サラリーマン・・・会社員セールスマン人事移動転職定年出勤給料店関係・     
職業さまざま・・・商売さまざま農業林業、他














































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役人


警官



刑事




婦人警官



会社員




















エリート



宮仕え





平社員









新入社員


OL


セールスマン











管理職




上役





課長




部下






秘書





エレべーターガール

求人
面接



就職

人事異動











抜粋



昇進


辞令



転勤




栄転





左遷










転職



脱サラ



辞表




退職





復職
定年






































定年後






嘱託





再就職


出勤

通勤






出勤簿

遅刻

退社ベル
残業


休暇

履歴書





給料











ボーナス





汚職






デパート





スーパー

商店










老舗






商人





小商人









商敵



店員



自動販売機





開店

商売さまざま





















工場




下請け


製陶業







職場



職人


















建築労務者




土工






飯場




出稼ぎ












工員
夜警
女性労務者







お手伝いさん


農業







































林業

漁業





漁火船

海女







デザイナー

板前(板場)






易者



ちんどん屋



靴みがき

パート




アルバイト











通訳
公僕であるからじっと我慢する
食いはぐれない役人の回り椅子
研修という役人の慰安会
アベックのムードこわしたパトロール
自転車と巡査なんでもないはなし
警ら線裏道に咲く花もある
レインジャー部隊甲賀か伊賀者か
死人に口あればと思う日の刑事
振り出しにもどり刑事は歩くのみ
親にさえ見せぬ日記を刑事室
迷宮の引き継ぎをする署の異動
元刑事はめた手錠の裏話
融通がきかぬ婦警の標準語
非行少年泣きたくなったのは婦警
甘く見た婦警にきつくしぼられる
薄化粧婦警古武士の身だしなみ
引き返す道なしサラリーマン哀歌
社の中の官軍上を向いてゆく
社を出れば首を横にも振ってみる
零細の企業で終わるぼくも雑魚
 
スタミナをみな社に捧げる夫帰る
研修の名で合宿にしごかれる
猛烈社員失ったものいくつ
ぬるま湯が好きです万年係長
才能の開発と社がこきつかい
靴すべり今日のドラマを織りにいく
小卒で鍛え彦左のような地位
椅子のため男悲劇をくりかえす
エンジニアの誇り上司に楯をつく
万事そつなくて事務屋というそしり
助手席に出世コースをゆく社員
接待費好きで飲んでるわけでない
社に一人いつもスパークさせる人
影武者が消えて社内に隙間風
窓際のまだ完敗を悟れぬか
念願のポスト上には上があり
エリートが狙うポストにあるドラマ
エリートは谷間知らずの屋根づたい
エリートの辞書に欠けてる人間味
エリートにされて単身赴任する
松の廊下は今もあります宮仕え
引き金に指いくたびか宮仕え
心から笑えぬ日々の宮仕え

いくたびの煮え湯を飲んだ宮仕え
宮仕え手の鳴る方へついて行き
エリートコースその枕木の平社員
同情をしたのは同じ平社員
歩には歩の役目があった曲がり角
天下取る手相いまだに平社員
平社員の方が得だとなだめられ
平社員離婚をしても騒がれず
万年平で終わり謀反の旗がない
春を待つ雑草に似た平社員
何くそと思うが黙る平社員
なりゆきにまかせる平の保身術
一斉に各馬スタート入社式
頭かく新入社員愛すべし
新入社うるさい人をもうおぼえ
颯爽と出社机に茶を配り
美貌また実力のうち女子社員
受付を社長夫人があわてさせ
セールスへ長い長い日短い日
使い捨てセ|ルスマンもライターも
セールスへとなりは鍵をかける音
捨て石をするセールスの深いよみ
セールスを断る僕もセールスマン
 
セールスの美女に乳房のない話
セールスへ愛想のないのぞき窓
マダムキラーばかり揃えた外商部
ドアの音背にセールスの疲労感
外交員という職ならば今日も有り
相撲なら五枚は上がる棒グラフ
目をつぶることも覚えて管理職
タイミングよく身銭きる管理職
労組の理論派だった管理職
反対を腹で収める管理職
腹の立つときに腹立てられる地位
ご苦労さんご苦労さんとこき使い
汗ひとつ流さぬ人に駆使される
会社にも吉良上野に似た上司
可愛がってくれる上役出世せず
わが子より若い上司にいたわられ
保護色を着て部課長の中にいる
本当は課長のいらぬ課長補佐
AもBも課長になった社内報
安来節覚えた課長またかわり
がちゃり置く受話器課長は短気者
風采は課長にまさる課長補佐
使いにくい部下の気骨を愛する日

おとし穴掘るスコップを部下がもつ
よく出来る部下が煙たくなる上司
悪筆が能書の部下を手ばなさず
よく仕えた部下はあっさり辞めてゆき
何もかも知る下役がいて困り
たつ煙火種は秘書が消していき
すらすらと嘘も言えます女秘書
この辺で手を打つ話秘書がきめ
秘書室に稚児のイメージ持った人
代議士の秘書代議士の顔で来る
雑巾を持たすと秘書が辞めてゆく
エレベーターガールどこでも同じ声
エレベーターガールうしろへものを言い
学歴は問わず運転出来る人
面接で健康だけは認められ
面接へ思想の色を覗かれる
面接に電話と違う肌ざわり
集中打浴びて面接室を出る
卒論はまだ就職はもうきまり
ラーメンよさらば下宿の灯よさらば
転任の噂無益な世辞が来る
エープリルフールという大異動
人事異動また残塁の中のおれ
 
社の人事知恵者が糸を引く派閥
適材が五年適所でくさりかけ
人事異動ひとに正札着け替える
年度末人事の独楽がまわりだす
百円のライターと見る社の人事
駒ひとつ動かすための社の人事
マイホーム型にきびしい社の人事
追い越しが違反にならぬ社の人事
抜擢という責任を持たされる
抜擢の椅子温める暇がない
年功序列そこへ桂馬がまかり出る
女性にも抜擢という起爆剤
昇進の遅れはいつもひとのせい
出世欲所詮椅子とりゲームだな
昇格に洩れた日妻と花を買う
新しい首輪をつける辞令だな
正調を覚え辞令と共に去る
非情にも別れて住めという辞令
鉢植えのように辞令で移される
海外へ転勤という嫌がらせ
単身赴任デパートで買うささがれい
支社五年正調博多三味に乗り
転勤人生故郷をもたぬ子が育ち

マージャンの貸しを栄転とらず発ち
図らずもという会心のご栄転
栄転へ未練の残る町でなし
栄転の陰には妻の社交性
重宝にされて栄転から外れ
栄転を元腹心に迎えられ
情報は本当だった左遷の荷
提言をすれば左遷という報い
左遷でもよし赴任地に母が住む
自責点ゼロの左遷もある社会
左遷地のここにもあったバリケード
峰打ちであった左遷に感謝する
栄転の後へ左遷がかける椅子
澄みきった空に月出る左遷の地
左遷から造反の語気強くなる
左遷地へ天地無用の荷がとどく
甘んじてうける左遷の荷が軽い
人間をかえられないで職をかえ
月褒めてもう転職のこと言わず
良心がもう疼かない職につく
役人の体臭を消す二度の職
脱サラの若さ覇気とも無暴とも
脱サラの決意はもとの歩に戻り
 
脱サラの夢は見ただけ出勤す
あっけなく用意の辞表受理される
それもこれも一身上と書いてやめ
ポケットの辞表ピエロになり切れず
辞表書く紙は一枚あればよし
正直に花嫁修業と書く辞表
退職の花道六方など踏まず
職退いてやっと自分の顔になり
囃されて去る老兵の背を見たか
ぬるま湯を出る潮時の肩たたき
先代の恩は恩だと辞めてゆき
若僧に五十の肩を叩かれる
復職を冷たい女の目で見られ
鳴かずとばず定年までは樹にとまる
髪染めてみても定年きっとくる
定年が延びるとローン払えそう
無印のまま定年が来そうなり
折り返し点で心のレイアウト
定年にロスタイムなし笛が鳴る
勘忍袋定年までを幾度縫う
定年の身の振り方を盗みきく
定年がくれば駿馬も駄馬となる
定年を待たず先買いされる腕

さよならホーマー打って定年迎えたし
定年の父のうしろの冬景色
定年期社をほめる人けなす人
B面のまま定年のもう間近
定年という遮断機の前に佇つ
事なかれ主義に変じて定年期
ローンだけ残り定年容赦なく
定年の名で人間の使い捨て
定年にバックミラーを覗かない
定年という緞帳が降りてくる
定年へやっと鋳型を外される
定年のときまで鬼で来た自信
無抵抗主義定年へ来てしまい
地図にない五十五年は長い旅
定年の終着駅の灯があかい
定年退職余技本職に置き替える
鈍行で着く定年の父の駅
定年へ平穏無事に着いた幸
定年のさみしきものよ茜雲
定年へ一から歩くねじを巻き
もう勝ちはない人生の守備がため
定年の夫へ拍手惜しみなく
定年のビルを仰いでいる別れ
 
ロッカーの隅へ定年捨てて出る
トコロテンの先端となる離職の日
定年日千秋楽にござります
片付ける子が二人いる肩たたき
人生慕情定年からを赤を着る
肩書きがとれて気楽なルーブタイ
年金だけのみのり淋しい日が暮れる
定年へ賀状の束もやせてくる
天気図を気にして職のない男
毎日が日曜結構多忙です
肩書きが取れ贅肉もとれはじめ
定年へ嘱託という立ち見席
嘱託の父に定期の値があがる
嘱託の話題むかしが多すぎる
嘱託はと金課長へ尾は振らず
嘱託で牙を抜かれた人となる
振る旗を持たぬ嘱託低姿勢
値切られて再就職の先決まる
再就職回り舞台はまぶし過ぎ
老兵は死なず堂々天下る
出発進行仕事に生きるひとり言
朝を出る道も定年までの道
こわれない荷物その名は通勤者

忍耐と寛容乗せて朝のバス
週五日あきず電車に乗ってゆく
牛乳をひと息に飲み無欠勤
つり革に共働きが並ぶ朝
連休あけネクタイきつくきつく締め
出勤簿開運印で押し続け
隠居する年だと思う出勤簿
一分も三十分も遅刻組
万難を排して遅刻してしまい
退社ベルつまり自由がよみがえり
残業は二時間子の分妻の分
愛称で呼ばれて残業させられる
残業は毎晩お酒が出ますのか
苦労した社長週休はがゆがり
戸のくせも告げて小使休暇とる
賞罰のない履歴書も親ゆずり
履歴書のような男の手の厚味
生きて来ただけの履歴書どう書こう
履歴書を書く人間のかおを書く
とまる枝探す履歴書持ち歩く
不死鳥のような男の離職歴
さり気なく妻のうながす給料日
月給日父さんらしく迎えられ
 
突っ込みの母ボケの父給料日
一大事給与振り込み制実施
振り込みに手ごたえ薄い月給日
優遇という月収は腕次第
月給も男に負けず嫁き遅れ
働いた汗へ天引き多すぎる
振り込みの給与も残るわけでなし
封のまま妻に手渡す防衛費
日給に無駄な旗日の数が増え
ひとりずつ呼んで賞与に箔をつけ
己が価値ボーナス袋何度見る
ボーナスの出る日車で妻が待つ
公僕のボーナスいつもトップ切る
ボーナスの頃だと思う徒食の日
ボーナスをおどけて渡すいい夫
汚職記事私も同じ職にいる
エリートのミス台本にない汚職
汚職日本トップ記事にはことかかず
使いこみあばいた方もやめてゆき
汚職した友悪妻になやまされ
反転の裏で汚職が絡み合う
奥様が受け取っていた袖の下
デパートの民芸品部炭も売り
デパートの試食口もと見つめられ
何かいいたそうデパートのかぶと虫
三越に商品券の貸しがあり
デパートで包んでもらうにぎりめし
縁あって買う三越のなすきゅうり
駐車場の広いスーパー遂に勝つ
スーパーはけちな値段をつけている
改装中営業中といそがしい
奉仕品と客を欺くビラを貼り
繁盛をしてから日記忘れられ
包装紙の中で恐縮する値上げ
お手頃と言われて零の数をよむ
包装をさせてお客の気が変わり
修繕は買うほどつくというおどし
値切らずに買った人だとおぼえられ
美しい別れの一つ暖簾分け
女客四五人店主わやにされ
禿鷹のようにむらがる店じまい
信念で通して店も四代目
 
誠実のかたまり一人いて老舗
ビルラッシュまだギブアップせぬ老舗
鉄筋にしてものれんのいる老舗
格式の暖簾のかげでかくあぐら
文学に断念をしてのれん継ぐ
寒い時寒く商人ほっとする
信用がいのち笑って損する日
独立でくれたあぶない得意先
商魂は損を覚悟と見得を切る
客寄せに売約済みの赤い札
欲しい品なかなか出さぬたたき売り
食パンを原価で食べる小商人
こんなにも頭を下げて小商い
信用は直ぐ間に合わす小商人
飲まず打たず買わず残らず小商人
小鳥飼うひまを羨む小商人
一泊の旅さえ遠い小商人
小商人ストより怖い妻の風邪
恩給をねたみかなしき小商人
内閣がどうかわろうと小商人
休業と貼って稲刈る小商人
嫁方に商敵がいるこれも縁
誤配から知る商敵の仕入れ先

商敵のチラシで朝の櫛を拭き
マネキンをかつぐ店員たのしそう
店員がたためば客がまたひろげ
つかい込みよい勉強をした店主
免許証取らすと店を辞めてゆき
販売機サンキューぐらい言いなさい
自販機に深夜無給で稼がせる
断絶のはじまり自動販売機
自販機に慣れると口が重くなる
非行化へ自販機の罪軽くない
父無策自動販売機をたたく
開店の同業の目を意識する
背にローン手は開店のテープ切る
なるほどと思うところに質のれん
質屋とは知らずに母を待った闇
帆前掛けトマトと茄子の艶が出る
ラーメン屋白いつもりのものを着て
売り切れたとこで豆腐屋水を捨て
道具屋で金鵄勲章世をなげき
富山始発の鈍行に乗る薬売り
さいころに似た行商の一軒目
病む人の無理をさがしに来た市場
直売のキャベツは重さ苦にならず

コーナーと書いて小さく城守る
お手洗いばかり売店たずねられ
せり市の客を小馬鹿にした符牒
朝市の老婆からファイトを貰う
大観を広げて見せる夜店の灯
香具師の店午後はサクラが入れ替わり
ひと夏に賭けて仕込んだ浜の店
紙切れに馬鹿な値がつくオークション
客筋は不況に強い展示会
物産展お国訛りも添えて売り
あっさりと買うと興信所をよこし
見学にベルトの継ぎ目おもしろし
音ほどに景気よくない町工場
受話器まで油だらけにして現場
残業は眷族ですむ町工場
工員を帰し残業する夫婦
下請けのわたしにはないマイペース
孫請けの身に下請けという貴族
下請けのまた下請けで夜を点し
ろくろ回る土の命を生みながら
名品とおなじ窯から出て割られ
土くれに命吹き込むろくろ踏む
定年のない職年季入れた職

よかったとも誤ったとも思う職
手に職を持った女で嫁き遅れ
生業に意地とファイトと誇りさえ
ストのない職場しあわせとも言えず
にこりともしない職場の父に会い
男には負けぬ職場で吸う煙草
妻も子も知らぬ職場のかおを持ち
職人の細い暮らしの鋼渡り
商才があり職人で出世する
マイカーで帰る職人腕が落ち
手を抜かず職人恥を知っている
職をつぐ息子へんくつまでも継ぎ
職人の腕が使えぬ食いつなぎ
跡継ぎを思うちぎれた鉋屑
職人の無口信じてできを待ち
口下手をたしかな腕がカバーする
職人のお茶は区切りがついてから
愛想のよい職人の頼りなさ
商才があって職人堕落する
見どころのある職人の遊び癖
背広着て来る職人の腕が落ち
この家もウーマンリブと見た庭師
観音様を尻にまたいで石屋彫る
 
生涯を九谷絵付けの座りだこ
新刊も古典も知らずよく稼ぎ
千年の桧がほしい宮大工
樟の香が体臭となる宮大工
上棟式大工の二軍までそろい
上空の風はきびしい保安帽
老左官壁に明治が残したく
土運ぶ物腰でないながれもの
貯金帳だけを残して土工の死
聖書持つ土工に秘めた人生譜
甘く見た東京に負け土工去る
お気の毒ながら人夫に向かぬ人
昼寝せぬ土工の一人ペンを持ち
勉強をしろと土工の父の汗
道きけば飯場の人もひとが好き
飯場幾つも渡りあぐんで郷を恋い
便り書く人をうらやむ飯場の灯
ボストン一つ飯場烏が舞い戻り
空びんの野菊飯場に秋がくる
生活苦出稼ぎに行く流れ星
出稼ぎが一人消えゆく祭り笛
出稼ぎの村にことさら降る雪か
出稼ぎが帰り炉端を春にする
出稼ぎが聞く学校のベルの音
出稼ぎの便りは為替だけがつき
出稼ぎの夫のものを陽にあてる
出稼ぎの目にどの家の灯も温し
出稼ぎの帰り待ってる柿の色
年一つとって出稼ぎまい戻り
季節工雪から逃げるように来る
出稼ぎの父を泣かした子供の詩
出稼ぎの胸に故郷の太鼓鳴る
妻を子よ寝たか夜勤の鉄が溶け
交替の夜警どちらも背をまるめ
女工哀史とどめて桑の実がうれる
紡績で病んだ体を峠茶屋
女優さんみたいな女工すぐにやめ
西陣に生きるに爪をのばす女
掃除婦の素顔は過去を語らない
二十六階のビルが自慢で掃除婦で
家政婦の時間きっちり水くさし
馬鹿にした夫に死なれ雑役婦
お手伝いなみに扱い母達者
娘のように可愛がっても辞めてゆき
気をきかす女中なんにもない二人
東大を出た子をあてにしない鍬
 
どの鎌も錆びて農家は金をもち
資産数億実感がない鍬を持ち
大任を果たし隠居をする案山子
小さい田に大型農機苦労する
減反へ農は殺さず生かさずに
野良着でも着こなしのよい元芸者
野菜高産地は腹の立つ話
種を買い苗買い野菜も買う農家
百姓に週末は無し鎌を研ぐ
日雇いで稼ぎ農機の月払い
季節工農にかえって辛夷咲く
減反の重荷となった耕耘機
五風十雨喝采のない農に老い
茄子の値は買い手まかせよ農貧し
春闘へ農は黙して畔を塗る
諸経費は自弁汝の名は農夫
生産者店の売り値に腹が立ち
兼業へ妻が主役の農事メモ
春闘もボーナスもない畑仕事
希望的観測この子農を継ぐ
減反の風土に耐える石ぼとけ
妻乗せてしあわせそうな耕耘機
死ぬときを定年ときめ農を継ぐ

別棟を建てて嫁さん待つ農家
桟橋にこの子も農を継がなんだ
ガソリンを持って百姓稲刈りに
日本は変わり変わらず籾を播く
精農という名の汗を地に吸わせ
やわらかい手の百姓が金を貸す
田の神よ許せ学資に換える土地
馬喰の値踏みに冷えた妥協する
新茶もむ八十二翁の指さばき
コンバイン下りて農家もティータイム
朝星も夜星もすたれコンバイン
コンバイン農を選んだ嫁が来る
稲を焼く農夫無言の行つづく
機械化が麦踏む風情消して行く
電気鋸うなって森を消しはじめ
電気ノコ歌を忘れて老樵
漁業権もった離島の散髪屋
拿捕悲しそれでも海へ出るという
老漁夫の貝になり切る日本海
せめて海見えない墓地がほしい漁夫
突っ張って耐えて波瀾の漁場に生き
人間不信漁場のカラスのすて台詞
漁火のまたたき天も地も眠る
漁火の一つ働く父がいる
舟べりに海女の疲れを知る夫
見せる日の海女の顔よる観光課
敬老の日を現役の海女として
海女は潜るほかなし磯の海女の墓
いたずらな視線に強い海女の肌
海女の浮くあたりゆりかごほどの波
海ぞこに海女は秘密の場所がある
娘はみな都会にいます海女の村
デザイナーパリの話ばかりする
夏を着せ冬を脱がせてデザイナー
包丁で食えて一生根なし草
板前がいきいきとして夕暮れる
板前のけんか高下駄横へ脱ぎ
包丁の白衣の白にある掟
包丁を研いで板場のプロローグ
羽子板のようにコックのフライパン
小指だけなめて板場にある年期
本当の歳は易者にいうた歳
易者から文句のついた青写真
生命線だけは易者にほめられる
焦らずにチャンスを待てと言う易者
ちんどん屋の笛を懺悔の椅子で聞く
曲線のリズムに乗せてチンドン屋
ちんどん屋トランペットを空へ吹く
ちんどん屋泣く子へビラを握らせる
坪百万その軒下の靴みがき
首すじに女をみせる靴みがき
パートして少しは世間知った妻
もめごとは妻をパートに出してから
家計簿へ充電されているパート
パートタイム以来話題の増えた妻
パートしてから百姓がいやになり
華やかな裏を見てきたアルバイト
馴れ染めはバイト先での口喧嘩
ほしいものだらけバイトで追いつかず
バイト代沖縄行きの足しにする
ヒゲだけは剃れと言われたアルバイト
生き生きと学校よりもアルバイト
除雪するバイトに銭の雪が舞う
正直の見本バイトの汗光る
こんな子もいたのかバイトよく動き
アルバイトしてから金できめる癖
三文の得を見つけたアルバイト
アルバイトに行って入社の気になれず
通訳のはたとつまずく禅の味
稲藤一虎
河田好子
松浦俊子
今西静子
野上点人
脇田はじむ
石川三昌
脇田はじむ
鷹野青鳥
沖口仁舟
西川西揚
脇田はじむ
坪田つくも
舟橋正恵
亀井昶彦
森田照葉
山田圭都
田頭良子
松原百歩
田中一守
 
吉岡れん子
福谷志都
安井蜂呂
長谷川竜太
山田散水
木村菜美
吉田湯北
湯浅十三日
柏木とおる
綱木千舟
櫟敬介
松山龍
佐川富士雄
河野なかば
森本岳嗣
宮本風柳
藤森弘子
稲藤一虎
久保定雄
池田昭一
鈴木如仙
楠本知由
稲藤一虎

榎本聰夢
中川路不二男
深堀正平
西本保夫
北沢双舟
田原藤太
西本保夫
西川豊太
片岡大佳
奥山千京
丘喜与志
河上保
山本昭彦
日下部舟可
水谷一舟
西村左久良
桑田唯石
岡崎麻子
戸井田慶太
大谷喜一郎
竹田桃生
筒井梨生
片岡筍
 
今井ちかゑ
山下唐泉
山田佳都
岡田千夜
片上明水
村田ひろし
徳永里人
伊原秀晃
加藤香風
河野なかば
宮島三吉
前原淡雪
崎村登仙
鳥巣青花
岡田雨音美
横山幸於
松村季夫
堀江覚朗
岡崎はるを
本庄快哉
重久輝子
赤尾狂一
川部幸太郎

綛谷天望子
山本昭彦
永井安康
南野浩三
岡田悦喜
河野潔水
岸田喜志三
池田勤也
田頭良子
片岡つとむ
保木寿
加納幸児
宮前鳥居
木本夜潮
岡本かくら
宮本風柳
飯沢鳴窓
村田ひろし
津田草芽
佐藤澄夫
森本岳嗣
畑中大三
手嶋吾郎
 
田中一守
榎本聰夢
兵頭まもる
北山君枝
播磨圭之介
松木窓城
斎坂多一郎
阪口佐一
北沢双舟
小梶忠雄
兵頭まもる
大久保利彦
中山のり彦
斎藤矢人
遠藤枯葉
坂倉広美
末光也寸絵
波つよ志
岡田章
上西一誠
住田英比古
藤井利子
永石珠子
 
二川三語
乾邦政
福岡竜嶺
久次可鳳
高橋千万子
吉田半平
保木寿
原煩悩児
平川礼子
乙桃総L
内山憲堂
中西葦切
前川舟二
谷川毅
飯沢鳴窓
細川聖夜
菅沼日出子
植松美代子
越智史風
高坂照男
中野悠歩
岩元浅雄
玉井邦晴
 
吉田功
岡田雨音美
竹村温夫
植松鉄幸
福島城山
山下唐泉
苅谷たかし
隅一声
岩橋芳朗
田村青丘
亀井昶彦
井上恵世
中村淑子
辰巳胡村
尾崎双木
木下木泉
奈倉楽甫
山田甫石
高城裕泉
川崎かんじ
村松酔歩
北村静仙
池田勤也

長谷川歴青
細川聖夜
中村柳児
向田桜羊子
中村雷音坊
河合実世子
相川文子
北原晴夫
中島ひろむ
竹山逸郎
舟木狂太
定本広文
上松爪人
筒井梨生
的場幹雄
服部桑月
森本柳枝
中西信子
柳瀬のぼる
音多よしの
坪田つくも
大鹿節子
矢野孝二郎
 
山本逸山
佐藤真砂延
中村柳児
阪井九紫
石井青馬
井上弥生美
向井文雄
井上信子
橋本斗太朗
池田三朗
和田薫
小嶋句月
田向秀史
西本保夫
山田甫石
石丸尚志
高橋一枝
飯田耕人
長岡鉄花人
酒井路也
定本イツ子
菅生蒼樹
山下星歩

奥豊价
天根夢草
野口北羊
森川ちどり
安藤稚雀
前原淡雪
岡田俗菩薩
志津光子
高井文衛
泉文夫
飯野鳴潮
松村季夫
久保田以兆
加藤スミエ
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佃静波
力丸花水
大塚純生
鈴木純歩
熊丸米二
田久保久美子
中野善栄
細井辰二
 
前川舟二
白井花戦
平田満芳
木幡村雲
田中南都
高坂照男
木庄快哉
熊丸米二
白井花戦
深江勝人
山本逸山
村上喜美恵
沢田抱石
井上恵世
福島郁三
奥田白虎
藤本巌
花野秀光
川田イ明
礒野いさむ
渡辺吐酔
池田幸子
吉野耕吉
福島マサ子
森真吾
川田なかぞ
高橋散二
岸本水府
南出陽一
坂本鋼亭
吉岡茂
奥田白虎
片上明水
川崎かんじ
石井泉甫
岩崎一博
山本幸水
下川ふたば
諏訪芳郎
柳瀬のぼる
西村佐久良
田渕君子
 
安田蝶の助
古跡一花
吉田美芳
松村季夫
橋本言也
相良渉
木幡村雲
深江勝人
向井文雄
吉田正夫
松本甲城
畑中大三
大場裕帆
明石柳次
石川ことゑ
松沢鶴水
山田治子
十鳥戦兵
増田鬼祥
力丸花水
野里猪突
萩原金之助
青砥可明
 
山崎蛙考
木幡村雲
伊藤酔眼
上野山東照
梶川雄次郎
日下部舟可
立壁閑史
奥田かよ子
森秀夫
鷲津道代
奥田新吾
藤村てふ
佃静波
松下いつ子
木本如洲
坂本鋼亭
桑原狂雨
松沢鶴水
西村雅柳
高山涼髪
保田吉彦
真田マキノ
高柳久登
 
奥田白虎
村木碧水
佐々木鳳石
森田照葉
横田勇人
村瀬微笑
白波瀬菖堂
植松鉄幸
生島鳥語
成川胡藤子
梶川雄次郎
保田吉彦
米田勝彦
川田花泉
小島存得
谷岡不可止
吉川勇鯉
石丸尚志
谷岡不可止
高橋あさ子
武田笑門
佐藤翠柳
坂成増蔵

石川寛水
小方鯉城
菅江多希子
前田辰男
高橋泉哉
山田松太朗
水無瀬冨久恵
落合惣太郎
落合惣太郎
岩橋三馬
杉本一本杉
油谷香澄
佐東佐久
榎本信治
江頭F二郎
三宅がんじ
大道美乙女
綱木千舟
村木碧水
辻野呂人
小林愛穂
平田一暢
右近志秋
 
宮地テル女
羽柴三洞子
井上信子
中園アイ子
高井文衛
蓬莱紀
落合惣太郎
奥山千京
住田英比古
竹内あきら
長宗白鬼
川西忠義
世良田泰三
西川豊太
宮本時彦
今井馬風
井内白水
長宗白鬼
落合惣太郎
森本清子
吾妻昭二
曽根田誠一
相川文子
吉田凡茶
浅野耕平
早良葉
田村百合子
馬場凡
深堀正平
北浦太朗
大炭七夜
森田照葉
飯野鳴潮
辰巳胡村
井村千佳
虎頭民雄
田中春翠
入江刀介
吉田益子
木村草々
野口北羊
飯野鳴潮
片岡筍
深尾吉則
松浦寿々奈
長谷川歴青

高橋散二
亀山恭太
江口信子
芋生和恵
米田千枝子
西本よしのぶ
惣川瑛
芋生和恵
外村芳春
重光拳二
山本秀人
末次長久
仙波陽山
芋生和恵
久峩敏夫
大畑栄一郎
池田幸子
篠永安江
明石礼子
大久保利彦
高橋弘吉
力丸花水
平原良助
 
石井艶子
塩田しずお
窪田善秋
加藤香風
和田哮
大矢左近太郎
惣川秋良
鈴木一三
土井はる子
中西葦切
今田馬風
宮内泉都
小野正美
森永布泉
和田撫光
田村青丘
長沢相舟
山田圭都
木村三雷波
今井友蔵
今井友蔵
今井友蔵
内藤凡柳
桑野真弓
伊藤千代麿
大西言彦
谷岡不可止
澤車楽
加藤香風
富山祥壺
林冨久枝
田向秀史
井照子
国分甲子郎
井村芳江
狩野鈴子
村田季畝子
小野清太郎
雨宮利江
山本慶三
中村笠人
高橋散二
早藤ふみ
松原秀河
中口正和
木野由紀子
山田育圓
塩谷幸子
霜田安来
高橋散二
平林たけし
加藤慶舟
山田松太朗
西田孝行
石岡正司
上園あやめ
福本しのぶ
西田孝行
明城雷音子
中西信子
荻田千代三
都筑鷹児
藤田和風
水谷一舟
蔵多李溪
定本広文
伊佐豊子
梶原溪々
中村小弓