*** 子育ち12章 ***
 

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「第 60-06 章」


『子育ちは 理不尽に向け 憤り』


■子育ち12明暗■

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『子育ち第6明暗』

【憤怒】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第60版では,私の育ちの項では良い選択を,私たちの育ちの項では悪い選択を考えてみます。

《憤怒とは?》
 憤怒とは,「憤り怒ること」と辞書にあります。そのままということで,説明になっていません。感情の喜怒哀楽のひとつの怒のありようです。そこで,憤りを引いてみると,「世の中のひどい状態に対して,こんなであってはいけないと怒りを感じること」とあります。怒りは行動を引き出すので,世直しに向かうなら結構なことです。この憤怒をどう使うかということが問題になります。ひどい状態というのをどのように考えているか,どのような行動に至るかという選択の適正さが大事になります。

 生きていると,自分の思い通りに事が運ばないことに出合うものです。そのとき,誰かのせいであると曲解し,怒りを向けることがあります。あの人さえいなければ,そう思い詰めて行動に出ると,無理矢理排除するという暴挙を犯すことになります。怒りの感情は強いので,いつまでも抱えているのは辛くなり,はき出さなければなりません。怒りにまかせてという安易な行動は慎んだ方が賢明です。小さな不平や不満もため込んでいると,因縁的に怒りの対象に結びつけることがあるので,正しく解消しておきましょう。

 不動明王や毘沙門天の憤怒の形相は有名であり,非道に対する憤怒です。背景には救済の願いがあります。人は誰しも自分に理があると思い込みます。親は子どもをしつけなければならないといった責任を感じているので,子どもの間違った姿に接すると,こんなであってはいけないと怒りを感じます。その怒りの強いエネルギーをまともに子どもに向けてしまうと,子どもは受け止めて壊れます。まずは親にとって都合のいい子ども像になっていないかを振り返り,次に叱るという形にエネルギーを抑えて救ってください。



 平成25年9月に施行された「いじめ防止対策推進法」においては,「いじめ」を「同じ学校にいるなどの一定の関係のある児童から受ける心理的,物理的影響のある行為が,心身の苦痛と感じているもの(筆者の意訳)」と定義しています。いじめに当たるかどうかは,いじめられた児童生徒の立場に立って判断する必要があります。第三者がこれはいじめであるとかないとか判断するのではないのです。当人がいじめられていると苦痛を感じたら,いじめであるということです。正義は当人にあるのです。

★落書き★

 豚汁。この漢字の読みは,ブタジルですか,トンジルですか。ブタジル派が46%で,女性や年配者層に多く,トンジル派が54%で,男性で若い年齢層に多いそうです。地域差もあるようで,東海・甲信越から東は北海道を除いて「トンジル」,一方,北陸・関西から西と北海道は「ブタジル」だったということです。皆さんはこの結果に合っていますか? 大きく東と西に分けると,東日本で「チャーハン」,西日本では「焼きめし」,東は「綿あめ」,西は「綿がし」など,いろいろあるようです。


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