  外から帰ってくると,急いで靴を脱いで家に上がります。だって,毎日見て いるテレビ番組が始まっちゃうから。それを聞きつけてママの声が追いかけて きます。「靴はちゃんと揃えたの? 毎日言わせないの」。どうしてママは靴 のことなど,あんなにうるさく言うのでしょう?  自分しか履かない靴だから,自分が好きなようにしてもいいと思うんだけど。 昔から,脱いだ後は出船の形にしておくのが作法になっているそうです。誰が 決めたんでしょう?  元々は,戦乱の時代の武士の作法です。いつ敵が襲ってくるか分からないの で,その時に備えて,いつでも刀を身近に置き,履き物もすぐに履けるように しておきました。  この緊急時への対応が,一般の礼儀作法に取り入れられたのです。いまでも, いざ火事といったときなど,履き物がすぐに履けるようにしておくことは,命 を守る知恵として,生きているようです。備えあれば憂いなしであり,面倒だ という気の緩みが危ないのです。ボクは裸足で逃げるから・・・。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ ★子どもと一緒に12章★           『喜びが 生きる力の 道しるべ』                             《第10-08講》 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  ■はじめに  前号では「怒ってみませんか」と書いておきました。子どもを情感豊かに育 てようと願うなら,優しいだけでは十分ではないでしょう。大切なことは気持 ちのバランスです。甘いだけではなくて辛さも欠かせません。辛さ・苦みがあ るから甘さが引き立ちますし,甘さの意味があり,甘さ過剰になることもなく なります。  人の気持ちを一言で表せば,喜怒哀楽です。この言葉を分解すると,喜びと 怒り,哀しさと楽しさのペアになります。この二つのペアは性格が異なってい ます。哀しい顔,楽しい顔と言えますが,喜しい顔,怒しい顔とは言えません。 怒りとペアになっている喜び,そう考えると,怒りと喜びがバランスを持つこ とで健全な感情と言えそうです。  怒ることができなければ,喜ぶこともできないようです。この二つは表裏一 体になっています。蛇足ですが,怒るといっても八つ当たりのような無意味な 怒りでないことは明らかですね。不正に対するような真っ当な怒りです。教訓 風に言ってしまえば,悪に対して怒り,善を喜ぶというイメージです。  今号では,怒りとペアになっている喜びについて考えてみることにします。 喜ぶことについては,誰しもそう願っていることですから,改めて考える必要 はないかもしれませんが,少し整理しておきます。普段あまり考える機会はな いでしょうから,これをよい機会にしてくだされば幸いです。  ママはどんなときに喜びますか? ママは何を喜びますか? ママはなぜ喜 びますか? ママはどんな風に喜びますか? そういえばいつの間にか喜ぶっ てことがないままに,生活に追いまくられているみたい? もしもそうであっ たなら,是非この機会に喜び探しをしてみてください。  喜びという感情は誰でもいつでも胸に抱えているものです。それを引き出し てやらなければなりません。引き出すのは自分です。喜びとは自分で感じるも のです。人に言われて喜ぶものではありません。喜べないのは,喜ぼうとして いないからです。そう信じてみませんか? ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇  【質問10-08:お子さんと一緒に喜んでみませんか?】      ・・・・・「一緒に喜ぶ」という内容について,説明が必要ですね ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○心配?     歓楽街を浮遊しているティーンエイジたちに,「親が心配しているで    しょう?」と声が掛けられます。「なんの心配? どうして?」。不思    議な問答であり,二の句がつげない有様です。どんな育てられ方をされ    たのかという疑問が湧いてきます。直接的に言えば,育て方を間違って    いるのではなくて,育てていないと言った方が正しいようです。     親は幼い頃から子どもにあれこれと指導をします。それが育てる責任    だと勘違いしています。子どもはいちいち干渉されていると受け取って    います。命令する親と服従する子どもという関係しかありません。この    羅針盤の今のバージョンでは「一緒に」という言葉を秘かなキーワード    にしています。上下関係ではなくて,横並びの関係を持って欲しいと願    っているからです。     手を取り合って,我がことのようにはしゃぐ親子という関係を大事に    してほしいのです。気持ちを分かち合う,最も親密な間柄が家族です。    それは友だち関係ではありません。信頼という絆で結ばれた,あくまで    も親子なのです。     子どものことが心配だから,あれこれ言いたくないことも言わなけれ    ばならない。そうですよね。親とはつまんないものです。しかし,その    報われない思いを子どもにさらけ出す大人げなさが,子どもからの信頼    を失わせます。「こんなに心配しているのが,あなたには分からないの」    と言ったりしていませんか? それが余計な一言です。どこが・・・?     ママの心配する気持ちを分かって欲しいと,子どもにおねだりしてい    るのです。子どもは大人のせつない思いを背負えるほど強くはありませ    ん。そんなお荷物を背負わせようとする大人は,大人らしくないと見限    ってしまいます。ママは自分が心配したくないから,子どもの私にあれ    これ押しつけてくるんだと察します。     子どもには親が何を心配しているのか分からなくなります。自分勝手    に心配しているだけ,そう突き放さなければ自分が押し潰されそうにな    るからです。帰りが遅くなったら,黙って迎えに来てくれる。気が付け    ばいつも傍に付き添っていてくれる。一緒にいるんだということだけを    子どもに伝えてやればいいのです。気にかけていてくれると子どもが気    付いたとき,親が誰の心配をしているのか分かってくれます。   ・・・《親の心配は親だけが抱えるから,子どもにはありがたいのです》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○期待?     「歩いた!」。そんなうれしいことがありましたね。「どうして歩け    ないの?」と思ってはいなかったことでしょう。歩けないことが分かっ    ているから,今日明日のこととは思ってもいなかったはずです。それが,    ある日突然に,ひょいと歩きます。それを見たとき,抱きしめて喜びま    したね。     思いがけず花束のプレゼントを渡されたら,感激しますね。期待して    いないときほど,喜びは大きくなります。もしも事前に分かっていたり,    そうなるはずという思いがあれば,大してうれしくはないでしょう。喜    びたいと願うなら,あまり期待はしない方がいいようですね。     子どもが大きくなってくると,「どうしてできないの?」という形に    期待が膨らんでくるものです。親ですから当然です。でも,ちょっとだ    け心を覗いてみてください。自分が困るからそう思っているのかもしれ    ません。思い通りになる子ども,世話の手が掛からない子どもであって    欲しいと,ちょっぴり望んでいませんか? そんなことはないと分かれ    ば,喜びの態勢に入ることができます。     ところで,釣り好きな人は気が短いと言われます。太公望のようにじ    っくりと釣りをする人は少ないようです。今釣れるか,もう釣れるか,    ジリジリした気持ちを持っているから釣れたときの喜びがあります。い    つ釣れるかなど気にせずに,いつか釣れるだろうとのんびり構えていれ    ば,釣れても喜びは感じられないかもしれません。     期待しないように,でも気短に待つ方がいい? 矛盾していますね。    どのように考えたらいいのでしょう? 魚が餌に食いつくのは僥倖だと    分かっています。食いつくはずだと期待すれば,釣りは面白くなくなり    ます。滅多にないこと,それも相手に任せきっているところが肝心なポ    イントです。食べないのは魚が悪いと責め立てることはないはずです。    何となく伝わりましたか?     望みが実現したらいいな,時期が来るまで今か今かと待っている,ひ    たすら無心に待てることが喜びをじわっと引き出していきます。子育て    ではどうしても手の届くところに子どもがいますから,つい掴まえて無    理矢理望み通りにしようと焦ってしまいます。台無しです。そのうちで    きるだろうと待つことを止めたら,できても「あっ,そう」という感じ    で受け止めて,喜びはないでしょう。      ・・・《子どもの成長を楽しみに待つ,それが子育ての喜びです》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○生きる力?     普段の暮らしの中で身に降りかかることは,良いことも悪いこともあ    ります。そんな中で,人はどのように生きているのでしょう。マイナス    を克服する力が怒りから生まれるとすれば,プラスを増幅する力は喜び    から生み出されています。お手伝いを喜んでする子どもがいます。よい    ことをしているという自覚が喜びの燃料になるからです。     していいこととわるいことがあります。それを知っているだけでは力    になりません。力,つまりパワーは気持ちの燃焼の結果ですから,怒り    と喜びという燃料をふんだんに掘り出さなければなりません。前向きな    生き方,それは気持ちの噴出,つまり喜びの道を開通できている姿なの    です。しらけた感情は涸れ井戸ですから,力は生まれようがないのです。     よいことだからしなければならないと教えることは簡単です。一回言    えば子どもは理解します。でも,それだけのことです。よいことは私が    しなくてもいいじゃないの? どうしてボクがしなければならないの?    誰かがすればいいのに? それはよいことが自分にとって何の関係もな    いからです。     子どもがよいことをしたら,一緒に喜んでやります。親の喜びが子ど    もに伝染します。喜びたいと願う欲求が自然によいことをする結果をも    たらします。よいことをすると自分が喜べるなら,積極的に取り組めま    す。そこまで身に染みこませることがしつけです。頭ではなく心でよい    行動を選ぶようになれば,それが生きる力の拠り所になります。     子どもは何を喜べばいいのか分かりません。親が生きる力になる喜び    を見せてやる必要があります。例えば,家事を子どもの前で嫌々してい    る姿を見られたら,家事とは喜びではないと覚え込んでいきます。家事    なんてうるさい用事と育てたいなら,そうすべきです。でも,家のこと    に喜びを見つけられないと,人を愛する喜びを教えられません。     家事を喜びとするようにみんなが育つべきだと言っているのではあり    ません。家族のつながりの基本的な表現方法として,家族のために手を    動かすことが最も分かりやすいのです。家族のためにすることを喜びと    しない人が,世間でいいことをできるわけがありません。     ・・・《生きる力を発揮する喜びが自給できるときに自立できます》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○ありがとう?     宝くじに当たれば喜ぶことでしょう。でも,なかなか当たってくれま    せん。美味しいものを食べると喜べます。迷い道から無事に抜け出せた    ら喜びます。抱え込んだ問題が解決したら喜びます。捜し物が見つかっ    たら喜びます。優勝したら喜びます。入賞したら喜びます。事態がよい    方に向かったとき,人は喜びます。いろんな喜びがあります。     ヤッターと喜ぶ子どもを見るのはいいものです。子どもに喜びを与え    る手軽な方法は,ものを与えることです。豊かな暮らしでは,ついつい    その方法を採用したくなります。でも,こうして得られる喜びは育ちと    は無縁です。かえって育ちを妨げることになります。     ありがとうという言葉はとても大事な言葉です。プレゼントをもらっ    たら,ありがとうと言います。ありがとうの喜びです。この喜びは誰か    に頂く喜びです。このタイプの喜びしか知らないと,いつも誰かにおね    だりするしかありません。自分の力で喜ぶことができないのです。やが    て,喜ばしてくれないことを恨むようになります。これでは自立するこ    となど覚束ないでしょう。     欲しいものがある。それを親が買ってやるのは簡単です。そうせずに,    子どもがお小遣いを貯めます。少しは親が援助しても,子どもが自分で    欲しいものを手に入れる努力をしなければなりません。自分の力で手に    入れたとき,その喜びは子どもの中から湧き出してきます。親から着せ    られた喜びの仮衣装ではなくて,身の丈に誂えた喜びになります。     豊かであるということは,人にとって喜びです。そこで人は努力を重    ねて,現在のような物の豊かさを作りだしてきました。喜びいっぱいの    はずですが,素直に喜べないのはどうしてでしょう。それはありがとう    の豊かさだからです。若者が貢がれたブランド品をあっさり換金できる    のは,浮き草的喜びでしかないからです。     物の豊かさではなくて,心の豊かさが求められています。では,心の    豊かさとはどういうものでしょう。お金では手に入らない大事なものが    ありますが,それは何であり,どうすれば手に入れることができるので    しょう。それを子どもにしっかり教えておくのが親の務めなのです。こ    のことを次に考えておくことにしましょう。        ・・・《ありがとうの喜びは,浸りすぎるととても危険です》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○どうぞ?     人には妬みや嫉みがあります。それは怒りの不完全燃焼です。じわじ    わと燻っているので,心の目が煙たくなります。吹き払えばいいのです    が,それは喜びというそよ風です。人が喜んでいる姿を煙たい目で見る    より,素直に澄んだ目で見た方がいいとは分かっていますが,その切り    替えがなかなかできないのは哀しいですね。     まず,子どもと一緒に喜ぶということからはじめるといいでしょう。    親は子どもの喜ぶ顔が見たいものです。喜んでもらえたら,喜びを素直    に分けてもらえますね。喜びは一緒に喜んでもらえる人がいれば倍増し    ます。一人でこっそり喜んでいれば,不気味ですね。     親子で喜ぶ体験が豊かな子は,妹が喜ぶから,おじいちゃんが喜ぶか    ら,イヌが喜ぶから,お花が喜ぶから・・・と喜びを周りにまき散らす    ようになります。ときにはやり過ぎや思惑外れもあるでしょう。ママが    喜ぶだろうと余計なことをして,叱られてしまいます。頭ごなしに叱る    のではなくて,子どもの気持ちをきちんと引き取ってあげてください。     子どもがお茶碗を洗ってあげると言います。洗い残しや,流しをベチ    ャベチャに水浸しにします。少々の失敗はあってもいい,大事なことは    喜んでもらおうとすることであると覚悟をしてください。動機は間違っ    ていないのです。ちょっとだけやり方が拙かったに過ぎません。どうす    ればよかったのか,正しい方法をおいおい具体的に教えておけば済むこ    とです。     できもしないくせに,余計なことはしなくていいの! こうして子ど    もの気持ちを一蹴すれば,確かに後始末などの面倒は一掃できるでしょ    う。でも,それでは,せっかく芽ばえようとしている喜びの芽を根こそ    ぎ引っこ抜いてしまいます。もう二度とママを喜ばせようとは思わない    と決心させます。     親はきちんとできるという型にこだわります。それは目標に過ぎませ    ん。到達するまでには長い道のりがあります。その道のりを諦めること    なく歩ききるためには,喜んで取り組むという積極性が不可欠です。喜    ばせたい,それは人の世を渡るために最も大事なパスポートなのです。      ・・・《喜ばせたいというどうぞが,人間関係の心の豊かさです》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  ○育ちの芯?     中学生たちが同級生を恐喝しその父親の退職金をキャッシュカードで    引き出したという事件が報道されていました。人からありがとうともら    う喜びしか知らないから,巻き上げようと図ります。考えるという働き    をするはずの頭が麻痺させられ全く機能していません。モノの豊かさの    副作用に犯されていると言うことができます。     万引きする子どもたち,自転車を乗り逃げする子どもたち,みんなあ    りがとうと受け取る喜びを求めています。ひったくりをして悪びれない    子どもたち,自分たちが喜ぶことをして何が悪いとうそぶいています。    オヤジ狩りをする子どもたち,およそ非行の動機にはありがとうの喜び    が潜んでいます。     ありがとうの喜びしか知らない子どもは,人から奪うことを願ってい    るので,信頼できる友だちができません。人と仲良くすることができま    せん。誰だって奪われることは嫌ですから,付き合いたくないのです。    こうして人づきあいが成立しなくなっていきます。人間関係から逃げて    いきます。     親なら我が子が人に好かれる子ども,誰とでも仲良くできる子ども,    優しい子どもに育って欲しいですね。そう願うなら,そのように育てて    やらなければなりません。難しくはありません。ドウゾが言える子ども    に育てればいいのです。ドウゾは行きずりに出会う見ず知らずの人に対    しても言える言葉です。困っている人にドウゾと言うこと,いつでもド    ウゾと人を喜ばせることができるなら,誰とでも仲良く優しくつきあえ    ます。     ボランティア活動に対してもドウゾという喜びがあれば,自然に取り    組むことができます。確かに,ドウゾと言えば余計な手間と出費が降り    かかってくるはずです。出すのは舌でも嫌というケチな根性ではできま    せん。それでも,お金では買えない心の喜びを得ることができます。     現実世界では,そんな甘い考え方は通用しないでしょう。足をすくわ    れて痛い目を見るのが関の山かもしれません。しかし,それに対するリ    スク管理は後から備えればいいことです。本音のところで真っ当に育っ    ていなければ,胸を張って生きる姿勢が整いません。堂々と生きる,自    信を持って人に臆することなく生きるためには,生きる芯が必要です。    育ちの途上できっちりと埋め込んでおかないと道を踏み外し,後から追    加はできません。      ・・・《子どものときに持たせておくべき大事な言葉があります》 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞  《一緒に喜ぶとは,生きる道案内をすることです。》 ※何を喜べばいいのか,そんな問を考えてみました。心底喜ぶことが少なくな って,見せかけの喜びに子どもたちが振り回されているような気がしています。 近くで走り回っている子どもたちは,無邪気に遊んでいるように見えます。童 心に返ると,素直な喜びが思い出されます。  その素直な喜びのままでは,大人にはなれません。大人としての喜び,社会 的な意味を備えた喜びに脱皮することが求められています。個性が時代のキー ワードですが,それは社会性という対立項があることによって意味を持ちます。 個性がわがままに変質したのは,社会性を喪失したからです。  【質問10-08:お子さんと一緒に喜んでみませんか?】    ●答は?・・・自信を持って,「イエス」ですよね!? □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ★編集後記★  お届けした「子育て羅針盤」第125号は,いかがでしたか?  定期試験の採点も終わりホッとしている中,先週の土曜日,今週の火曜日と 子育て講演です。福岡県内を西に東にと彷徨っています。講演でのご縁があち らこちらと飛び火している感じです。ありがたいことです。  こちらは日替わりで雨と晴れが交代しています。雨道で汚れた車を洗ってや っても,すぐ汚れてしまいます。落ち着くまで待とうと思いますが,ガラスの 汚れを見ると,やはり無駄な抵抗をしてしまいます。いたちごっこで,疲れま す。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ※ご案内※  ●モリのクマさんのホームページは ・・・「徒然窓」=      http://www5a.biglobe.ne.jp/~mbear/   です。「子育て羅針盤」の「バックナンバー」,〜「掲示板」,     週刊「今週のコラム」,「子育ち12章(Ver.1〜8)」,     「子育て心温計」などの受賞論文,養育アンケート調査結果,     社会教育・ボランティア組織活動の指導者用テキスト〜    などを掲載しています。 ・・・是非訪ねてみて下さい。・・・  ●大小問わずPTAや家庭教育学級などでの《講演》のご依頼も承ります。   関心をお持ちの方は,メールで気軽にお問い合わせ下さい。   プロフィールをお知りになりたい方は上記のHPを参照してください。   なお,クマさんの本拠地は福岡市近郊です。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ ☆予告☆  次号では,  【質問10-09:お子さんと一緒に感じてみませんか?】 について考えます。どうぞお楽しみに! □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ○タイトル:『子育て羅針盤』 [Kosodaterasinban] ○発行期日:2000年09月25日より,毎週月曜日正午 〇発行責任:モリのクマさん(詳細はHP「徒然窓」〜プロフィールに) ○著者連絡: mori-bear@mvd.biglobe.ne.jp  〇転載許可:必ず事前に,モリのクマさんまでメールのご一報を下さい。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 〇配信の協力を頂いている発行支援システム  ◆インターネットの本屋さん『まぐまぐ』= http://www.mag2.com/    登録・解除= http://rap.tegami.com/mag2/m/0000046251.htm  ◆メルマ***『melma!』= http://www.melma.com/    登録・解除= http://www.melma.com/mag/37/m00019737/  ◆読者と発行者を結ぶ架け橋『Pubzine』= http://www.pubzine.com/    登録・解除= http://www.pubzine.com/detail.asp?id=9104  ◆無料メルマガ発行サービス『メルマガ天国』= http://melten.com/    登録・解除= http://melten.com/m/2166.html  ※解除される方は,登録された配信先の解除手続きをして下さい。 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○