Banquet
(Vertigo/6360 618)

Side-1
1.Spanish Galleon (Hesslein/Lawton)
2.Thus Spoke Oberon (Bacardi/O'Brien-Docker)

Side-2
1.High Flying Lady-Goodbye (Hesslein/Lawton)
2.Sorrow (Hesslein/Lawton)
3.Dirty Old Town (Horns/Hesslein/Lawton)

全5曲中2曲が11分を超える大作主義のアルバム。哀愁を湛えたLawtonのヴォーカルに続いて 34人ものホーンとストリングスがビッグバンド風のダイナミックな演奏を繰り広げ、Hessleinのギターが絡みつく。 本作はバックのストリングス/ホーンを含めて一発録りでレコーディングされたらしく、 それ故に意外にもLucifer's Friendのアルバムの中ではLawtonの一番のお気に入りだそうだ。(2016年のLucifer's Friend初来日時のLawton/Hesslein/Horns同席のインタビューによれば、正確にはまずバンドがライブで録音し、その再生に合わせてオーケストラがライブで録音したそうだ。それをLawtonは"基本的に一発録り"と表現したらしい。)

Banquet
(PASSPORT/PPSD-98012)

Side-1
1.Our World Is A Rock'N'Roll Band(Becker/O'Brien-Docker)
2.Spanish Galleon (Hesslein/Lawton)
3.Thus Spoke Oberon (Bacardi/O'Brien-Docker)

Side-2
1.High Flying Lady-Goodbye (Hesslein/Lawton)
2.Sorrow (Hesslein/Lawton)
3.Dirty Old Town (Horns/Hesslein/Lawton)

1975年に米国のPASSPORT/Billingsgateからリリースされた米盤LP。ドイツVertigo盤とはジャケ違いで、表ジャケ写真のメンバーの内、左側の2人(Hessleinと多分Bornhold)の座席が入れ替わっているほか、タイトルとバンド名のロゴが変わっている。また、シングルでリリースされた"Our World Is A Rock'N'Roll Band"をSide-1の一曲目に追加収録している。

Banquet
(Repertoire Records/IMS 7017)

1.Spanish Galleon
2.Thus Spoke Oberon
3.High Flying Lady-Goodbye
4.Sorrow
5.Dirty Old Town

本作は1994年にドイツのRepertoire RecordsからCD再発された。

Banquet
(Repertoire Records/REPUK 1274)

1.Spanish Galleon
2.Thus Spoke Oberon
3.High Flying Lady-Goodbye
4.Sorrow
5.Dirty Old Town
6.Our World Is A Rock'N'Roll Band

2015年に英Repertoire Recordsからリマスター版CDがDigipak仕様でリリースされた。12ページのブックレットには詳細なライナーノーツが載っており、LawtonとDieter Hornsの回顧に基づくエピソードが書かれている。それによれば、"Where The Groupies Killed The Blues"がアメリカで良く売れて、プレスからもLed Zeppelinとの比較も含めて好評を得たことから、後にThe PoliceのマネージャとなるMiles Copelandが興味を持ってコラボを持ち掛けてきたがレコード会社がプロモーション費用をケチったためにおジャンになった話や、レコーディングやミキシングのスタジオ代がかさんで利益が残らなかったというような話が書かれている。要するに、当時バンド・メンバーはレコード会社のサポート不足のため、James Last OrchestraやLes Humphries Singersの仕事で稼いだ金をLucifer's Friendの活動ににつぎ込んでおり、バイトが忙しくてライブもできないためサッパリ儲からなかったということのようだ。 Lawtonはここでは「"Banquet"が最も素晴らしい作品だ」と言っているが、本リリースと同時にリリースされた"Mind Exploding"のライナーノーツでは"Mind Exploding"を最高と語っており、どう理解すれば良いのか悩ましいところだ。

Banquet
(マーキー・インコーポレイティド/BELLE 152494)

1.Spanish Galleon
2.Thus Spoke Oberon
3.High Flying Lady-Goodbye
4.Sorrow
5.Dirty Old Town
6.Our World Is A Rock'N'Roll Band

2015年にマーキー・インコーポレイティドからリマスター版が紙ジャケ仕様のSHMCDで再発された。ボーナストラックとしてシングル"Our World Is A Rock'N'Roll Band"を追加収録している。 この時は2016年1月にLucifer's FriendがUriah Heepの来日公演の特別ゲストとして初来日することが決まっていたため、その記念という意味合いもあったようだ。

Banquet
(Repertoire Records/V209)

Side-1
1.Our World Is A Rock'N'Roll Band(Becker/O'Brien-Docker)
2.Spanish Galleon (Hesslein/Lawton)
3.Thus Spoke Oberon (Bacardi/O'Brien-Docker)

Side-2
1.High Flying Lady-Goodbye (Hesslein/Lawton)
2.Sorrow (Hesslein/Lawton)
3.Dirty Old Town (Horns/Hesslein/Lawton)

2016年に英Repertoire Recordsからリリースされた180g重量盤のリマスター盤LP。アナログ盤用に新たにリマスターされたようだ。前年に同レーベルからリリースされたリマスター盤CDが西ドイツVertigo盤LPのジャケット・デザインを踏襲していたのに対して、本リリースは米PASSPORT/Billingsgate盤LPのデザインを使用している。曲目、曲順も米盤と同じだ。 何故このようなことになっているのか不思議に思って良く見てみたところ、Vertigo盤の出版元が"Happy Music"であるのに対し、米PASSPORT/Billingsgate盤は"Chappell & Co.,Inc/Intersong U.S.A."が出版元となっている。上記リマスター盤CDの出版元は"Happy Music"であるが、本リリースの出版元は米PASSPORT/Billingsgate盤と同じになっていることが分かった。要するに英Repertoire Recordsが出版社を乗り換えたわけだが、何故そうしなければならなかったのかは不明だ。
戻る