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「第 66-03 章」 |
『子育ちは 心地良くなる 緊張を』
■子育ち12活動■
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『子育ち第3活動』
【生きる良い習慣を実践する】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第66版では,子どもの育ち12の活動として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤としてお伝えします。
《生きる良い習慣を実践する?》
ここで言う良い習慣とは,良い悪いという物差しの良さではなくて,楽に生きていくためになるといった意味合いです。子どもにしつけるべき生活習慣を考えておきましょう。よく言われることは,規則正しい一日の生活習慣です。人の身体は生物としての体内時計にしたがって生きています。起床から就寝までだけを考えるのではなく,睡眠を取ることも生活の一部と意識しておくべきです。まずは,生活のリズムを確立して,自分の習慣にすることです。
人は快感に引きずられる弱さがあります。例えば,美味しいものを食べる快感に浸りたいと願います。苦いものより甘いもの,固いものより柔らかいもの,まろやかなもの,とろけるものと,片寄っていき,偏食が習慣になります。人は生きるために,飽きるという修正機能を持っています。同じものが続くと,快感ではなくなるという警告が発せられます。食生活に限らず,常に良い感覚を保つためには,片寄らない,バランスを意識した生活習慣を身につけておくべきです。過ぎてはいけないのです。
楽に生きたいと思うことがあります。しなければならないことを免れようとします。面倒なことは極力避けて,人に押しつけておこうとします。家庭をはじめとして社会生活をする上では,それぞれがなにがしかの役割を引き受けなければなりません。自分は何もせずに構って欲しいだけという虫の良さは,良い習慣ではありません。生きていくことはお互い様という了解に則って営まれています。世話をされてばかりではなく,幾ばくかの世話をするような習慣を発揮すべきです。
自分の生活のありようが良い習慣であるかどうかを判断できるのは,もう一人の自分です。当事者である自分は,気の向くままに生きているからです。自分の現状を知るためには,地図上で現在地の印を見つけることと同じに,もう一人の自分の広い目が開かれていなければなりません。周りの人と自分を並べてみて,「人の振り見て我が振り直せ」という評価をすることが必要なのです。さらには,朱に染まれば紅くなるということを,忘れてはいけません。
★落書き★
しあわせなら手を叩こうの,シアワセの語源は「為合わせ」「仕合わせ」です。良いことが重なるという意味です。二つの動作・行動をして合わせることが,シアワセなのです。家の新築と結婚が重なったといった,いくつかの祝い事がシアワセで,幸福だという良い意味だけが固定していったものと思われています。因みに,中国語の「幸」は「若死にの逆」すなわち「長生き」が語源で,シアワセの当て字だそうです。
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