*** 子育ち12章 ***
 

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「第 102-09 章」


『子育ちは 今の頑張り 積み重ね』


■子育ち12確認■

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『子育ち第9確認』

【お子さんに,今を自覚させていますか?】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,こどもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という5W1Hの問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第102版では,親が育ちの確認をしていくときに,状況を判断するキーワードとなる12の自問を選んで育ちを検討していくことにします。その構成は,奇数号では「私の育ち」を,偶数号では「私たちの育ち」という配置をします。私の育ちだけに意識が向くと,私たちという社会性に基づく仕合わせな育ちが疎かになります。あちらこちらで人のつながりに欠陥が見られる現状は,私たちによる育ちから得られる「私たち」という意識が未熟だからです。そのことに注目して,羅針盤を手元に設定していただくようにお願いいたします。

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 《「今を自覚させる」ということについて説明が必要ですね!》

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 ○今のままでは心配?

 マラソン競技でスタートから飛び出した走者がそのままゴールすることはありませんね。子育ちは20年かかります。小学3年生頃が折り返し点に当たるでしょうか。長い道のり,そんなに急いでも息切れするだけで無駄になります。

 成長には大きな個人差があります。そのときどきを充実させることが大切です。他の子より早く歩いたとか,早くしゃべったとか,そんなことを競っても意味はありません。逆に成長が遅いようだと心配することもありません。

 親が子どもを見るときに,「こんなこともできない」という視線を当てます。今のままでは将来が不安であり,不幸であると感じます。親は子どもの将来を案じます。目指すのは将来の幸せです。でも,幸福はあくまでも現在の幸福でしかありえません。「幸せだな〜」と感じるのは,今です。「明日は幸せだな」とは思いません。

 この不安は「今のままでは」という所から産まれます。子どもは育っている途中ですから,今のままで終わるはずがありません。明日は違いますし,一年後も違っています。それよりも,今日一日,できないままで精一杯生きることです。明日のために今日を犠牲にしていては,今日がむなしくなります。

 子どもはできないなりの子ども時代をきちんと過ごさなければなりません。子ども時代を自分の時代としてやり尽くすから,大人になれば家族の時代に入ることができます。子ども時代を明日のためにとよそ見も許されず走らされるから,大人になって自分だけの夢を追うパラサイト(寄生)傾向が現れてしまいます。

・・・つぼみのままでは花ではないと心配しますか?

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 ○与え過ぎか,与え足りないか?

 子どもの育ちを止めてしまうのは簡単です。自分だけは特別で自分の思うことは全部叶うべきであるというジコチュウ(自己中心)にしてしまえばいいのです。皆んな自分を祝福し尊敬し可愛がり特別扱いをしてくれるのが当り前と思えば,育つ気にはなれません。

 育つとは明日に向かってよくなろうという意欲に支えられるものです。今が一番いい状態であれば,何もしなくなります。少しばかり過激な言い方をすれば,現状に何らかの不満を感じなければなりません。思い通りにならないこともあるという歯がゆさを実感すれば,何とかしようとします。それが意欲というものの中身です。

 ものを与え足りないことと与え過ぎることの影響を考えてみましょう。与え足りないときは,何かが欲しいという目標が意識できます。我慢しながらもどうにかして手に入れたいと考えるでしょう。お小遣いを貯めて手に入れることができたらうれしいものです。そこまでして手に入れたいと思うか,思わないかで,本当に欲しいものなのかという,自己チェックができます。思いがけず誕生日などにプレゼントされたら,大喜びします。足りないことは補ってやりさえすれば,子どもには喜んで受け止めてもらえます。

 与え過ぎの場合は,自分が本当に欲しいのかというチェックが出来ないまま,そのときに気まぐれ的に欲しいなと思っただけで手に入ります。欲しいという気持ちの深さが伴いませんので,すぐ飽きてしまいます。ましてや欲しいとも何とも思わないのに親から与えられるようなものは,子どもには何の意味もありません。そこで親は与え過ぎを反省し与えないようにしようとします。何でも手に入ると思っていますから,ものを取り上げられるような感じです。これは子どもには苦痛ですから,素直には受け入れてくれず抵抗することでしょう。

・・・与え足りない方が,先の喜びを子どもにもたらします。

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 ○子どもが見えない?

 ときどき子どもが見えないと思うことはありませんか? 何が見えないのかというと,どれほど育っているかです。久しぶりに会った子どもは大きくなったと思いますね。毎日見ている我が子の育ちは見えないものです。

 子どもの今が見えるためには,ママが正確な子ども像を持っていなければなりません。○歳の子どもはこんなものだというイメージです。多子の家庭ではごく自然な経験として子ども像が手に入りますが,少子では親が意図しなければなりません。

 育ちは時間の経過に沿ったものなので,今の我が子だけを見ていては見えません。親は大人である自分を基準に子どもを観るので,小さな育ちは無視されてしまいます。小さな育ちをしている我が子を見る工夫をしなければなりません。それには異年齢の子どもたちを視野に入れることです。

 授業参観を例にとってみましょう。我が子の背中だけを参観していませんか? せっかくのチャンスを無駄にしないようにしてください。1年下の学年の教室を見てください。そこには1年前の我が子がいるので,今はずいぶんお兄ちゃん,お姉ちゃんになったことが見えるでしょう。それから1年上の学年の教室ものぞいてください。そこには1年後の我が子がいるはずですから,この程度に育てばいいのかという目安が見えるはずです。

 最後に我が子の級友を見渡します。同じ年齢での育ちのばらつきが見えます。ママが気にしていることもみんな同じだと分かるでしょう。落ち着きがないと思っていても,みんなそうなのです。大して気にしなくていいと分かれば安心できるはずです。

・・・よその子どもたちが子どもの育ちを見せてくれます。

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 《今を自覚させるとは,子どもの育ちを親子共チャンと見届けることです》

 ○親は子どもの将来を考えます。そのときに親が参考にするのが今の社会です。大学生が卒業して就職するとき,今現在景気のよい会社を選びます。しかし,10年後では状況は全く変わっています。小さな会社に渋々就職した者が後になって笑うといったことはざらです。今の大人時代を将来として子どもに押しつけていたら,成人したときには時代遅れになります。今を育つようにしていれば,子どもは将来も今を育っていけることでしょう。

 【確認9:あなたは,お子さんに今を自覚させていますか?】

   ●答は?・・・もちろん「イエス」ですよね!?



 子どもが算数の計算をしているときに,横からママが「字をきれいに書きなさい」とちょっかいを出します。子どもの頭の中では今は数字が駆けめぐっていて,字の形までは気が回らないはずです。子どもには一つのことに没頭させましょう。大人になって仕事中に髪の乱れを気にしていては,仕事が疎かになりませんか? あれもこれも同時にできるママにはじれったいと思われるのは分かりますが・・・・。

★落書き★

 未熟な人を嘲って,「へなちょこ」といいます。明治時代,東京神田明神脇にある料亭で,店主が作った素焼きの猪口に,新聞記者が酒を注いだ途端に,ジュウジュウと音がして泡が立ったかと思うと,酒が猪口に染みて減ってしまいました。記者はあきれて,「へなちょこだ」と口にしました。「へな」とは粘土(埴)。へなで作った猪口だから「へなちょこ」(埴猪口)というわけです。


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