*** 子育ち12章 ***
 

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「第 69-04 章」


『子育ちは 優しくされて 優しさが』


■子育ち12姿勢■

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『子育ち第4姿勢』

【優しく?】

《まえがき》
 この子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの視点と2つの領域から理解することを目指しています。6つの視点とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問に沿うものです。また,2つの領域とは,自分自身の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を想定しています。6つの視点にそれぞれ2つの領域を重ねると,12の論点が生じます。これが羅針盤の針路構成となります。
 この第69版では,「子育ち」が見せてくる姿勢を手がかりにお伝えしようと思っています。目に見える振る舞いや姿はそのシナリオがあるはずです。子どもがどのような事情を受け止めて育とうとしているか,考えてみましょう。正解はなくてそれぞれにあると思いますので,皆さん方も思い巡らしてみてください。

《優しく?》
 一人では生きていけない世間ですので,優しい人柄であることが人間関係を良好に保つために望まれています。誰でも優しい人と付き合いたいものです。子どもにとっては,家族が最初で最も大切な人間関係です。生まれてからずっと共に暮らしている家族から,子どもは人間関係とは優しいものだと覚え込まされます。そうでなくてはなりません。生きる力の一つが人に優しくする力であり,それを確実に子どもに植え付けることが親の務めです。

 優しい人は,笑顔の人です。挨拶を交わすとき,笑顔が添えられているのといないのでは,印象がずいぶん違います。笑顔は心を開いているというメッセージです。夫婦の間で,ふと目が合ったとき,何も言わなくても,笑顔を交わすだけで,気持ちがつながっています。お互いを受け入れているから,自分がここにいていいという居場所と確信することができます。もし,いじめなどを受けて自分はここにいてもいいのかという不安があれば,とても笑顔になれませんし,優しくなれません。

 人に優しい人は,自分に厳しいこともあります。もう一人の自分が自分に厳しいのですが,それは自分を嫌いだからということではないはずです。人に優しくするためには,自分をきちんと管理できていなくてはならないからです。いわゆる少々の不都合なことを引き受ける強い人が優しくなれるのです。人間関係には,自分の思い通りにならないことも引き受けざるを得ないこともあります。それでも,笑顔でいられる,そういう優しさを持ちたいと願う子どもに育って欲しいものです。



 この頃,福井での中学2年生の自殺が連続して紙上に載っています。担任と副担任に過度の指導をされた「指導死」と指摘されています。生徒を守る立場にいる教職という専門家が,生徒を死に追いやる絶望感を与えていたとは,言語道断です。この学校にとっては決して想定外のことではなく,指導ということの意味を分かっていない結果です。指導とは,為すべきことを指し示して導いてやることです。もう一人の生徒を励ますことであり,決して否定することではありません。

★落書き★

 豆腐や納豆などの大豆食品を食べると頭が良くなるとよく言われます。大豆に含まれているレシチンが脳の働きを活発にするからです。脳は1000億個以上の脳細胞のネットワークですが,そのネットワークの伝達を担っているのが神経細胞のアセチルコリンで,その原料となるのがレシチンです。ウナギ,鶏卵,ゴマ,大豆に豊富に含まれているが,中でも大豆のレシチンは脳の活性化には効果てきめんということです。


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