SUMOGRIP/LUCIFER'S FRIEND II
(CASTLE/CSC 7148-2)

1.Get In (Peter Hesslein,Andreas Dicke)
2.Heartbreaker
3.One Way Ticket To Hell (Peter Hesslein,Andreas Dicke,John Lawton)
4.Don't Look Back (Peter Hesslein,Peter Hecht,John Lawton)
5.You Touched Me ...
6.Cadillac
7.Step By Step (Peter Hesslein,Peter Hecht,Andreas Dicke,John Lawton)
8.Rebound (Peter Hesslein,Andreas Dicke,John Lawton)
9.Sumogrip (Jogi Wichmann)
10.Sheree
11.Back In The Track (Peter Hesslein,Jogi Wichmann,John Lawton)
12.Banzai (Peter Hesslein)
13.Any Day Now (Peter Hesslein,Thomas Egger,John Lawton)
14.Ride The Sky
15.Free Me (Ken Hensley)
16.Get Out (Peter Hesslein,Andreas Dicke)
17.You Touched Me With Your Heart (bonus track)

1994年に元Lucifer's FriendのギタリストPeter HessleinとのコラボレーションでLucifer's Friend IIと称して再結成を果たし て製作したAORハードロック作品。
この作品も私にとって非常に思い出深いものだ。ヒープの"Live In Europe 1979"入手をきっかけにLawton病が発症してから 約1年経って、普通に入手可能なブツをあらかた漁り尽くしたところでこの画期的なCDを見つけたわけだ。 その頃は裏ジャケ写の4人のうちのどれがLawtonか分からなかった(!!)くらいで、要は当時Lawtonが何をしているのか 全く知らなかった。そんなときに現在も活動していることがわかっただけで大変な喜びだった。CDを手に取って 「"Free Me"なんか演ってたりして」等と思いながら曲目を追っていくと、な、なんと本当にあるではないか!!。 掘り出し物を見つけたときの、胸にドキッと来るあの感動がたまらなかった。そんなときにいつも頭をよぎる不安がある。 それは「今日これから自分は無事に家にたどり着いてこのCDを聴くことができるだろうか。途中でなにかあったらどうしようか」 ということである。そこまで深い感動を覚えたブツは私の収集歴の中でもせいぜい片手で数えられる程度だ。それほど印象的な出会いだった
内容の方はと言うと、これまた音を聴いてびっくり。ツボを心得た洗練された音作りで、非常に完成度の高い作品に仕上がっている。 オープニングを飾る琴の音色に導かれた"Heartbreaker"〜"One Way Ticket To Hell"のカッコ良さなどは文句の付けようがない。 まさに10年に1枚の大傑作だ。

All songs written by Peter Hesslein,John Lawton except for indicated.

SUMO GRIP/JOHN LAWTON Featuring LUCIFER'S FRIEND
(DEEP CUT/DCR 5073)

1.Heartbreaker
2.One Way Ticket To Hell
3.Don't Look Back
4.You Touched Me ...
5.Cadillac
6.Step By Step
7.Rebound
8.Sheree
9.Back In The Track
10.Any Day Now

1996年にフロリダのDEEP CUTというレーベルから発売された米盤CD。オリジナルから"Get In"等のつなぎ曲と"Ride The Sky" 等のカバー曲、さらにボーナストラックが削除され10曲に絞り込まれている。ブックレットには「DEEP CUTのエンジニアに よってリマスターされた」と書いてあるが、実際に聴いてみるとオリジナルとはミックスが違っていることに気付く。 なんと音がまるでモノラルなのだ。全ての楽器とヴォーカルが中央に定位されており、音の広がり感が全くない。 "Heartbreaker"などは、オリジナルでは間奏で左右チャネルのギターの掛け合いが聞かれるが、このUS盤は左チャネルのギターが 中央で鳴っているだけで何とも締まらない。こんなデタラメなミックスをLawtonは承知しているのだろうか。


SUMOGRIP/LUCIFER'S FRIEND II
(Essential! Records/ESSCD 227)

本作は上記のドイツ盤(CASTLE/CSC 7148-2)の他に英国盤が2種類リリースされた。本リリースはそのうちの1つで、裏ジャケのバーコードの下に"MADE IN ENGLAND"の表記がある。CD裏面のrunoutに"MADE IN U.K. BY PDO"の刻印がある。PDOとは"Philips and DuPont Optical"の略で、1986年12月から1996年3月まで運営された英国のCD製造メーカーの名前であり、本作の内1996年3月までに製造されたものが"ESSCD 227"の番号でリリースされたと推測される。

SUMOGRIP/LUCIFER'S FRIEND II
(Essential! Records/ESMCD 489)

本リリースはもう一種類の英国盤で、これも裏ジャケのバーコードの下に"MADE IN ENGLAND"の表記がある。本リリースのCD裏面のrunoutには"MADE IN THE UK BY PMDC"の刻印がある。PMDCは"PolyGram Manufacturing & Distribution Centre"の略でPDOの後継会社として1996年4月から1999年3月まで運営された英国のCD製造メーカーの名前であり、この期間に製造されたCDが"ESMCD 489"の番号でリリースされたと推測される。それにしても発売元が変わったわけでもないのに、CD製造会社が変わっただけでわざわざCD番号を変えてブックレットやジャケットまで修正する必要があるのだろうか?。
2004年には本リリースに解説と帯を添付したプチ日本盤がリリースされた。これは同年のJohn Lawtonの2度目の来日を記念した某輸入盤店の企画に基づくものと思われる。解説の執筆者は日本のトップHeepsterのT氏だった。

SUMOGRIP/LUCIFER'S FRIEND
(Lucifer's Records/LF009CD)

本作は2022年にLucifer's Recordsからリマスター版がリリースされた。オリジナルはバンド名が"Lucifer's Friend II"だったが、今作は"II"が抜けて"Lucifer's Friend"名義になっている。 曲目はオリジナルの"17.You Touched Me With Your Heart"が"5.You Touched Me ..."とタイトルを変えて収録され、16曲になっている。なお、帯だけが添付されたプチ日本盤(ウルトラヴァイブ/CDSOL-71408)もリリースされた。

SUMOGRIP/LUCIFER'S FRIEND
(マーキー・インコーポレイティド/BELLE 223756)

上記のLucifer's Records盤をベースにした紙ジャケット仕様の国内盤もリリースされた。Lucifer's Records盤でカットされた"5.You Touched Me ..."が17曲目にボーナストラックとして"You Touched Me ...(single edit)"のタイトルで復活している(そんなシングルはリリースされていないが)。 ジャケットのバンド名は"Lucifer's Friend"のままだが、帯ではカナ表記の部分だけ"ルシファーズ・フレンドII"となっている。
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