*** 子育ち12章 ***
 

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「第 67-13 章」


『子育ちは 自分を変える 良い向きに』


■子育ち12次元■

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『子育ち第13次元』

【私は自分を大切にして育つ】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第67版では,子どもの育ちが目指していくべき12の次元について,短い文章にまとめたものをお伝えします。それぞれのお子さんに合わせて,応用して頂ければ幸いです。なお,マガジン最後にあるメール宛に感想などお寄せください。

《私は自分を大切にして育つ?》
 子育ちの第13次元は,育ちの偏りがないかを自覚するという指標です。
  羅針盤の中央から見て,12方位への育ちが凸凹では先行き心配です。
   どんな時代・環境にも適合できるバランスのよい育ちが求められます。

 人は苦労を積み重ねることによって,円満な人格を獲得していきます。
  その苦労の体験によって,どんな変化が起こっているのでしょうか。
   苦労に直面したときから,もう一人の自分が変わっていくのです。

 一般には,自分ではなく他人が変わることを求めることが多々あります。
  自分が苦労するのは,相手が悪い,社会が悪いというなすりつけです。
   でも,自分にできることは,自分を変えることしかないのです。

 周りのせいにせず,もう一人の自分が自分の能力の限界を見極めます。
  自分に足りないところは何かを探し,どうすればいいのかを考えます。
   自分を育てていけば状況はよくなると信じることが生きることです。

 いろんな形の苦労に出会うことで,いろんな方面の変化が生まれます。
  見方を変え,こだわりを捨て,価値観を柔軟にし,前に向かいます。
   環境に適応しようとする意欲があれば,生きる力が育っていきます。

 子どもを喜ばそうと甘やかしていては,育ちを促す苦労がなくなります。
  小さな苦労を自分を育てて乗り越えていけば,喜びがやってきます。
   暮らしのそこここで出会う多様な苦労を薄めて与え続けてください。



 ほめると自尊感情が高まりストレスに強くなるそうです。子どもには「歯磨きできてえらい」「遅刻で済んだのえらい」とほめるというツイッター投稿があるそうです。我が子の良いところを見つけるのは難しいと思ってしまうのではなく,肯定するということでいいのです。できて当たり前と考えるのではなく,できたことを素直に肯定すればいいのです。できたことを肯定してやれば,子どもは自分が認められたと受け止めることができます。もう一人の自分が自分を尊重できるようになります。

 今号で子育て羅針盤の第67版が完結します。子育ちの12の次元について,思いつくままに書き出してもらったアンケート風にしてみました。皆さんもご自分なりに回答して頂けたかもしれません。羅針盤を読んで頂いて,その点については自分ならこう思うと考えてくだされば,それが皆さんの羅針盤になります。どうぞ,ご自分の羅針盤と比べながら,チェックをして精度の改善に役立ててください。
★落書き★

 神社の入口には鳥居があります。鳥居は文字通り鳥が居る所,すなわち止まり木です。昔々,太陽の神である天照大神が天の岩屋にこもられたとき,常世の長鳴き鳥が集められて,神が岩屋からでて日が射したとき,一斉に鳴いて朝を告げ,先導役を務めました。その神話から,神の先導役である鳥がいつも入口に居ることができるように,鳥居が建てられているのです。子どもが育っていくときの先導役としての親がいるようにしてください。


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