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「第 62-02 章」 |
『子育ちは 責任を持つ 自意識を』
■子育ち12教示■
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『子育ち第2教示』
【孤独な内省】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第62版では,仕合わせを目指す人生の目標として掲げられていることを,子育て羅針盤風にお伝えする予定です。
《孤独な内省について考える?》
自分を大切にすると意識する場は,人と人の間です。お互いの意向の出入りが避けられないので,疲れてきます。例えば,親子や夫婦の間でも,四六時中くっついていては,疲れを感じます。そこで飽きるという防衛意識が作動しますが,つながりが嫌になったというのではありません。子どもの相談に,友だちがある日突然に離れていったという訴えがあります。自分が嫌われた,自分がいけないことをしたせいではと悩みますが,思い違いであると気付かせてやりましょう。一時離れは,付き合いが続くために必要な間なのです。
人には眠りが必要です。活動すると,身体の機能回復にし残しが生じて,疲労となります。その疲労回復時間として,睡眠という時間があります。また脳内でも,昼間の慌ただしい動きや体験の情報をきちんと整理して組み直す作業の時間を確保するということです。生きる活動で散らかった状況を心身共に片付ける時間なのです。同じように,外界との関わりを断って独りになる時間も必要です。独りになると,ぼんやりしながらも,やがて自分の置かれている状況を考えたり,整理したりするようになります。
独りになることで何が変わるかというと,時間を止めることができます。立ち止まっても誰にも迷惑をかけないからです。立ち止まると振り返りができます。自分の気持ちや思いに向き合う時間が手に入ります。さらに目を閉じると思考は内向きに自分に向かいます。それが内省です。もう一人の自分が自分とまっすぐに向き合うことで,感性と理性の融合が進みます。感情に支配されがちな自分をもう一人の自分が理知的に整理するという反応が起こります。それが我を忘れたという危ない状況に落ち込まない方策です。
イギリスの3つの大学が共同で,朝食と学校の成績の関係について相関があると実証したと発表しました。結果は,朝食を食べている子どもは,食べていない子どもに比べて,平均以上の成績評価を受ける確率が2倍以上高くなりました。ただし,食べていればいいわけではなく,朝食の質が高いほど,成績の向上にもつながるということです。これまでは,朝食をとると集中力が高まる,認知機能が向上するという関連もこれまで示唆されてきましたが,具体的効果としての成績との関係も示されたのです。朝食を!
★落書き★
学校で,「廊下は走ってはいけません」と注意されます。禁止型ではなく,廊下は歩きましょう,という推奨型が望ましいと思いますが,それは別にして,廊はそれだけで廊下を意味しますが,下の字はどういう意味なのでしょう。古来には廊下,廊架と書かれ,「廊側」からきているという説があります。縁のことを縁側というように,廊側と読んだのがなまって「ろうか」となり,廊下と書くようになったというのです。ただの当て字ということですが,どうなのでしょう。
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