*** 子育ち12章 ***
 

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「第 100-09 章」


『子育ちは 今日に続く 明日に向け』


■子育ち12賢愚■

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『子育ち第9賢愚』

【願:希望を目指すこと】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第100版でも,これまでの流れに沿って,子ども自身や親が育ちの確認をしていくときに,状況を特徴付けるキーワードとなる語を選んで育ちを展望していきます。ただ構成上に変化を繰り入れます。奇数号では賢い育ち,偶数号では愚かな育ちという配置をします。育ちが望ましくない向きにずれていかないためには,避けるべきことにも目配りをしておくべきです。予め推奨すべきことと同時に注意すべきことを知っておくと,安心することができるはずです。

《願について考える?》
 物事はいつもうまくは進みません。自分だけがどうしてこんな目にあうのかと思えてしまいます。そのときに,不首尾の原因を他者のせいにしたり,世間のあくどさに転化することがあるかもしれません。事実としてそうであったとしても,それは半分のことと思うこともできます。完全さを求めても詮無いことであり,半分は自分で修復できるはずと,努力を傾ける願いを見つけることができるはずです。苦しいときの神頼みという願い事は,最後の札にしておきます。

 星に願いを,というディズニーの曲があります。1940年のディズニー映画『ピノキオ』の主題歌で,その年のアカデミー賞の歌曲賞を獲得しました。なんとなく星に願いを託すということではなく,独り密かに星を見つめ,胸に沸き立つ願いの実現を誓う,その一心不乱な決意が大事です。星という不変なものと自分の願いの不変さを重ね合わせる,その直向きさが願いの成就を可能にします。願いは叶えてもらうものではなく,自らが叶えようと精進することであると,子どもたちに伝えてやるべきです。

 子どもに大人が尋ねることに,「大きくなったら,何になりたい?」という問があります。子どもの年齢に応じた夢が語られます。大人はその夢が必ずしもまっすぐにかなわないかもしれないと思っていても,「そうなったらいいね」と励まします。明日に向かって成長していくことこそが素晴らしい願いだからです。確かに具体的に目指す願いは自らを鼓舞する上で必要なことですが,明日の自分に向かうということ自体,それが生きる願いではないでしょうか。明日に向かって今日を精一杯に生きたいという願いが大事です。



 叱ると怒るとは違うもの,とは分かっているはずですが,使い分けが難しいようです。つい怒ってしまいます。怒りを出し切る時間は4分半だそうです。怒りに火が付いたら,収まるまで4分半かかります。この間に相手がおとなしく聞いているならまだしも,一言でも反論めいたことを返したら,更に燃え上がってしまいます。子どもは剣幕に押されて黙っているでしょうから,4分半怒り続けて,くたびれることでしょう。その間に手や足を出さないようにすることは,親として厳守してください。

★落書き★

 時計の針は右回りで動いています。それが何か? そんなの当たり前でしょ! 回り方には二通り,右回りと左回りがあります。人工物である時計の針の回り方に,右回りが選ばれたのはどうしてなのでしょう。そんな疑問を持ちませんか? 昔から時間を知るのに利用されている日時計が元になっています。日時計では影が右回りに動くので,機械の時計でも右回りになったのです。因みに,南半球では日時計の回り方は左回りです。ただ,時計を発明したのが北半球の人だったのです。


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