アメリカ通信業界投資週報
No. 587
2012年4月9日ー4月16日
(本週報は毎週月曜日更新)
1.今週の焦点
アメリカ経済 | 景気回復 |
連邦準備理事会 | 金融引き締め緩和、ゼロ金利へ 3月13日のFOMCは、現行のゼロ金利の継続と少なくとも2014年終盤まで金融緩和を継続することを確認。▲11月1−2日のFOMCは現行金利を引き続き維持することを決定。▲6月21-22日のFOMCは、現行金利を引き続き維持。但し金融緩和政策は終わりに。▲4月36−27日のFOMCは、引き続き現行の金利を維持。▲1月25-26日開催のFOMCは、現行のゼロ金利政策と量的緩和の維持を決定。▲8月10日のFOMCは現行金利政策の据置きを決定。▲6月22−23のFOMCは、現行金利の据置きを決定。▲4月27−28日にFOMCの政策決定会議。現行の金利政策を継続へ。▲3月16日のFOMCは、現行金利維持を決定。▲2月17日に、FRBが公定歩合の0.25%引き上げを発表。FF金利は引き続き据置きのまま。▲1月26−27日のFOMCは、現行金利の継続を発表。201 1年のFOMC開催予定は、1月25−26日、3月15日、4月26−27日、6月21-22日、8月9日、9月20日、11月1−2日、12月13日の計8回。 |
東京外為相場終値(金曜日) 4/13-80.94, 4/6-82.41, 3/30-82.16, 3/23-82.78, 3/16-83.53, 3/9-81.63, 3/2-81.06, 2/24-80.56, 2/10-77.68, 2011 11/25-77.35, 11/4-78.04, 6/24-80.57, 6/17-80.48, 6/10-80.08, 5/20-81.61, 5/13-80.51, 5/6-80.40, 4/22-81.98, 2/15-81.82, 2/18-83. 28,2/10-82.61, 2/4-81.59, 1/28-82.64, 1/21-82.77, 2011 1/7-83.47, |
(注記:青字は先週までの記述)
2.NYSE/NASDAQハイテク株価動向
今週の動き:
1) 通信サービス関連, 3)無線機器・ソフトベンダー,
市場名
4/13終値
前週末比
4/5終値
前週末比
3/30終値
前週末比
2/24終値
前月末比
1/27終値
NYSE
12,849.59
▼
13,060.14
▼
13,212.04
△
12,982.95
△
12,660.46
NASDAQ
3,011.33
▼
3,080.50
▼
3,091.57
△
2,963.75
△
2,816.55
5)インターネット関連,
3.主要通信関連企業動向
通信・ネットワークサービス関連
1)ベライゾンが消費者向けのdry loop DSLの販売を停止:ベライゾンは、「naked」或いは独立型のDSLサービス(aka dry loop DSL)の提供を停止することを計画してブロードバンド消費者の怒りを再度あおることになるかもしれない。それは、新しい使用者が仮に彼らがそれを望まないとしても、有線POTSを購入しなければならなくなることを意味しているからである。5月6日から始まり、ベライゾンのDSLサービスは、有線電話接続も含むバンドルの一部としてのみ販売されることになる。接続速度の引き上げを含めて彼らのアカウントを変更することを望む既存のdry loop DSLのどの顧客も、音声回線を購入することを求められることになる。20.1万の新しいFiOSデータ顧客で4QのDSLの損失を埋め合わせたベライゾンは、この動きを決めたので、競争的な価格設定をされたサービスを提供し、そして新規並びに既存の使用者に対する使用者体験を改善し続けると述べた。
2)Frontierの次世代FTTN計画は、AT&TのU-verse技術を活用:Frontierは、AT&TのU-verse FTTN技術に同社の次世代のラストマイルに対する答えを見出したかもしれない。潜在的な計画についての文書を手に入れたStop The Cap!において報告されたように、電話会社は、サービスを提供するためにAT&TのU-verseの技術をライセンスすることでAT&Tと取引を行っていることをほのめかした。このニュースは、Frontierが同社の顧客ベースへAT&Tのスマートフォンとネットワークアクセスを再販売するために設定した3年の合意のすぐ後に来た。Frontierは、同社がすでに搬送している地域の外側へFiOSを拡張することを望まないということは明らかにしたけれども、顧客ベースの残りの部分に対して同社は、より高い速度のデータサービスを搬送するために既存の銅線と新しいファイバーの混合を使用する「高価でない代替」を活用することになるかもしれない。
通信・ネットワーク機器関連
1)GigOptixが100 Gbps向けのquad driverをサンプル出荷:GigOptixは、同社が100-Gbps DWDMメトロと長距離光トランスミッタのための統合されたGPPO出力をもつように設計されたsurface mounted technology(SMT) によるMach-Zehnder modulator(MZM) quad driverであるGX62452の技術サンプルを配達したと述べている。「我々は、我々の最新の100G MZMドライバであるGX62452の技術的な導入の成功を発表することに非常に興奮している。このドライバの開発は、システム設計を単純化しようとするTier 1の顧客による要請と密接な協力の下で完了した」とGigOptixの技術最高責任者は述べた。(
2)CapeNetがマサチューセッツ州でCienaの100Gを導入:マサチューセッツ州南部とCape Codにサービスを提供している350マイルの光ファイバーのOpenCapeミドルマイルネットワークのサービス事業者であるCapeNetは、10Gから100Gへとスケールを拡張することができるCienaの機器でネットワークを構築している。導入の一環として、CapeNetは、光のバックボーンとしてCienaの6500 Packet Opticalプラットフォームをベースにした100G coherentトランスポートソリューションを活用することになる。光バックボーンを補完して、CapeNetはまた回線集束と顧客へサービスを搬送するためにCienaの5150と3916 Carrier Ethernet Solutions(CES)を導入することになる。
4.今週の注目
FTTH Councilによれば北米のFTTH接続が13%増加:Fiber to the Home Council Americaからの新しい調査は、直接光ファイバーネットワークに接続された北米の世帯の数が前年に比べて13%増加したことを示している。アメリカ、カナダ、メキシコとカリブ諸国を対象とする調査は、FTTHが2011年4月以来約90万の新しい世帯に達し、北米の世帯数におけるFTTH世帯の総数が8百万を超えたことを示している。FTTHサービスは、RVA LLCがcouncilに代わって行った調査によれば、現在北米の19.3百万の家庭に提供することが可能となっている。アメリカが総数の最大の部分を占めており、約95%となっている。その拡大が鈍化してきた兆候にもかかわらず、ベライゾンは、幅広いサービス範囲により引き続き最大のFTTHサービス事業者に留まっている。しかしながら、増大する技術の普及の兆候の中で、FTTHネットワーク事業者の数は、1000社に達しつつあると調査は明らかにしている。そのような事業者の多くが中小規模の既存の電話会社であり、大部分が地方や小さな町に位置している。他のFTTHの参入者には、競争的なブロードバンド会社、自治体や電気の公共事業者を含んでいる。
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通信関連週刊市場分析(有料)
ーアメリカ光通信市場分析(N0.473)ー2012 4/9〜4/16ー
アメリカの光通信機器市場分野の動向を毎週報告。加えて通信サービス事業者、FCC等の動向も踏まえてアメリカの通信政策、景況の動向を追跡するもの。対象とする分野としては、@アメリカの光通信機器・部品業界の動向、A欧州を含めたアメリカの主要通信サービス事業者の動向、BFCC等をふくめた連邦政府の通信政策、C通信サービス事業者を含めた通信業界全体の景況、D主要通信系調査会社の調査報告の紹介、Eアメリカ通信機器ベンダーの中国進出状況、F通信業界団体のハイテク分野に関する動向、G光通信機器関連業界の株価情報、H通信標準化団体の光通信に関する決定等
3.アメリカ光通信市場分析
1.ビデオストリーミングがインターネットトラフィックを牽引とCalixが報告
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アメリカ通信業界投資週報
編集人 有限会社アメリカ情報通信リサーチ
2012年4月16日