*** 子育ち12章 ***
 

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「第 68-02 章」


『子育ちは それぞれ違い それがいい』


■子育ち12改善■

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『子育ち第2改善』

【比較から分類へ】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第68版では,いわゆる「子育て」から「子育ち」への改善について,お伝えしようと思っています。子どもを育てよう,育てなければと願うあまりに,子どもの育ちに水を差したり邪魔をしていることになっていることに気付いてほしいのです。子育てでのしつけのつもりで叩いてしまうと,子育ちを壊す虐待になるといったことが起こらないようにしたいと願っています。決して子育てがいけないということではなく,子育ちとの上手な連携を保っていただきたいのです。

《比較から分類へ?》
 人見知りは相手の思いが分からないために,間合いの取り方が見えないので不安になるからです。ママ以外の人に出会い,ママとは違って必ずしも優しくないことを経験します。優しい人とそうでない人がいる,ではそれをどう見分ければいいのかが問題です。しばらく様子を見ることにします。その待ちの間に相手から近づかれると,緊張が高まって泣き出すことになります。この人はママと同じに安心してよい人かそうでないか,比較から分類に至る時間が必要です。

 流行を追いかけるのは,今を生きていることが感じられるからでしょう。新しい物がよくて,古い物は遅れているという割引がなされます。人に見られる自分を飾ることで,もう一人の自分のおしゃれ感覚を表現しようとしています。時流に乗ることによって,仲間として認められ,仲間以外の人と一線を画すことができます。人と同じでありたく,同じでありたくないという二面性があります。皆の中での自分を意識するからです。

 思いやりは,もう一人の自分が相手の立場になって,相手の目で自分がどう見えるか,相手は自分に何をして欲しいかを思いめぐらすことです。自分の言葉が相手にはどう受け取られるか,自分ともう一人の自分が対話をするようにすれば,言葉の行き違いも少なくなります。他者への共感ができるとき,自他のつながりはしっかりしたものになっていきます。親が友だちや人の気持ちを代弁してやることで,もう一人の子どもは人づきあいの形を覚えていきます。

 空や海や山といった自然の大きさに向かうと,自分の小ささを実感します。このちっぽけな自分,人間の小さいことを思えば,大層にあれやこれや思い悩んでいることが些細なことに見えてきます。大きなものとの比較から,小さなもの同士という分類に進みます。人はいろんな面から自他を比較して,何か同じ点を見つけると親近感が湧いてきて仲間として分類します。大切なことは,大きな比較対象物を心の中に持っておくことです。それが心の広さにつながります。

 もう一人の自分は,自分を素直に分かっていなければ,自分を生かすことができません。自分を知るということは,他者と関わりを持っている自分を認めることです。自分は特別な存在と思うのは思い上がりであり,自分はダメな人間と思うのも誤解です。他者の良いところを見つけることで,それができる自分の良さを自覚させてください。努力している他者と自分,頼りない自分と他者,みんなそれぞれに一所懸命,人間っていいな,そう思わせるように自分に向き合わせてください。



 2,3歳頃の第1次反抗期の子どもに,つい手を挙げたくなることがありませんか? 自分より劣っていると見なしている子どもが生意気な態度をとると,自尊心が傷つけられてカッとなり,思わず手が出ることがあります。大人が暴力や暴言に思わず頼るのは,弱いからです。生意気だと子どもを殴ったり怒鳴りつけるのは,子どもが自分を見下しているのではないかとビクビクしているからです。そんな大人の弱さを子どもは簡単に見抜いてしまいます。
★落書き★

 トンボには,シオカラトンボ,イトトンボ,オニヤンマなどの種類がありますが,アカトンボという種類はありません。ナツアカネ,アキアカネ,ノシメトンボといった「秋に赤くなるトンボ」の総称です。よく見かけるアキアカネは,夏の間は山で生活し,秋になると産卵のため平地に降りてきます。そのときは,鮮やかな赤いトンボになっています。最近は,トンボを追いかける子どもは少なくなっていませんか? トンボが少なくなったのかも?


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