*****《ある町の社会教育委員のメモ》*****

【新しい任期への抱負?】

 平成17年3月で,社会教育委員の2年という任期が満了します。委嘱を受ける立場なので,次期があるのかどうかは知る人が知るのみです。お声が掛からなければそれまでで,ハイサヨウナラということになります。規則により,来年度の委員の会は,教育長による招集になります。留任という内示は頂いていますが,気持ちの上では一つの区切りをつけておこうと思っています。続投という慣れに陥ると,マンネリ化という苔が張り付いてきます。任期があるという意味は,2年毎にリフレッシュしてほしいという願いです。新しい気持ちで出直すことが,最低限の礼儀でしょう。
 ところで,気持ちだけでは,マイナーな新鮮味しか発しないでしょう。従来のやり方を繰り返せば,結果は同じです。これまでに,前例を受け継ぎながらも,自分なりのやり方を押し込んできたつもりですが,今度は自分なりのやり方に異端を差し挟むことを迫られることになります。自分の意に染まないことを自分が打ち出すという難しい課題を背負う羽目に陥りそうです。そのためには,自分一人のがんばりでは実現不可能です。三人寄れば文殊の知恵という故事に倣えば,仲間を信頼し,任せるというやり方を主にすることが,最もいいことです。
 もう一つは,他力本願ですが,新しい課題を投げ込んでもらうということです。社会教育委員に課せられた教育委員会の諮問に答えるという役割を通して,一つの脱皮を図るというやり方です。諮問に対する協議を通して,異端を受け入れることが可能になるからです。各委員の個性がぶつかり合って,委員全体の個性が現れてくれば,新しいメンバーによる新しいカラーが現れるはずです。諮問がなければ,自分で自分に諮問をするというやり方を取り入れてみることも面白いかなと考えています。
 研修会で学んだ小さなこととして,会合の始めに,委員から5分の話をするということがあります。やってみようと思ったことなので,小さな刺激として,取り入れてみようと期待しています。時間の制約もあるので,一回の会合で2〜3人の委員の意見を聞くという形になることでしょう。
 過去の流れの中で,18年度に生涯学習に関する住民意識調査を実施することが了解されており,その調査の準備が17年度の仕事として考えられます。まだ確定はしていませんが,2年の任期の中でやり遂げるべき大きな課題です。
 どこまで新奇性を発揮できるか,自分に課した密かな願いを実現すべく,挑戦を続けていけたらいいなと思っているところです。新学期を前にした子ども時代のワクワク感を味わっています。
(2005年03月30日)