*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 82-11 章」


『子育ちは 日々新たにし 清々し』


■子育て12心育■

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
『子育て第11心育』

【子どもが清廉でいる心を育てましょう!】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な考察の構成となります。
 この第82版では,子どもたちの心の育ちがどのようなものかを,総括しておきます。つい日常の子育てに向き合っていると見逃しがちな目標を,再確認していただければと思っています。子育てという山道を歩んでいくとき,目の前だけを見ていないで,たまには目を転じて向かっている頂を確かめておくことが迷わないために必要なことです。何となく成るように育てればいいというのではなく,あるべき育ちに沿っていくことができるように,親は子どもの育ちを見守りつつ支えてやらなければなりません。心豊かな子に育ってほしいという親の熱い願いが時として過剰に子どもに向けられることがあります。子どもは今の自分ではどうすればいいのと問いかけています。子どもの育ちのペースに寄り添った親の支援になるために,親は自分の子育てを検証することが必要です。今すべきことか,相応しい程度か,順序に沿っているか,子どもの育ちを見極めて,それなりに指導や助言をすることになります。子育ての全体を見渡したポイントになる12の指標を参考にしてください。

 《清廉でいさせる》
 子どもはあれやこれや手を出して,先走りしていきます。後にはいろんな意味で乱雑さが残ります。食べたら食べっぱなし,オモチャを出したら出しっぱなし,靴や服を脱いだら脱ぎっぱなし,ドアを開けたら開けっ放し,テレビや照明をつけたらつけっぱなし,いくらでも例示できます。ところで,暮らしは一度っきりではなく,日々繰り返すものです。その繰り返しのはじめは,前の続きとなります。服が汚れたら着替えますが,汚れた服は洗濯してきれいにすることで,次に着ることができます。汚れた食器を洗って清潔にすることは,次の使用の準備になっているのです。

 《片付けさせる》
 子どもは片付けることが苦手です。先に行こうとすることに対して逆行することに思えるからです。何のために片付けるのか,気付かせなくてはなりません。例えば,脱ぎっぱなしの靴は,次に履こうとすると余計な手間を取ります。揃えて脱いでおけば,履くときに楽です。片付けることは,次の準備になっているのです。いつも準備万端の状態にしておく,それが片付けの意味です。身の回りのことを清潔にしておけば,いつでも行動を始めることができる態勢になります。前日に,翌日の準備をしておく,それが一歩進んだ清潔さになります。

 《改めさせる》
 子どもはわがままで,自分の思い通りにしようとします。物事がすべていつも旨く運ぶとは限りません。ときには失敗をしたり,人に迷惑をかけたりしてしまいます。何かを壊したりしたとき,自分のせいでは無いと逃げたくなりますが,そこできちんと謝罪をして改める潔さがあれば,新たな次の行動につなげていくことができます。偽ったり隠し事を抱え込むことをせずに,開けっぴろげにして,自分の気持ちを清廉なものに保つようにすれば,真っ直ぐに生きていられます。子どもたちの育ちが見せる清々しさは自分をよりよいものに向かって改めようという願いから溢れ出てきます。

 《計画性が育つ》
 今日一日,自分は何をしたか? 寝る前に一日を振り返り,明日に思いをつなげることができれば,日々充実して生き続けることができます。頭の良い子どもとは,次につなげることを意識できる子どもです。自分のすることに一つ一つ区切りをつけてやり遂げていきます。今日はここまでし終えた,そう考えるとき,明日は・・・と,自分の生活を計画的に営むことができます。汚れや乱れを片付け改めることで自らの行動の区切りをつけることができます。ダラダラとした生活を続ける,それが計画的でないのは,区切りをつけていないからです。



 温泉で7歳以上の混浴はダメ。そういう制限を設けた条例改正案が提案されているということです。現在は10歳以上が禁止されているところが多いそうです。研究結果では「混浴を恥ずかしいと思い始める年齢は6〜7歳が多い」ということで,年齢制限の引き下げが望ましいとする国の通知が出されたことへの対応です。家庭で入浴の際にいくつまでいっしょに入っているのでしょうか。親と子,きょうだい,それぞれでしょうが,温泉という他人と一緒という場合はどうでしょう?

★落書き★

 「いくら言ってもダメ」「逃げてもダメ」「そんなことをしちゃダメ」。無駄,無益,不可能,禁止すべきことなどの意味で,ダメと言います。「空しい+目」でムナメ→ムダメ→ダメと音韻変化と脱落で生まれました。駄目も当て字です。囲碁で,無駄な目の意味で駄目と言っていたのが,一般の用語として広がったのです。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第82-10章に戻ります
「子育ち12章」:第82-12章に進みます