本川小学校児童の感想

広島市立本川小学校は広島市中区にある小学校で、爆心地から350メートルの距離にあます。
昭和20年8月6日、原爆のために全焼し、児童400名が亡くなりました。

2001年7月16日、広島市立本川小学校で、
「広島にチンチン電車の鐘が鳴る」を上演しました。
暑い暑い体育館で、みんな一生懸命見てくれました。
その時の感想を、6年生のみんなが書いてくれました。


男の子が教室の中で原爆にあって、3日間ちかくがんばって歩いたと言うところが特に感動しました。必死に歩いて姉をさがす。こんな事は僕にはとても出来ないと思いました。戦争の恐ろしさがあらためてわかりました。


広島の人がどれだけ電車を愛しているか、また、どれだけはげまされたのかと言うのが伝わってきました。


電車の鐘のなりかたがとてもおもしろかった。「ジンジン」というところが心の中までひびいた。
平和について原爆はそうとうこわいんだと思った。あたりを見まわしても、にげる道がなくてとても、こわい所だなと思った。


原爆のおそろしさがまた実感できました。姉や弟を探す所もぼくは、「見つかってくれ」と思っていました。
最後にチンチン電車が来るところもすごくリアルでした。


浩作が人をふんだときとか生々しくて、あんな事になったら本当に死にたいだろうな、家族も生きてるか分からない、でも、そんな時に電車に会ったら、お姉ちゃんが乗っていたら、希望そのままだろうな。


この劇を見て、いっそう平和の大切さを感じました。そして女の人がチンチン電車を運転していたということも初めて知りました。今住んでいる広島の町が50年くらい前とんでもない世界になっていたことや、その様子がどれだけ恐ろしいものだったかということをこの劇を見て知ることが出来ました。今まで当たり前に乗っていたチンチン電車を大切にしていこうと思いました。


特に心に残ったのは、原子爆弾が落とされたときと、電車の鐘の音です。電車の鐘の音は、原子爆弾が落とされる前と後では少し違う感じがしました。

戦争の悲しさをより知れました。耳をふさいでも声が聞こえてくるというところ、折りづるの歌の歌詞にもあったことを思いだして本当のことなんだと分かりました。今日の一人語りを聞いたことで平和への気持ちが大きくなった気がしました。原爆が落ちて3日で電車を動かしたことは広島の町に希望があふれたと思いました。
もう二度と戦争をおこしてはいけないと思いました。

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