聞きしに勝る雄大な風景です、ヨーロッパやアラスカの氷河に比べ溶解が進んでいないそうで、近年出来た
観覧用の遊歩道が完備し、余すところなく見物することが出来ます。 船に乗って氷河の壁の近くまで
立ち入ることが出来ますが、その見上げるような高さに度肝を抜かれます。 時々みせる氷壁の崩壊は
ぎしぎしと鳴る音を頼りに見当を付けますが、なかなかその瞬間を撮影するのは困難です。
水に漂う氷山がなんとも神秘的な色で、ああ地の果てに来たな〜 と、感傷に浸らせてくれます。(画面タッチ)
ペルトモレノ氷河は、カラファテという小さな町をベースにして行動します。 この街の空港は氷河湖の直ぐ横が
滑走路となつているめずらしい造りです。 何もない田舎町ですが、数箇所ある氷河を上手に観光資源と
して利用しています。 その一つが「グルメ&氷河」ツアーで、これに参加してみました。 陸路では行けぬ
スペガッツィーニ氷河の目の前に停泊しながら、昼食会を催す一寸贅沢な小人数のツアーです。
小さな船ですが、調理場やトイレが完備し、船上でパーティーが出来ます。 パタゴニア独特の山越えに吹き下ろす 猛烈な風が湖面に波を起こし、容赦なく水しぶきがバサッ・バサッと船体をおおうように叩き付けてきます。 海上を 走っているような錯覚に陥りますが間違いなくここは氷河湖です。 つきだした岬を越えて氷山がある領域に はいると、さしもの風波も収まってきました。 エンジンを止めた船上は音一つありません。 氷河が時々はじける のが聞こえる静寂の世界です。 目の前の広大な氷河が、今 自分達のためにだけあるような錯覚に陥ります。 |
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船上から見る氷河は、又格別の趣きと気高さがあります。
日本を出発する前にいつもの様に、レンタカーの借入 契約を済ませ、契約書を持参して旅行に出ました。 地球の裏側で運転がしてみたかったのです。 ここカラファテの町は、素晴らしい景色の宝庫です。 ドライブしながら写真の撮影を楽しむ予定でした。 バウチャー片手に営業所を訪れたのですが、なんと誰 も居ないのです。 南米に来たらのんびり構えて 気が短いのは御法度、と云われていましたが、待てど 暮らせど 係が現れず、用意した弁当を営業所の前で 食べてしまいました。 来た証拠写真を写して、日本ハ―ツにクレームを入れ ましたが、一日を棒に振った事の方が重大で、腹の虫 が治まりません。 天下のハ―ツがやることではあり ません。 どのように始末をするのか、世界企業の お手並み拝見と、楽しみでもあります |