Ten Miles High

1.Let It Ride
2.Life Is A Dream
3.Feelings
4.You & I
5.That's How I Am
6.I'll Never Forget
7.Your Love
8.Tonight
9.Fools
10.I Won't Change
11.Been Hurt
12.Been Away Too Long
13.I Always Knew
14.Dance Dance Dance
15.Put Your Music
16.A Far Better Way

Lawton参加のUriah Heepの4作目アルバムになるはずだった"Five Miles Session"の音源(1〜11)に"Firefly Session"のアウトテイク5曲を追加したブートレッグCD-R。1979年のリリース。ブートを取り上げるのはいかがかという意見もあるだろうが、Lawtonの歴史を語る上でこれだけは外せない。 "Five Miles Session"の音質は高音がややこもり気味だがトーンを調整すれば十分鑑賞に堪えるレベル。内容は増々ポップな作風の曲が多いが、"That's How I Am"、"Been Hurt"はソウルフルなLawtonの歌唱が楽しめるし、"I'll Never Forget"、"Tonight"あたりは明るく爽やかで好感が持てる。パワー・ポップとして聴けば佳曲揃いの名盤と言って良いと思う。一方、"Firefly Session"の方も今聴き返してみると悪くない。
なお、裏ジャケの右下に「\2,447」と書いてあり、いかにも日本で売り出したかのような演出があるのが面白い。

 

The HEEPSTERS MAILING LIST RARITIES of
URIAH HEEP
Volume Two
The John Lawton Years 1976-1979

Heepsterのメーリングリストのメンバー間で流通したと思われるLawton時代のレア曲集のCD-R2枚組セット。unreleasedの情報から判断して"Fallen Angel"のESSENTIAL盤がリリースされた1997年から、2001年(Heepsterの9月の会報に本作が紹介されている)の間に制作された模様。 CD-R-2にFive Miles Sessionが収録されており、音質は上記のCDと同等なのだが、編集が雑で曲間にブチッというノイズが入っている。また、所々にスクラッチ・ノイズが入っていることからアセテート盤からの板起こしの可能性がある。

Ten Miles High
The lost John Lawton album
(Ear Ass Records / ARS 005)

Side A
1.Let It Ride
2.Life Is A Dream
3.Feelings
4.You & I
5.That's How I Am

Side B
1.I'll Never Forget
2.Your Love
3.Tonight
4.Fools
5.Been Hurt
6.I Won't Change

2018年にEar Ass Recordsから発売された"Five Miles Session"のブートレッグLP。リリース時期が遅いので音質が向上しているのではと期待したが、上記のCDと同等の音源を使用しているようだ。聴いて気が付いたのは"B-2.Your Love"の最後の 30秒前あたりから、「パシッ、パシッ、・・」というシンバルのような音が20秒程入っていること。これが曲のリズムに合っているような外れているような微妙な感じで、LPレコードの回転とは同期していないので傷によるものではないし、何故このような音が入ったのかは謎だ。

Five Miles Sessions(Unreleased '79)
(Iconic Recordings/ICNC08)

1.Let It Ride
2.Life Is A Dream[2]
3.Feelings
4.You & I
5.That's How I Am
6.I'll Never Forget[3]
7.Your Love
8.Tonight
9.Fools[1]
10.Been Hurt[4]
11.I Won't Change[5]

2024年にサン・マリノ(イタリア北部の内陸の小国)のIconic Recordingsから発売されたDigipak仕様のCD。Iconic Recordingsは2021年からBlack Sabbath等のレアリティ集を主にLPでリリースしているレーベルで、本作が8枚目のようだ。レーベルの素性から察するにオフィシャルなリリースではなさそうだが、音質は既発のブートよりも若干クリアになっている。例えば、"5.That's How I Am"の冒頭に"Is it rollin'?"、"It's rollin'"、"1,2,3,4"という会話(レコーダが回っているかの確認と思われる)が極小さい音で入っているのだが、これがはっきり聞こえる。裏ジャケに"Limited to 200 copies"とあることから、200枚の限定盤らしい(同レーベルの他のリリースも500枚とか250枚の限定となっている)。ライナーノーツによると、Five Milesアセテートには5曲が収録されていたとのことで、上記の曲名の後ろに[]で記載した番号の曲順だったようだ。これらのクオリティがエクセレントで、他はグッドとのことだが、違いが判らない。そもそもアセテートに全11曲が収録されていたものと勝手に思い込んでいたが、他の6曲はどこから持ってきたのだろうか?。

Five Miles Acetate

A1.Fools
A2.Life Is A Dream
A3.Never Forget
A4.Been Hurt
A5.I Won't Change

その"Five Miles Acetate"の片面のみのカッティングのアセテート盤がDiscogsに出品されていた。スリーブには(不鮮明で正確ではないかも知れないが)"URIAH HEEP Unreleased album Acetate only (incredibly Rare) Never Before Seen"と書いてあるように読める。出品者によれば存在が確認されている唯一のコピーで、"Ten Miles High"としてリリースされているものとはミックスが異なっているそうだ。価格が何と1万2千ポンド(約230万円)で、とても手が出ない(涙)。収録されている5曲は曲目、曲順とも上記の"Five Miles Sessions"のライナーノーツの記述と一致しているので、本アセテートの音源が上記"Five Miles Sessions"に収録されている可能性は高いと思われる。"Ten Miles High"とはミックスが違うそうなので、一度良く聴き比べてみるか。

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