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「第 66-10 章」 |
『子育ちは 明日の自分を 楽しみに』
■子育ち12活動■
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『子育ち第10活動』
【明日の自分を楽しみにする】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第66版では,子どもの育ち12の活動として独自に選び抜いたものを,子育て羅針盤としてお伝えします。
《明日の自分を楽しみにする?》
子どもは社会の中での大人世界を覗いています。大人の生き姿に触れて,同じになりたいと思うことができます。今の自分が将来のなりたい自分に変わることができると思っています。将来の夢,期待という楽しみを持つと,育ちという道をまっすぐに歩んでいくことができます。明日を考えることができないと,自分が何のために生きているのか悩まないまでも,今日を生きる力が萎えていきます。育ちは,昨日から今日へ,さらに今日から明日につながっている自分への楽しみなのです。
子どもの育ちは,子どもを未経験の世界に押し込むようなものです。例えば,這い這いの世界から立っちの世界への飛躍が,歩きという育ちによって実現されるのです。言葉一つを覚えることで,意識世界は広がっていきます。言葉を知らないときには見えていなかった世界が,言葉に誘われて目の前に広がってきます。その素晴らしい感動の記憶が,育った明日の自分を思うとき,ワクワクするようになります。育ちたいという願いは,明日の自分を楽しみに感じられるかどうかに依ります。
子どもたちの声が響いているところ,そこには人が生きていく未来があります。子どもは人の社会にとっては未来への扉なのです。子どもそのものが,社会にとって明日の社会なのです。限りなく明日につながっていることを期待する大人の願いが,子どもに自分の明日を楽しみにすることを促すことになります。次世代を託すという大人の期待が,明日を作り出していく子どもの楽しみに変わっていきます。大人が明日を語ってみせる,それが聞こえなくなっているようなのが気になります。
もう一人の自分は自分を見ています。その冷静な観察から,もう一人の自分は自分の弱みを見ていますが,弱い自分を認めたくないという虚栄心につかまることがあります。自分に対する認識に虚偽を紛れ込ませてしまうと,もう一人の自分と自分の関係にバグが紛れ込むことになります。不適切な振る舞いが現れたり,不都合な結果を招いたりすることになります。弱みを隠すことが,正しい関係ではないのです。
★落書き★
ビニール袋の時代になったというのに,小麦粉は相変わらず昔風の紙袋入りで売られています。何か理由があるのではと,疑問に思うことが,学びの始まりです。小麦粉がうどんやパンになるのは,小麦粉の命であるグルテンの粘性のお陰なのです。このグルテンは,絶えず外気を吸っていないと固まってしまう性質があり,ビニール袋に入れるとすぐに固くなってしまいます。通気性のある袋に入れる必要があるということです。
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