動 物・・・犬、猫、他鳥類昆虫類魚類
植 物・・・各植物種、球根
鉱 物・・・土・石など



















































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子犬


スピッツ
猟犬
番犬
迷い犬
捨て犬

野良犬
























鹿


ラクダ
キリン



パンダ












軍鶏
あひる
はと

山鳩
ほととぎす
からす


すずめ

つばめ





小鳥籠



巣箱
文鳥


小鳥


鳥の雛
九官鳥





孔雀
白鳥

渡り鳥


青い鳥










トンボ

赤トンボ






油虫(ゴキブリ)

くも











蟻の列



こがね虫
かぶと虫








鈴虫
蟋蟀

かたつむり


なめくじ
かまきり






金魚


熱帯魚








ハマチ
目高


むつごろう
雑魚

稚魚




やどかり



竹の子















椿




沈丁花
馬酔木




夜桜




猫柳

りんごの花
山つつじ
ぼたん
紫陽花



バラ






若葉
ハイビスカス
木犀
山茶花
樹木




植木

接ぎ木
街路樹

樹海
紅葉
落ち葉







枯れ葉


雑木林


雑草




たんぽぽ

蓮華草
菜の花
鬼あざみ
百合

鳳仙花

ほおずき

サボテン


月下美人
朝顔

茄子の花
向日葵

カンナ
芥子の花
おじぎ草
サルビア
キリン草
あわだち草

曼珠沙華(彼岸花)



すすき





菊人形


野菊
水仙
































種・球根






花壇


花時計






花束






























打ち水


牛引いて雲の流れについてゆく
牛に物言い出稼ぎの朝を発つ
農を継ぐビジョンへ牛の目がかなし
裏山も買い占められて牛が鳴く
にんげんの為に肥えねばならぬ牛
品評会なんにも知らぬ牛が鳴く
行きしぶる子牛なだめて牛の市
売られゆく牛もうと鳴く発車ベル
牛の子が売れてさびしいハーモニカ
街の子に牛の親子が絵にされる
ジェット機音乳牛はさらに痩せ
野を駆けた頃を神馬は夢に見る
馬の顔長いというがあれでよし
遮断機へ馬と並んだひと昔
文明の異端者馬車が街を行く
歯の型に廐の歴史振り返る
人間の思惑通りに肥える豚
公害はうちの隣が豚を飼い
子豚コロコロ流通機構など知らぬ
そこら中の犬みな吠えて犬通る
敵意持つ犬と敵意のまま別れ
唸っても吠えても綱の長さだけ
大物に吠えぬも犬の処世術
それっきり吠えない犬の首飾り
駆けよって来てなまぬるい犬の息
わが子ほど太の名を呼び犬と住む
犬の名を太郎とつけてさしさわり
女ひとり座敷で吠える犬を飼う
叱られる犬の目が知る子無し妻
血統書犬の自由へ枠をはめ
先生といわれて犬の髪を刈り
パンのため犬も二本の足で立つ
欠伸してドッグフードに飽きたのか
ここ掘れと言ってくれない犬をつれ
飼い犬に咬まれ疑うことを知る
盛り場を犬が横切る尾を下げて
叱られる子へ犬も来てかしこまり
叱られて出た子へ犬がついてくる
生きている喜び子犬突っ走り
叱られて子犬の前にうずくまり
足もとの子犬が見えぬせなかの子
スピッツもしょんぼり嫁った娘を思い
猟犬の艶解禁の日を数え
番犬を買う気わが家の防衛費
迷い犬身に覚えない石つぶて
テールランプ捨てた子犬の背に映える
捨てられて南円堂に居つく太
傷なめてすぐ野良犬の立ち上がる
本当の自由野良犬かも知れぬ
野良犬になれぬ毛並みで飢えている
野良犬へ街の灯ひとつずつ消える
ねこにさえしあわせ多い名をさがす
猫二匹留守して家に誰もいず
つまみ食い猫がうしろへ来て座り
猫の目に押されて魚分けてやる
猫の手も借りたい時の猫になり
出し抜けに猫が横切る法善寺
本枯らしに捨てねばならぬ猫をだき
野良猫にいつも戸締まり教えられ
猫だけが歳時記になる恋をする
一週間猫は野性の目で帰る
子を産んだ親猫にみる目の配り
貴婦人の多弁へペルシャ猫あくび
新しい紐よく稼ぐ猿につけ
人間に飼われた猿のずるくなり
観光の猿の中にも憎い猿
ゆさぶって見てたしかめる猿の知恵
猿の目に進化してない顔もあり
臆病な猿は一生山に住む
うまそうに兎は食べる口うごく
だまされて動物園に来たたぬき
子狸の人をだませる目ではない
公園の鹿も行き場のない人出
訴えるように鹿くる交番所
処女のはじらいを春日の子鹿もつ
泣いて泣いてラクダのこぶが固くなる
ささやきへキリンの首が長くなる
暮れる日がキリンの首へまだ残り
虎もわたしも檻をぬけると殺される
あれぐらいの鎖で象がおとなしい
腹立つ日パンダの顔を見てごらん
親亀の背なへ子亀は乗り渋る
逆転を企んでいる亀の汗
親亀に乗った子亀も昼寝する
亀の勝つ話を父は信じたい
蛇はおのれの長さをしらずして果てる
巳さんとよばれどぎまぎしてる蛇
君が代を唄いたそうな伊勢の鶏
夜を昼についで産ませる鶏舎の灯
鶏にぐっすり眠る夜がなし
鶏が機械に見える一万羽
鶏の二羽も日課に入れて住み
にわとりの翔ぶ日に賭けていた誤算
軍鶏の目はもう人間を見ていない
口々に何かいうてる家鴨たち
雨脚をみつめる高架下の鳩
首振って歩くと鳩がついてくる
山鳩が遠く鳴く宿隠れ逢う
ほととぎす奥の院までのばす足
黒いので烏はいつも損をする
庭に来たカラスに何かとられそう
カラスの群れ夕日の中にすいこまれ
雀来てあしたに生きる詩を語る
帰省して軒の雀と対話する
愛の大きさ駅のツバメの巣をごらん
つばめにも門限があり店を閉め
親はいつ食べるかつばめ子を育て
万博は見たかとツバメすれちがい
原潜がひそみ燕の帰る海
ミニの娘の膝より低く飛ぶつばめ
先住権小鳥籠にもあるらしい
小鳥籠ゆっくり年をとる二人
鳥かごへ野鳥の友が来る我が家
鳥籠の水浴びひととこ虹を生む
来年もおいで巣箱は置いておく
文鳥を手のりにならしまだ一人
文鳥を指に遊ばせ車椅子
さわやかな奇跡文鳥まいもどり
空気銃取ってくるまで居てくれよ
よく見れば小鳥も父と母の役
少年に何か教えて小鳥死ぬ
くすぐってやろうか雛の無表情
好き好きと九官鳥におぼえさえ
九官鳥にも虫の居どころ黙秘権
丹頂鶴のおしゃれは赤いベレー帽
カメラ見て鶴の大股二歩三歩
ひと声は銀一色の中の鶴
退屈な鶴が飛んでる長寿国
翔ぶために広げた羽根でない孔雀
白鳥が来て干し柿に艶がでる
写真家の目は白鳥の向きを待ち
地球は一つ国境のない渡り鳥
ゆく国の人あたたかし渡り鳥
自信満々首伸びきって渡り鳥
目前でするりと逃げる青い鳥
美しい花にも蝶の好き嫌い
もつれてもとけてもあきぬ二羽の蝶
何の夢見てるか蝶は羽たたむ
秒針が蝶追うている花時計
働き蜂で花に溺れてみたい日も
蜂の目に人間の巣は真っ四角
毒針を収めて土にかえる蜂
テレビから今年の蝉が鳴きはじめ
子供らに手の出ぬ蝉が御所で鳴き
蝉でさえ好きな樹がある人を待つ
池があるのでトンボ来るこども来る
無縁墓トンボの上をトンボ飛び
野仏の肩を借ります赤トンボ
争いの杭とは知らず赤蜻蛉
離農する一家見送る赤トンボ
赤トンボ環境庁の目にも減り
叩かれるために生まれたような蠅
水郷と聞こえはいいが蚊に悩み
寝てる子の蚊をたたこうか払おうか
どたん場は油虫でも飛ぶのです
ゴキブリが去年と同じ貌でくる
盗み聞きしていた蜘蛛が逃げてゆく
小蜘蛛まで死んだ振りする知恵を持ち
夜の蜘蛛母は団扇で送り出す
病める子にホタルの命短すぎ
この谷を蛍の里にする願い
住職が育てた蛍とぶ故郷
蟻にクズないのかみんなよく動き
有るか無きかの甘さへ蟻が寄って来る
虫めがね覗くと蟻も見上げてる
よく見れば蟻にもなまけ者がいる
炎天の蟻が笑えぬ僕の職
自動車と蟻の流れにあるルール
蟻の列みんなおんなじ汗をかき
週休二日とんでもないと蟻の列
ピラミッドへはるかな旅路蟻の列
天国へ蝶を届ける蟻の列
こがね虫飛び立つまでにひまがいり
農作物並みに出荷のかぶと虫
かぶと虫こわれたと言う都会の子
森も木も知らずに死んだかぶと虫
かぶと虫山へ帰して新学期
山の子が聞いたら笑う虫が売れ
掴まえて聞けば哀しい虫のうた
虫でさえ明るい方へ這うてゆく
虫の音を入れて舞台に秋つくる
一乗寺疎開の水府虫を聴く
敬老の日から鈴虫鳴き始め
やみくもにはねてコオロギ月を待つ
ビル街の蟋蟀地価を知らず鳴く
かたつむりの自信は時を意識せず
角出していても絵になるかたつむり
かたつむりの歩みにもある目的地
なめくじも生きる努力をしているよ
かまきりがガッツポーズをしてみせる
神苑の鯉幸せな輪をえがき
食べ飽きて鯉は手の鳴る方へ来ず
水底を流れる雲を乱す鯉
趣味だけの鯉でわが家が二軒建ち
ラクビーのように餌に寄る錦鯉
誤解とくすべなし鯉に麩を与え
金魚買う女の夢のある暮らし
一匹になった金魚の意地を見る
なにを囁くか金魚の丸い息
子をもらう話止めよう熱帯魚
渦潮を乗り越えてきた鯛の鼻
縁決まる心変わりをさせぬ鯛
大H紗鯛の尻尾は見せておく
紅白の紐をほどけば鯛が反り
鯛の目が僕をにらんだ活け作り
鱗剥ぐときまばたきをした鯛よ
塩鮭の巻かれてからも長い旅
鮭帰る人に故郷のあるように
赤潮でハマチにつらい旅をさせ
笹舟に乗りたいメダカ詩人かも
左遷とは知らずメダカを喜ぶ子
独走は許さぬ目高列になり
泥だらけの愛の営みむつごろう
のた打って雑魚は煮干しとなるさだめ
雑魚ばかり捕れる漁港で唄がなし
人間の驕りの果てよ稚魚放つ
朝市の魚跳ねながら客を待ち
奇型魚はどうあれ母のいる故郷
魚にもプライドがあり餌を選ぶ
海鳴りが恋しい陳列棚の貝
やどかりのバケツとわかる午前二時
やどかりの春愁を売るアーケード
松並木これが広重えがくとこ
盲愛に似て盆栽の松枯らす
素っ裸になり竹の子の自己主張
くすぐってから筍は掘り出され
過去はみな美しきもの梅ひらく
梅一輪だけで玄関春になる
紅白の梅お互いに引き立てる
偕楽園雪降る中に三分咲き
梅だより伍健忌だよりあとや先
今年また臨時停車で見せる梅
梅匂う窓を母子寮閉めたまま
恙なく慣れて隣の梅をほめ
梅干しになろうと梅は苦労する
元旦の決意を笑う梅の頃
北山杉女の素手で磨く艶
真っ直ぐな北山杉に心みる
杉の種蒔く百年のプロローグ
気の長い話はつづく杉の苗
落ち椿人もかく老いかく逝くか
椿落つ気丈な寡婦の目の前で
色即是空空即是色落ち椿
散るときも椿は燃えたままで落つ
しばらくは掃かぬままおく落ち椿
留守番をしていたように沈丁花
恋せよと馬酔木の森の道しるべ
桃咲いて花嫁衣装とどく朝
年ごとに老いて桜が派手すぎる
冬の扉は冬に残して桜咲く
満開のさくらに不安などはない
夜桜の冷気へ凛と三分咲き
夜ざくらをおお寒という人と見て
許されぬ人と夜桜うつくしき
夜の雨ことしの花もこれで散るか
さくら散る一期一会のかなしみに
銀を抱いて春の予告か猫柳
合格の日から柳の芽に気づき
ブルドーザーりんごの花も今年きり
踊り子の化身か伊豆の山つつじ
散りざまも知らずぼたんのあで姿
紫陽花は玄関番のように咲き
紫陽花のため息を聴く女寺
あじさいが思う自分の色がない
あじさいの彩それぞれに嘘がない
うそのない暮らしへ白いバラが咲く
薔薇抱いて百合に心を奪われる
バラ咲く日こころ盗んだ人思う
バラのトゲ育ててくれた人を刺し
薄情な薔薇に刺された指を舐め
バラ赤し傷は浅いとひとは言う
土に帰すバラの花弁は朱の儘に
絶対に負けぬ若葉がもえている
からゆきさんの墓へハイビスカス燃える
木犀の香が移るほど立ち話
山茶花へ日課の琴が鳴りはじめ
調整へみかんの哀歌聞く摘果
ゴムの木よ許せ日当たりなきわが家
ふるさとのぐみに逢いたい逃亡者
食足りて路傍の柿も艶を増し
吊るされた心がひとつ柿ひとつ
良い方が枯れた過保護の植木鉢
鉢植えにされて稼ぎに出される木
接ぎ木して花のいのちをもてあそぶ
街路樹も値がつきそうに植木市
街路樹の悲鳴聞こえる排気ガス
剥製の目にまだ生きている樹海
よい紅葉それもテレビの五秒ほど
失対は落ち葉の風情気にとめず
落ち葉には惜しいいちょうをそっと手に
落ち葉にも使命を終えた安堵感
吹きよせられて落ち葉のひとりごと
落ち葉踏むこの感触にある安堵
落ち葉掃く今日一日の悔いを掃く
落ち葉踏む心に受けた傷を踏む
落ち葉踏む音で思案をまとめあげ
枯れ葉散るわが煩悩を笑うごと
感傷で味つけされた枯れ葉舞う
枯れ葉にも美醜老いざま考える
目くされ金で雑木林へ迷い込む
毒草の芽も薬草の芽もみどり
現場検証草は何にも語らない
雑草が目につくされど疎き日々
土は陽に和み雑草しゃべり出す
雑草のおしゃれ小さな花をつけ
侮られまいと雑草花をつけ
雑草という白い花赤い花
運のない蒲公英汚染地へ着地
たんぽぽのさだめは風を拒めない
れんげ草田舎の色はこんな色
菜の花の眩しさに降り逢いに行く
摘み草のきれいなボスに鬼あざみ
白百合の荷が着く朝の城下町
百合気まま思い思いを向いて咲き
科学する子の目にはぜる鳳仙花
秘密もう支えきれずに鳳仙花
ほおずきの彩へけがれを知らぬ過去
ほおずきのリズムちょっぴり浮気者
サボテンに信じられない花が咲き
サボテンのトゲ生き生きとひるの雨
サボテンの種類に感心して買わず
月下美人の恋は一夜で燃え尽きる
朝顔のつるはくずれた壁が好き
朝顔のタネこれは赤これは白
億のつく土に咲いてる茄子の花
生きる明るさを向日葵から貰い
ひまわりは焦げて聖者のように立つ
美しく燃えて生きろとカンナ咲く
花でさえ芥子は自由に咲けぬ花
触れ合うて人は情けのおじぎ草
サルビアの赤を信じて燃えつきる
枯れすすきの詩情に負けたキリン草
河童病むあわだち草の黄に疲れ
日本今やあわだち草の占領下
忽然と道はひらけて曼珠沙華
女百態そのひと色の曼珠沙華
野仏の膝のあたりに彼岸花
彼岸花に父を背きし母の彩
すすきだけが動いてここが古戦場
廃坑に芒の私語を聞きに行く
菊の馬鹿わたしの留守に咲き乱れ
粧って菊の気品に負けている
菊の鉢客筋の良いカウンター
今年はまだ死なぬつもりの菊さし芽
菊人形ここにも平家物語
討ち入りの菊人形がやさしすぎ
水落ちる音がどこかで菊人形
巻き尺の人が野菊を踏みにじり
水仙の部屋うそ寒く人がいず
花に浮く塔のおごりは五六日
偽りの世にそのままの花の色
蕾手に花の動悸を聞いている
花鋏ふれて蕾のままで散る
生花展花屋は花の値ぶみする
造花みたいにきれいと花を侮辱する
人間の欲が狂わす花の四季
温室に雨を知らない花が咲く
このごろの女は花の名を知らず
絵心のないくやしさへ花の彩
草花を愛し世論に逆らわず
約束は美しく花開く時
花に水やる善人の顔でやる
花作る貧しい暮らし羨まれ
貧しさに追われて箱に花咲かす
貧しさを忘れようとて花を買う
男ばかりの事務所男が花を買う
割り勘の花で先生見舞われる
贈られた花には何の罪もない
活ける人活けると生きる壺の色
咲く順は乱さず花の律儀者
風媒花自然がきめた場所で咲き
花の中にも稲の花麦の花
野心持たぬたのしさ花が咲いて散り
会者定離花は無情を知っている
デスマスク母の愛した花で埋め
落ち着かぬ日は仏壇の花を替え
匂わない花それなりに実を結ぶ
花は実になると信じていた絆
気まぐれの露あり花の骸抱く
花より団子かなしみはみな忘れ
そっとしておこう花びらこぼれそう
カタログの花美しく為替組む
球根のなかに眠って花の精
花のイメージしっかり包む種袋
一坪へ一家見守る種をまき
幾ばくの余命へこぼす花の種
精一杯咲く道ばたのこぼれ種
こぼれ種秋の日差しの中で生き
校長の早出花壇へやってくる
一本の苗が花壇のボスとなる
ここまでは妻の個性で咲く花壇
花時計が蕾にそっとふれ
老いてなお待つ人がある花時計
花時計に心の和む待ちあわせ
惚れた方が先に来て待つ花時計
逢えた日の色鮮やかな花時計
容赦せず別れをきざむ花時計
土のない街七いろの花時計
花束の一つもなしに職を退き
花束に埋もれて二度と会えぬ人
花束をどこで捨てようハネムーン
土と雪黙したままでなじみ合う
武蔵野の土はほんとうは下駄が好き
スコップの土をかぶせるコンベヤー
耕した土疑わず種を蒔く
病む土を握って土の私語を聞く
麦わら帽に幸せがある土のうた
ひとりだけ輪から外れた土いじり
灯台に惚れて小島の土になる
石置いて庭の呼吸をととのえる
せせらぎに石の対話が聞こえそう
街の子の驕り海辺の石を選る
遠い空仰ぎ小石にけつまずく
石ブーム翡翠ダイヤのことでなし
石磨くその執念が石となる
幾つもの悲しみを知る百度石
娘が背負う石なら母も負うてみる
文化もうそこに投げたい石がない
東京砂漠うっぷん晴らす石がない
石投げた波紋生涯つきまとい
親も子も石の匂いの石切り場
しみじみと見れば石にも顔があり
句碑になる石に生まれた果報者
石垣のひとつひとつの石の顔
ひめゆりの最後を知るや風化石
方円の水に短慮を教えられ
料亭の水車カルキの水を汲み
主流から分かれてからの水濁り
たのしみの一つホースで水を撒く
待ち人の来ぬ打ち水がまたかわき
絵日記のおりこうさんは水をまき
水打って噂の中に佗住居
鈴木一三
小笠原一郎
岡田恵方
鈴木一三
伊藤たけお
高比良俊彰
斉城史朗
東野節子
大矢左近太郎
大谷章
山口勉
山田育圓
足立松鯉
細見九如
高木鈴の家
佐藤光枝
加藤陽一
岡田恵方
安井久子
山本淳子
森北三四郎
森愛子
山川比紗子
渡辺吐酔
鋳谷京糸
坂本昇雲
片岡大佳
梅原憲祐
久米鳴石
斎藤矢人
深野吾水
田向秀史
永井東北
山本慶三
村山守次
木下愛日
黒岩吉子
田中今日太
平澤ゆづらん
越智史風
櫻井長幸
亀山恭太
北島ふさ
林利久
西岡盛治
位守正柳子
生島白芽
平田一暢
小島利一
山路政子
住田三鈷
大和柳子
森西鳥
村田秀畝子
金本不二夫
長谷扶次子
青木史呂
山本慶三
田渕君子
深野吾水
吉田右門
田中文子
森田松月
亀山恭太
岩田良信
岡田俗菩薩
浦真明
深谷草水
井上婦由湖
松尾馬奮
西川豊太
本庄東兵
坂谷一枝
巽仲男
片岡つとむ
住田三鈷
番野多賀子
寺田五柳子
安井久子
古澤蘇雨子
丹波三千子
中西青嵐
石田常念
角田千秋
吉永昭斉
石川勝
岸田万彩郎
深野吾水
福田秋風郎
岩崎一博
窪田善秋
池原喜美子
津田一江
鋳谷京糸
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多田俊子
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牧野定子
福島郁三
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高城裕泉
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安田吉甫
福田秋風郎
中野義一
野田はつを
渕脇えい子
山本美春
二川三語
黒目大鳥
保木寿
木村驢人
岩尾多見三
片上明水
園田蓬春
内藤凡柳
内藤凡柳
山田菊人
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深野吾水
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木下愛日
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田向秀史
岩井三窓
保利与志凡
渕脇えい子
麓クリコ
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内田由子
綛谷天望子
鈴木ちよの
竹村萬里子
宮崎御柳
安井蜂呂
川崎銀甲
岩田一笑
寺田五柳子
林千代子
高谷梵鐘
外山瓢人
金泉萬楽
村田伊勢男
矢部あき子
坂下久子
千葉六騎
大井三更
博多成光
松本涼一
堤日出緒
篠崎扶美子
本田南柳
進藤邦郎
西岡ひろし
田中文子
高井文衛
西尾芙紗子
弁咲美志
森紫苑荘
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林千代子
山田松太郎
国分甲子朗
上原美佐子
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住田英比古
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中津泰人
生島白芽
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鋳谷京糸
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石川勝
船尾まつえ
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高橋節美
村上長鼓
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大村美千子
川田花泉
舟木狂太
久保田元紀
竹田玄及
平賀紅寿
山本進太郎
黒田茂代
篠永安江
渡辺清子
勝田鯉千之
平尾卓三
森中恵美子
麓弘子
松末美代子
鎌田京史
大倉修子
中島一二三
定本イツ子
佐藤つる
染道佳南子
山田圭都
村上曜子
細見九如
下野梅鳥
永田暁風
矢部あき子
首藤多根
下川芳水
今田馬風
佐藤つる
高城裕泉
玉木志恵子
大塚純生
岸本吟一
安田蝶の助
寺下季世詩
木本如洲
井村千佳
河内さい子
野田はつを
小林素浪人
長尾無双
杉久美枝
武邑鉄心
桂素灯
南出陽一
古川日曜
久米鳴石
水永ミツコ
川辺梓
萱沼日出子
加藤不苦老
中武重晴
山本鯉影
四道花子
山田寒句
平井良子
池田静山
広瀬反省
服部三恵
浅岡時穂
飯田尖平
鞆雄史
上久保山人