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「第 67-01 章」 |
『子育ちは 自分育てる もう一人』
■子育ち12次元■
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『子育ち第1次元』
【もう一人の私が育っていく】
《まえがき》
この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
この第67版では,子どもの育ちが目指していくべき12の次元について,短い文章にまとめたものをお伝えします。それぞれのお子さんに合わせて,応用して頂ければ幸いです。なお,マガジン最後にあるメール宛に感想などお寄せください。
《もう一人の私が育っていく?》
子育ちの第1次元は,誰が育っているのかという指標です。
自意識の芽生えとか物心がついたといわれる状態のことです。
羅針盤では,もう一人の自分が育つと言い表すことにしています。
読書をしていて主人公に同化できるのも,もう一人の自分です。
子どもが仮面ライダーになりきれるのも,もう一人の子どもなのです。
ままごと遊びでママの真似ができるのも,もう一人の子どもです。
日記を付けていると,過ぎ去ったときの自分を振り返ることになります。
自分を直視するために,もう一人の自分が目を覚まします。
反省ができるためにも,もう一人の自分が育たなければなりません。
自尊心はもう一人の自分が自分を大切にしたいと思う気持ちです。
恥ずかしさも,見られている自分を見ている自分が居るからです。
夢の世界で遊んでいるのも,もう一人の子どもです。
朝眠たい自分に向かって起きなければと指示するのがもう一人の自分です。
明日が楽しみだとワクワクするのも,もう一人の自分です。
転んだ自分を励まして起き上がらせるのも,もう一人の自分です。
もう一人の子どもは,母子分離をする幼児期に誕生します。
このもう一人の子どもを育てるのが,育ての親なのです。
産みの親から育ての親になることが期待されています。
スマホを持たされている子どもたちの脳が,壊されているという研究があるようです。もう一人の自分は自分の五感を頼りにして自分と共生をしています。ところが,情報機器の発達により,視聴覚のみが肥大化して,情報量の過剰な片寄りに晒されて,その処理に適合しようと脳の配線が異常な変更をしているのでしょう。最も失われた自分の情報,それは触れる情報です。親子の触れ合い,それを視聴覚情報に限っていては,触覚情報の欠落を招き,情愛の育ちに支障になっていくと心配です。
★落書き★
地元の警察から安全情報がメールで伝えられます。不審者の情報が毎日届きますが,目に付くのが,小学生女子に対する不審情報です。声を掛けたり,誘ったりと,あれこれ接触しています。大人の女性を相手にできない不審者が増えてきたのでしょうか。リンちゃんという悲劇も伝えられています。小学生だからと気を抜かないでください。親が守ってやらなければ。後悔しないためには,それなりの手間暇を惜しまないことです。お願いします。
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