*** 子育ち12章 ***
 

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「第 62-11 章」


『子育ちは 未知との出会い 重ねつつ』


■子育ち12教示■

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『子育ち第11教示』

【臨機の勇気】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第62版では,仕合わせを目指す人生の目標として掲げられていることを,子育て羅針盤風にお伝えする予定です。

《臨機の勇気について考える?》
 昔から,かわいい子には旅をさせよ,と言われています。楽しい観光旅行ではなく,人生の修行の旅です。よその親方や御店で弟子入りや奉公をするということであったのですが,今ではできないことでしょう。その子育ちにおける意味は,受け継ぐことができます。家から離れた新しい環境に入っていくということです。家庭や園・学校では慣れてしまって生活の変化はありませんが,環境が変わると新しい局面に出会って,何をどうしてよいか迷います。未知との遭遇にたじろぐことなく,突き進むことが育ちを促します。

 家で好き放題の癖が付いたまま学校に行けば,学習に差し障ります。家庭と学校では環境が違うので,振る舞いも改める必要があります。内と外の違いを弁えるためには,気を遣わなければならないところに,親と一緒に出かける経験を重ねることです。好き放題が許されない世界がある,その緊張感を育んでおけば,外の世界を怖がらずに,馴染んでいく勇気を発揮することができます。そのために,初めての環境では,皆がしていることをまねてみる,そういった対処の知恵を身につけるよう教えておきましょう。

 子どもは経験がないこと,したことがないことはできません。親がこんなことがどうしてできないのかと叱っていると,子どもは学ぶことができなくなります。最初の一歩は,親のしている姿を真似することです。してみせる,それが親の後ろ姿です。ちゃんとさせたければ,ちゃんとしてみせればいいのです。したことがなくても,まずは真似をしていけばなんとかなりそう,そういう経験を重ねさせます。やがて,子どもは,壁に出会っても,なんとかなるだろうと挑戦することができるようになります。



 今週の話題になった事件は,広島の中学生の自殺です。私立高校への専願が誤った非行歴によりできないという進路指導を受けて,自殺させてしまったということです。まず考えることは,どうして否定しなかったのかということです。身に覚えがないことであると訴えていたら,いくら鈍い先生でも確認したであろうと思うと,悔しくなります。親なら,なぜ打ち明けてくれなかったのかと思います。親には言わないでくださいといい,専願ができない理由をガラスを割ったからと言いくるめようとしてか嘘をついていたようです。

★落書き★

 牛は英語でカウ? 牛飼いをカウボーイと言いますね。カウは雌牛で,雄牛はオックスです。牛肉はビーフです。ブタはピッグで,豚肉はポーク。羊はシープで,羊肉はマトン。生前と食前で呼び名がかわっています。11世紀のイギリスは,フランスに定住したノルマン人が支配し,先住民族サクソン人をこき使っていました。牛を飼っているサクソン人はカウと呼び,食べるノルマン人はフランス語でビーフと呼んでいたということです。支配と服従の歴史がなせる違いが残っているのです。


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