アメリカ通信業界投資週報

 No. 583

2012年3月12日ー3月19日

      (本週報は毎週月曜日更新)   

 


 

1.今週の焦点 

 

アメリカ経済 景気回復
連邦準備理事会 金融引き締め緩和、ゼロ金利へ 3月13日のFOMCは、現行のゼロ金利の継続と少なくとも2014年終盤まで金融緩和を継続することを確認。▲11月1−2日のFOMCは現行金利を引き続き維持することを決定。▲6月21-22日のFOMCは、現行金利を引き続き維持。但し金融緩和政策は終わりに。▲4月36−27日のFOMCは、引き続き現行の金利を維持。▲1月25-26日開催のFOMCは、現行のゼロ金利政策と量的緩和の維持を決定。▲8月10日のFOMCは現行金利政策の据置きを決定。▲6月22−23のFOMCは、現行金利の据置きを決定。▲4月27−28日にFOMCの政策決定会議。現行の金利政策を継続へ。▲3月16日のFOMCは、現行金利維持を決定。▲2月17日に、FRBが公定歩合の0.25%引き上げを発表。FF金利は引き続き据置きのまま。▲1月26−27日のFOMCは、現行金利の継続を発表。201 1年のFOMC開催予定は、1月25−26日、3月15日、4月26−27日、6月21-22日、8月9日、9月20日、11月1−2日、12月13日の計8回。
東京外為相場終値(金曜日)3/16-83.53, 3/9-81.63, 3/2-81.06, 2/24-80.56, 2/10-77.68, 2011 11/25-77.35, 11/4-78.04, 6/24-80.57,  6/17-80.48, 6/10-80.08, 5/20-81.61, 5/13-80.51, 5/6-80.40, 4/22-81.98, 2/15-81.82, 2/18-83. 28,2/10-82.61, 2/4-81.59, 1/28-82.64, 1/21-82.77,  2011 1/7-83.47,

(注記:青字は先週までの記述)

2.NYSE/NASDAQハイテク株価動向

今週の動き< 月曜日>NYSEは上昇、ナスダックは小幅下落。<火曜日>NYSEは200ドルを超える大幅 な上昇、ナスダック も大幅な上昇。NYSEは13000ドルを超え、ナスダックは3000ポイント台を超えた。<水曜日>NYSEは小幅な上昇, ナスダック はほぼ横這い。<木曜日>NYSE、ナスダック共に上昇。 <金曜日NYSEは 小幅な下落、 ナスダックは若干の下落

 
市場名 3/16終値 前週末比 3/9終値 前週末比 3/2終値 前週末比 2/24終値 前月末比 1/27終値
NYSE 13,222.62 12,922.02 12,977.57 12,982.95 12,660.46
NASDAQ 3,055.26 2,988.34 2,976.19 2,963.75 2,816.55

 

通信関係株価動向
(この上の文字をクリックする)

 1) 通信サービス関連,   2)通信・ネットワーク機器ベンダー

 3)無線機器・ソフトベンダー,   4)通信・ネット系半導体メーカー

5)インターネット関連,

 

3.主要通信関連企業動向

 

通信・ネットワークサービス関連

1)ベライゾンとNECがファイバー上で21.7 Tbpsを伝送2年続けて、ベライゾンとNEC Americaは、OFC/NFOECで新しい現場における伝送のベンチマークを報告した。今回、両社は、ダラス地区において標準シングルモードファイバーの1503 km上で、彼らが今日最も高い容量であると述べる、21.7 Tbpsを伝送した。両社は、21.7-Tbpsをマークするために多くの高速のサプチャンネルから構成されるスーパーチャンネルを活用した。トライアルはまた、最も高い総容量を搬送しつつ、信号性能を確実にすることを支援するために異なったモジュレーションフォーマットの使用を可能にする新規のアプローチを使用した。両社はまた、この分野における他の実験が研究所の環境において行われてきたのみであったことから相当なファイバーの距離上での伝送性能に焦点を絞った。2011年にベライゾンとNEC Americaは、共同の現場トライアルにおいて同じファイバー上で共存する100G, 450GとITを含めて、業界初の高いビット速度技術を成功裏に伝送することによって業界初を達成した。

 

通信・ネットワーク機器関連      

1)SURFnetがシスコの100G DWDMのテストを完了欧州ベースの研究と教育ネットワークであるSURFnetがシスコの100G DWDM技術のテストを完了したと同社は述べている。テストは、シスコのONS 15454 M6 Multiservice Transport PlatformがアムステルダムにあるNational Supercomputing CenterのSARAとジュネーブにあるCERNの1650kmの間のトラフィックを伝送した。テストは、100G single carrierの光インターフィエスを10G, 40G, 100G波長の組み合わせからなるSURFnetの既存の光インフラへ導入することを含んでいる。実演は、SURFnetが100-Gbpsトラフィックをサポートするためにその既存のインフラを使用することが出来ることを証明したとシスコは述べている。

Bulloch TelephoneがADTRANのONEとFTTHを採用ADTRANは、Bulloch Telephone Cooperative of Georgiaがジョージア州のBulloch郡の8500の居住世帯とビジネス顧客にサービスの提供を支援するために同社のOptical Network Edge(ONE)とFTTH技術を導入していると述べている。ONEとFTTHの機能は、ADTRANの主要機種であるTotal Access 5000プラットフォームを活用する。ONEの機能は、Total Access 5000にpacket-opticalトランスポート機能を追加する。

 

4.今週の注目

1.OFC/NFOEC 2012のメトロ 100Gの報告例年通り、先週のロスアンジェルスにおけるOFC/NFOEC 2012は、様々な技術とアプリケーションのテーマを特色とした。「メトロにおけるコスト効率のよい100G」は、そのなかで最も目立った。忙しいスケジュールとブログをサポートするための我々の新しいコンテンツ管理システムの不能(伝えられるところによればたまたま)とが重なって、私の慣例となっているReporter‘sNotebookの業界展示会の記事を投函することを妨げられたために、私は、展示会終了後にこれが最初となる2.3のノートスタイルの物語を送付することによって埋め合わせをすることになると考えた。

100-Gbps技術が最近もっぱら長距離ネットワークにおいて導入されることが始まったけれども、ベライゾンのグローバルネットワーク計画の副社長のIhab Taraziは、彼が3月5日のOSA Executive Forumで、来年早々にメトロに100Gを導入することを予想しているということを聴衆に語ったことで、メトロへの導入が出現するという先触れを行った。Taraziは、これがどこで生ずるのかを正確には言わなかったが、しかし、展示会の情報筋は、一般的な機会として約40kmから恐らく600km(何人かはさらに長い距離を示唆したけれども)のリンクにあることに同意している。データセンターのインターコネクトは、大部分の人々が信じていると同様に説明の中で提案された無線のバックホールとともに、そのような導入のための最大の契機を提供することになるであろう。

リーチにおける違いは、100Gメトロが100Gの長距離から異なっている唯一の分野ではない。モジュレーションフォーマットの選択としてcoherent detectionを備えたDP-QPSK(dual-polarization quadrature phase-shift keying)の使用を含めて、業界はOIFの長距離DWDM仕様の周りに勢ぞろいしたけれども、メトロは、さらに自由な議論の場になっているように見られる。4つの主要なオプションが現れた。すなわちDP-QPSK, 16-QAM, optical duobinary(ODB)モジュレーションを使用する4x25-Gbps(或いは、もしオーバーヘッドを含めるならば本当のところ4x28G)、on/off keying(OOK)を使用する4x25-Gbps等である。(以下割愛)

 

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通信関連週刊市場分析(有料)

ーアメリカ光通信市場分析(N0.469)ー2012 3/12〜3/19ー

アメリカの光通信機器市場分野の動向を毎週報告。加えて通信サービス事業者、FCC等の動向も踏まえてアメリカの通信政策、景況の動向を追跡するもの。対象とする分野としては、@アメリカの光通信機器・部品業界の動向、A欧州を含めたアメリカの主要通信サービス事業者の動向、BFCC等をふくめた連邦政府の通信政策、C通信サービス事業者を含めた通信業界全体の景況、D主要通信系調査会社の調査報告の紹介、Eアメリカ通信機器ベンダーの中国進出状況、F通信業界団体のハイテク分野に関する動向、G光通信機器関連業界の株価情報、H通信標準化団体の光通信に関する決定等

3.アメリカ光通信市場分析

1.OFC/NFOEC 2012のメトロ 100Gの報告

2.OFC/NFOEC 2012の回線側100-Gbps光モジュールの報告

 

通信関連の週間市場分析は、有限会社アメリカ情報通信リサーチにより発行されています。ご希望により電子メール添付ファイルによるサンプルの無料送付を致します。お問い合わせは、knakamur@mwb.biglobe.ne.jp へお願い申しあげます。

 アメリカ通信業界投資週報

  編集人  有限会社アメリカ情報通信リサーチ

  2012年3月19日