*** 子育ち12章 ***
 

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「第 66-01 章」


『子育ちは 自分のことを 考えて』


■子育ち12活動■

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『子育ち第1活動』

【自分のことは自分で考える】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第66版では,子どもの育ち12の活動として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤としてお伝えします。

《自分のことは自分で考える?》
 子どもたちの学習が「アクティブ・ラーニング」に進むことが意図されています。アクティブ・ラーニングとは,「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称」とされています。一言で言えば,学修者が能動的に学修することです。学校とは教わるところ,習うところと思っているから,修正しようということです。学校とは,文字通りに,子どもが自分から学ぶところなのです。

 先生の教え方に関心を持つ前に,子どもの学び方に親の関心を向けるべきです。学ぼうとしていなければ,学習は始まらないのです。食べる気のない人に食べさせることはできないのです。学校で自分は何をすればいいのかを考えることができる,そのために必要なことは「予習」です。自分で教科書を読んで考えて,分からない部分を見つけておきます。学校ではその部分を聞き取ればいいのです。復習は教わった後追いになるので,自分で考える力は呼び起こされません。

 学習に限らず,自分のことを他人任せにすると,操り人形になります。お昼に「何を食べたいか」を尋ねられて,「皆と同じでいい」としか答えられないと,自分のことを考えていないことになります。昨日は何を食べたかなど,自分の健康状況を考えて決める習慣が大切です。親の言うことに素直に従ってばかりいては,いい子ではなく,気がかりな子なのです。反抗期を通して,自分で考えるという宣言をしてくれば,まずは一安心でしょう。



 もう1人の自分が自分のことを嫌いになるとき,自暴自棄になります。そうならないように,もう1人の自分は自分を好きであり続けるように努力しなければなりません。自分を甘やかさないよう,もう1人の自分は第三者の立場から,厳しいチェックをすることが必要になります。自分らしくという言葉を安易に持ち込んでしまうと,ただのわがまま放題に堕すことがあります。他者からその人らしいと認められることこそが,自分らしさの発揮になります。

★落書き★

 約束の印に,小指と小指を絡ませるときに,言い交わす言葉に,「げんまん」があります。約束のことは「ゆびきり」というので,子どもたちはユビキリゲンマンと言い合って約束をします。ところで,げんまんとは「拳固+万個」です。嘘をついたら,拳固で1万回打つという意味です。子どもたちが,「指切りげんまん,嘘ついたら針千本飲ます」と言いますが,拳固が1万回の上に,針千本飲まされるということになります。怖いですね!


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