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「第 84-09 章」 |
『子育ちは してないようで 突然に』
■子育て12確認式■
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『子育て第9確認式』
【成長=意欲×継続!】
《まえがき(毎号掲載)》
子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
この第84版では,子どもたちの育ちがどのようにあればいいのか,確認をするポイントを総括します。育ちには多様な属性が結びついて一体化する設計図とも言える様式があります。順序が違ったり,逆につながったりすると,本来の属性が機能せずに,育ちに不都合が織り込まれてしまうこともあります。
人として心豊かに育ってほしいという親の願いが,子どもの育ちに寄り添った支援になるためには,日々の子育てを確認することが必至です。子育ての全体を見渡したポイントになる12の指標毎に属性のつながりを確認してみましょう。
《解説》
嫌々することを続けても,成長にはつながりません。したいと思ってしても続かなければ,成長にはつながりません。意欲を持って継続するから,成長につながります。そのことは分かっているのですが,育成の際には意欲を持たせるという点で苦労します。意欲という気持ちは,後出しです。何気なくしているうちに,これは面白いというような意欲が後から湧いてくるものです。意欲を持たせるには,させてほめるという前振りが必要となります。意欲の先出しは,子どもに対しては期待薄のようです。
《事例:上達》
子どもはいろんな行動をします。その行動はゆっくりとですが,上手になっています。でも,昨日と今日では上達は見えません。「しばらく見ないうちに上手になったね」ということがあります。そのことを子どもにきちんと伝えるようにしましょう。ビデオや写真で見せてやることもできるでしょう。行動は上達するという喜びを教えてやれば,努力を積み上げる意味を理解できるようになります。継続すれば上達する,そのことを知った子どもは自分の育ちを信じることができるようになります。
《事例:修業権》
教育課程は6・3・3・4制と年数期限が定められています。それぞれに,課程を修了することが求められ,修了証書,卒業証書が与えられます。自分の成長の過程を明確に意識化することができます。大人になると○年生といった節目がなくなるので,成長実感が持てなくなります。育ちには節目がある方が効果的です。例えば,幼稚園を卒園した,そのことが自分の成長の一里塚としての確認になります。同時に,小学校,中学校という具体的な先のイメージが育ちの目標として見えるので,意欲の拠り所を持つことができます。
《事例:認定?》
できなかったことをクリアできた,それを本人は気がつかないこともあります。できたねという認定をしてやりましょう。前日の鍋で残ったハクサイや豆腐を,翌朝のお味噌汁の具にしました。野菜を全く食べない次男坊がぺロリとたいらげ,「おかわり」と言うので,「ハクサイ食べれたね。凄い!」と言うと,「ちがう〜3歳」と次男坊。「ヤサイの事だよ?」と言うと「だからぁ3歳!」。ハクサイ・ヤサイを何サイだと思ってるんだろ〜? 勘違いは別として,年齢という物差しを知ることは,育ちに必要なことです。
《事例:不連続?》
子どもはいつも真面目で真剣です。勘違いをしていても,自分は正しいと信じています。あるときにごく自然に修正をしますが,本人は修正したとは思っていません。3歳になる息子は,ちょっとした言葉の間違いが多く,"うしろ"のことを"うろそ"という。ある日,息子に「うろそ,見て〜」と言うと,真顔で「うしろやでー」と注意されました。昨日までは"うろそ"だったのに…。うろそ,うしろ,子どもには同じだったのです。親はいつも正しく"うしろ"と言っていなければなりません。育ちは突然にころっと変わるように見えます。
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※子どもを励ますときに「がんばれ」と声を掛けます。がんばるとはどうすればいいのでしょう。一言で言えば,やりかけたことを続けることです。例えば,一休みした後,「さあ,もうひとがんばりするか」と立ち上がります。止めようかと思うときに,少しだけ続けてみようと自分に言い聞かせる,それがもう一人の自分による励ましです。きりのいいところで終わりたいのが普通ですが,もう少しだけがんばって進めておく,その積み重ねが成長という歩みになります。
この先いいことはない。将来に見切りを付けてしまうと,生きていけなくなります。何かいいことがあるかもしれない。その希望があれば,生きていくことができます。明日のことは分からないのですが,どうせ分からないのであれば,いいことがあると信じていた方がいいと思います。良くも悪くも今の状況が同じ形で続くはずがない,変わっていくものと思い定めて,よりよい方につながるように今日の努力を傾けていくようにすればいいのでしょう。明日の扉を開けようと願うことが生きていることです。
★落書き★
シャワーを浴びると尿意を感じる,ということがありませんか? 二つの理由が考えられるそうです。先ず一つが,シャワーを浴びることによって,交感神経が刺激されるからという説です。心拍数が上がって,血液循環が盛んになり,尿意が促されるというわけです。もう一つが,シャワーの水音が尿意をもよおすという説です。おしっこをするとき,人はその水音を聞くことになるので,脳の中で水音と尿が結びつき,水音を聞くだけでトイレが近くなるのです。
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