レビューというか、あらすじ+突っ込みというか、ドンヒョクに惚れた管理人がこれでもかとドンヒョクの魅力を中心に感想を書いたものです。 ネット配信とDVDの比較などはこちら ◆登場人物一覧 ◆ソウルホテル全体図 |
第3話 許されざる者 砂漠に置き去りにされるジニョン。大きく裂けてしまったワンピースからのぞく太ももに青あざ発見。どっかでぶつけちゃったんでしょうか。
しきりにルームミラーを気にしているテジュン。 「彼女が好きなんでしょ。戻ろうよ」とジェニーに言われるが、意地になって車を走らせる。 一方、途方に暮れるジニョンのもとへ、タイミングよく一台のリムジンが。ウィンドウが開いてレオが顔をだす。その向こうにはサングラスをかけたドンヒョク。 うまいこと拾ってもらえてラッキーなんですが、車を停めろと言ったのはジニョンに気づいたドンヒョクなのか、ジニョンとは気づかず、女性が砂漠に一人きりでいることに好奇心を抱いたレオなのか……気になるところ。 友達に置いて行かれてしまって……彼はすごく忙しかったみたいです、と弁解するジニョンに、いくら忙しいからってレディを砂漠に置き去りとは、と突っ込むレオ。 それをさえぎって仕事の話に持って行くドンヒョク。あんな濃いサングラスでPDAの画面が見えるのでしょうか。それにジニョンに話しかけることもなく、彼女への関心をおくびにも出さないのはなぜ? 韓国語が飛び出たレオに「韓国の方ですか?」と目を輝かせて訊くジニョン。アメリカ市民だという返事に少し落胆。 脱線するけど「あらまあ」は韓国語で「オモオモ」って言うのね。ジニョンの口癖なのか、ドラマの中で何度も出てきます。素朴でかわいい音感。
ワンピースの裂け目からのぞいている太ももに気づき、あわてて隠すジニョン。顔を上げるドンヒョク。 あんたまさかサングラスに隠して今までじっと観察してたんじゃないでしょね~~~? それで会話にも加われなかったのか!(笑) テジュンが車で引き返してきたことに気づくジニョン。そんなジニョンのようすに気づいて窓の外を見るドンヒョク。 ジニョンを置き去りにした場所に着くテジュンだが、彼女の姿は既にない。地面に落ちているLAと書かれたタグ。 LAに着き、テジュンは友達の家に電話するが運悪く出張だという。それを聞いたジェニーは自分も一緒に韓国へ連れていってくれと切り出す。 このままアメリカで今のような暮らしを続けていれば、いつか銃で撃たれて死ぬかドラッグで死ぬかどちらかだと。実の親を探したいという望みもある。 泣きながら普通の女の子のように暮らしたいと訴えるジェニーに、テジュンの気持ちも揺れ動く。 別荘のプールサイド(ロケ地はサンディエゴのシェルターポイント・ホテル・アンド・マリーナ)でのドンヒョクとジニョンとの食事風景。このシーンに至るまでのシーンが、実は第10話のエンディングの中にある。 リムジンでジニョンのホテルまで迎えに行ったらしいドンヒョクが、ドアを開けてジニョンを降ろすところから、ヨットハーバーに行ったり(自分のヨットを見せているのかも)、噴水のほとりを散策したりと、食事だけじゃなくちゃんとデートもしたようだ。 本放送でも流れなかったシーンなのだろうが、もったいないなあ。どんな会話をしたんだろう。7月に発行されるノベライズに載っていたらまた報告します(ノベライズにはこれらのシーンはなく、食事シーンのみでした 2004.7.11追記)。 なぜこの映像が第10話のエンディングで流れたかは不明。ユンヒに関するネタバレな映像もあり、ドラマの折り返し地点で公開した意味がわからない。脚本が撮影当日に出来上がってくるハードスケジュールの中、第11話の映像が第10話を放送した時点ではできていなかったのではないかと思うのだがどうだろう。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() さて、仕切り直して、プールサイドのテーブルで食事をするドンヒョクとジニョン。
「私の欠点はそこなんです。小さなことでも見過ごせなくて、それですぐに友達と喧嘩になってしまう。そして、前後の見境なく口に出して後悔するんです」と言うジニョン。 「友達が心配?」と探りをいれるドンヒョク。男と一緒だったってことが気になるんだろうな。リムジンでの会話でははっきり友達のことを「He」って言っちゃってるものね。韓国語や日本語と違って代名詞で性別がわかってしまうなんて、罪作りな(?)英語。 話題を仕事に振ってみると、ジニョンはなんとソウルホテルで働いているという。財務関係が悪いとドンヒョクに言われて、こんなところにまで噂は広がっているのかと内心ジニョンは焦ったかも。 ジニョン「うちのホテルにはお金で買えないものがありますから」 お金で買えないもの? それは何なんだ、と、いたくドンヒョクの好奇心を刺激したんでしょうね。ぜひお越しください、最高のサービスで迎えますと言われて、「そうします」ときっぱり答えるドンヒョク。もうここで気持ちは決まってたんだよね。 スカーフを直すジニョンに、視線をそらせながら「ルームサービスは気に入った?」と訊くドンヒョク。びっくりするジニョン(そら驚くわな)。ひとつ間違えばストーカーまがいのヤバイ行為だけど、ドンヒョクがやると、そのキザっぷりにゾクゾクします。 ジニョン「それじゃ、フランクさんって……」 ドンヒョク「韓国名はドンヒョクです。シン・ドンヒョク」 フランク・シンの名は聞いていただろうけど、まさかルームサービスのフランクだとはジニョンは思いもよらなかったのね。ここでアメリカでは使っていない韓国名を明かしたドンヒョクの真意は……やっぱり、韓国人であるジニョンに少しでも近づきたい、親近感を持ってもらいたいという思いなんでしょうね。 ジニョンの投宿しているホテルにやってくるテジュンとジェニー。あらかじめ電話しておいたとはいえ、フロントが韓国人で、テジュンがいきなり韓国語で話しかけるのはどう見てもおかしいと思うぞ。ここは韓国人専用のホテルかい(^^;)(ノベライズ本によるとコリアタウンのホテルだそうです。納得) ジニョンが出かけていると聞いて、ロビーで待っているうちに爆睡するテジュンとジェニー。やがてジニョンが帰って来る。どうやってここまで来られたのかと訊くテジュンに、「砂漠のヘビが置き去りにしていくなんて人間じゃないって」と逆襲するジニョン。考えてみれば、ジニョンとドンヒョクを再会させてしまったのはテジュンなんだよね。因果だわ。 マリーナ(サンディエゴ・シェルターポイント)にて。 車の中での会話の続きを改めて落ち着いてする二人。「3年間もホテルから離れていた俺がソウルホテルの総支配人なんかになれると思うか?」と問うテジュン。 完全に自信を喪失している彼に、「大丈夫、私は信じてるもの」と請合うジニョン。 無謀だなと言われて、 ジニョン「そうね。自分でも認めるわ。でなきゃあなたを好きになったりしなかった。会えるかどうかもわからないのに、ここに探しにもこないし」 これは今でもあなたが好きだと告白してるようなものなのに、「悪いな」と言うだけで、それ以上きちんと向き合わないテジュン。落ちぶれた今の生活を考えると、ジニョンの愛に応える資格がないと思ったのかもしれない。 だけど、こんな曖昧な態度じゃ、3年前に自分は振られたんだと思い込んでいるジニョンとしては、「気にしないで。私たちは……なんて言うか……古い友達だもの」と、友情を前面に押し出すしかなくなってしまう。 テジュンも「そうだな。友達だ」と答えざるを得なくなり、お互い思っていることとは裏腹に、ソウルに戻っても友達でいようと友情の握手を交わしてしまう。友達以上恋人未満の微妙な関係がここから始まる二人なのだった。 ドンヒョクの別荘 プールサイドにたたずみ、何事か考えているドンヒョク。ポケットから携帯電話を取り出す。 「レオ、俺だ。ソウルホテルの件、俺が引き受けると連絡しろ」 この電話のシーンでドンヒョクは左を3回見ます。「ジニョンを思い出す何か(二人で食事をしたテーブルとか?)がそこにあるのでしょうかね~」と夢のある解釈をされた方がファンにいらっしゃいます。さすがですね。 私は、カメラ目線だわ~、ファンサービスかしらと思っただけでした。擦れてるってイヤね(^^;) 人生に疲れてるのかしら(笑) 解釈してくださったshinshinさん、ありがとうございました。(2004.8.20追記) ソウルに向かって飛ぶ飛行機 母国で生まれ変わるつもりで希望に燃えてはしゃぐジェニー。いつの間にか彼女と同居することに勝手に話をまとめられ、自分のことで精一杯で誰かと一緒に暮らすなんて考えられないジニョンはテジュンへの怒りでいっぱいだが、ジェニーの喜びようを見るとむげに断ることもできない。げっそりするジニョン。 このシーンのジェニーはアメリカでのジェニーと同一人物か!? と驚くほどかわいくなっている。希望に目が輝くだけで表情って変わるもんなんだね。 やがて飛行機は空港に到着。ソウルホテルに向かうタクシーの中にはテジュンとジニョンの二人だけが乗っている。ジニョンは着替えているので、ジェニーはジニョンのアパートで待っているんだろうね。 裏門へつけてくれと言うテジュン。先に寄りたいところがあると言う。道端に溶け残った雪が見える。4月なのにソウルって寒いのね。裏口につき、感慨深げに3年ぶりの職場を見渡すテジュン。 厨房 今日も忙しく立ち働く料理人たち。料理長のところへ取り引き業者がやってきて、支払いの催促をする。こんなところにも財政難の影が。 業者が袖の下を渡そうとすると、「おーい、この人がこんな封筒で俺をクビにしようとしてるぞ」と叫ぶ料理長。 イ・ガプス主任「冷凍室にぶち込みますか」 料理人「おもしろそうだ」 このノリが好き。決済を急ぐように言うから心配しないで待ってろと諭し、頑として賄賂を受け取ろうとしない料理長。プライドのある仕事人っていいな。 業者が去ると入れ替わりに現れるハン・テジュン。暗くて顔のよくわからないところから明るいところへ出てくる演出がうまい。思わず顔をほころばせる料理長。おどけて敬礼するテジュン。のぞきこんだ顔を押しやられるイ主任。このあたりの流れは何度見てもほのぼのとする。 ハン・テジュンが帰ってきた! テジュンとジニョンが料理長と話しているのを遠巻きに群がってのぞいている料理人。その中にウェイターのジョンシクが。急いでユ・チーム長にご注進に行くジョンシク。彼は3年前、テジュンを追いやった事件のきっかけを作った張本人なのに、テジュンに対しての罪悪感はないのかな。 酒倉庫にて。さっきの業者がここでもオ支配人に賄賂を渡してる。すんなり受け取るオ支配人。悪いやっちゃな~。関係ないけどキリンラガービールの箱が積んであるね。日本のビールはコクがあっておいしいけど高いとか。韓国でよく飲まれているお酒は焼酎(緑の瓶)なのね。 業者が帰り、封筒の中のお札を確認するオ支配人のもとへ、ユ・チーム長が息せき切ってやってくる。ハン・テジュンが帰ってきたと聞いて絶句するオ支配人。 ハン・テジュン帰還の噂はたちどころにソウルホテルに広まり、さて、こちらはリネン室。 驚きを隠せないイ支配人。「イヤだわ。あんないやらしい人が」と、3年前の事件を持ち出してハウスキーパーから不満の声が上がると、テジュンの信奉者であるイ支配人は、ハンサムでマナーのいいテジュンにちょっかいをかけた身の程知らずの女が悪いのだと必死で彼をかばう。 ビョーキねと陰で言われようが、鏡の前で自分をチェックして、今度こそは、と、ハン・テジュン獲得に意欲を燃やすイ支配人であった。がんばれイ・スンジョン!(笑) 仕事をする社長のもとへ挨拶に来るテジュンとジニョン。苦しいときに呼び戻して悪いわねと詫びる社長。会議室にみんなを集めて新総支配人のお披露目をすることに。 幹部たちが集まり始めた会議室にやってきてジニョンに怒りをぶつけるオ支配人。女性客にセクハラするようなやつを総支配人にするなど、ホテルをつぶす気か!? と、えらい剣幕。 イ支配人「あれはハン・テジュンさんの責任じゃないわ。皆さんも知っての通り、あのお客様は男好きで有名だったんですよ。運悪くそれに引っかかったのが罪だとでも?」 イ支配人がかばうが、オ支配人の腰巾着ユ・チーム長まで加勢して、許されないことだと熱弁をふるう。 そこへ社長とテジュンが気まずい顔で入ってくる。彼らはドアの外ですべて聞いてしまったのだった。 イ支配人の言葉をよく聞いてみると、ジニョン以外のホテルの皆は、テジュンが女性客に手を出したのは既成事実として受け止めているんですね。議員夫人が主張するようにテジュンの方から無理矢理迫ったか、男好きの夫人の方が誘ったかはともかくとして、テジュンにはその気があったと見なされているわけです。 きっと3年前にソウルホテルを辞めるときに、あれこれ弁解はしなかったのでしょう。どうせ辞職することに変わりはないのだから、夫人の名誉のために自分が泥をかぶる覚悟だったのかもしれません。彼が潔白だったことを信じているのはジニョンだけなんでしょうね。 さて、改めてハン・テジュンを総支配人にすることを告げる社長に、オ支配人は反旗を翻す。テジュンが総支配人になればソウルホテルの大きなイメージダウンにつながる。それでもこの人事を強行するのなら、自分が辞めると言ってオ支配人は席を立つ。彼の配下であるユ・チーム長、総務部長など半数近くが会議室を出て行ってしまう。 苦渋の色を浮かべ、目を閉じるテジュン。 支配人のオフィスに戻りながら、オ支配人に気に入られようと熱を込めて不平不満をぶち続けるユ・チーム長。この人の演技は怒ってても笑っててもオーバーで漫画チック。 さっき辞めると言ったのは揺さぶりのつもりだったオ支配人は、そんなユ・チーム長を冷ややかに見ている。このままでは引き下がらないつもりだが、これと言って策はない。 と、そこへヨンジェから電話が。子どもをあやすような口調でしゃべり、「すぐ行く」と電話を切るオ支配人。 「後継者は俺の手中にある」 疲れた足取りで総支配人室に戻るテジュン。すれ違う従業員も奇異なものを見るような目で彼を見る。味方はわずかしかいない。総支配人と書かれた名札が重くのしかかる。額に入れて飾られたソウルホテルの写真を見つめるテジュン。
このドラマの撮影にはシェラトングランデウォーカーヒルホテルが建物も従業員の制服もそのまま使われたため、それがはっきりわかる部分を隠したとも言えるのですが、韓国ではあからさまな広告を番組内でやると放送委員会から制裁を受けるので、ロゴを隠したという理由も考えられます。 ちなみに、後の回の方になると、ロゴが横にくるよう帽子を回してかぶり、ロゴが映るのを避けるという苦肉の策が取られています(笑) 構内にて。巡回していたジニョンは社長の姿を見かけて呼び止める。オ支配人やユ・チーム長の反応を気にするジニョンに、問題はテジュンだ。失った自信を取り戻せたらいいのだが……と話す社長。 空港。ドンヒョクとレオ到着。迎えに来たキム次長の部下が車を用意している。シルバーメタリックのジャガー Sタイプ。おお、この車こそソウルでドンヒョクの足となる車ですね。 「20年ぶりかい、ボス?」 「21年ぶりだ」 と、母国の風の匂いを嗅ぐドンヒョク(ノベライズ本によるとレオは7年ぶりだそうだ)。 キム会長のオフィス。客人の到着を知らされ、スケジュールの確認をして、今日がユンヒの誕生日であることを秘書に知らされて驚くキム会長。ダメじゃん; 急いで自宅に電話を入れ、娘と食事の約束をする。 ベッドで物憂げに音楽を聴いていたユンヒだったが、父が自分の誕生日を覚えてくれていたことが嬉しくて、うきうきとおしゃれをする。見ていていじらしくなってくるシーン。
韓国語に切り替えたあとも自分のペースに巻き込もうとしゃべりまくる。 その間、キム会長に探るような眼差しを向けているドンヒョク。いつもこういうパターンで初対面の相手を値踏みするのが彼らのやり方なのかもしれない。 キム会長が用意させたレディスンホテルのロイヤルスイートを蹴って、ソウルホテルに宿を取ると言うドンヒョク。3週間の事前作業の間、自分たちの関係を内密にするよう指示する。 なぜソウルホテルなのか? というドンヒョクの問いに、安く買って高く売るためだと答えるキム会長。 「こういうの、韓国語で不動産屋だっけ?」というレオの言葉に、キム会長はプライドを傷つけられたようにムッとした表情。 「たかがホテル一つで来たわけではありません」と言うドンヒョク。ではなんのために? と訊かれて、1冊のファイルをテーブルの上に滑らせる。気になる~。 (ノベライズ本によると、ドンヒョクはソウルにある、ソウルホテルと同じような財務状況の会社をあらかじめ調べ上げて来てるんですね。さすがM&Aの鬼) イタリアンレストラン。うきうきと弾む足取りでテーブルにつくユンヒ。パパ、ちゃんと覚えてあげててよ~。と、思っていたら、あ~あ、すっかり忘れてドンヒョクたちと韓国食レストランで食事するキム会長。 「すっかり読まれていたな。私も同じことを考えていた」 って、さっきの話の続きですか。ソウル中の経営不振のホテルを手中に収めるつもりかな。 「フランク、いや、ミスター・シンと呼んでもいいか」 フランクの方がフレンドリーだと思うんですが、そこまで馴れ馴れしくはまだなれないってことなんでしょうか。……と言いつつ、キム会長はこのあとずっとドンヒョクのことをフランクと呼んでますね。そう呼んでくれと言われたのかな。 待ちぼうけをくっているユンヒ。隣の家族連れを羨ましそうに見やる。ああ、かわいそうだよっ。忙しい父親のこと、すっぽかされたとは思わずに、きっと仕事が長引いているんだわと思ってるんだろうね。 やがてテーブルのろうそくに火が灯り、席を立って帰っていく客がちらほら。明るいうちから待っていたのに外は真っ暗。いったい何時間待たされているんだろう。とうとう待ちくたびれて携帯を取り出すユンヒ。 すっかり盛り上がってしまっているキム会長。電話ですと取り次がれても、携帯電話を放り投げて部下に「行け!」と怒る。乾杯してる場合じゃなかろう。 韓国では酒の席で何度も乾杯するそうだ。場が静かになったとき、相手に酒を勧めたいとき、とにかく乾杯する。そして、乾杯したときは必ず杯を空ける。お酒の消費量が多いっていうのもうなずけるね。
ウンジュの店の外では、柄の悪そうな友達二人を連れて、ヨンジェがユンヒの現れるのを待っている。 場面が変わってカフェレストラン。ユンヒのためにバースディケーキを用意しているウンジュ。いい子だよね。プレゼントが自分ちの商品というのがちょいとせこいが(笑) そこへヨンジェたちも現れる(この店は彼らのなじみの店で偶然現れたようにノベライズには書いてあるが、ウンジュの後をつけたとも考えられる)。おあつらえ向きにバラの花束を用意していたヨンジェは、今日がユンヒの誕生日と知って突進。勢い余って近くのテーブルの客にぶち当たり、引っくり返ってしまう。 ぶざまなヨンジェにうんざりした表情のユンヒ。それでも、「お誕生日おめでとう」と花束を捧げられて、まんざらでもなかったのかもしれない。 花束を持ってウンジュと歩いて帰るユンヒにヨンジェの車が追いすがる。話しかけるヨンジェだが相手にしようとしないユンヒ。「いい加減に乗れよ」「乗れー!」って、同乗してる男どもがガラ悪いんですけど(^^;) ホテルのボーイなんか……と蔑むユンヒに男たちが「こいつはボーイなんかじゃないぞ」と言いかけるが、特級ホテルの社長の御曹司なんて立場を武器にしたくないのか、ヨンジェは「俺はベルボーイだ」と言う。 ヨンジェ「人を探してる」 ユンヒ「?」 ヨンジェ「素敵な誕生パーティーのしたい女性」 こんなふうに言われたら断りきれないよね。しょうがないわねって感じで「ちっ」と舌打ちして苦笑するユンヒ。この「ちっ」だけど、冬ソナでもパーティーで「君しか見えない」とミニョンに言われたチェリンが「ちっ」って笑うシーンがある。クサイことを言われたとき、韓国ではこういうふうに笑うのだろうか(笑) 総支配人室にこもったまま、仕事をせず、タバコを手に物思いに沈むテジュン。ドアをノックしようとして、ドアが開いていることに気づくジニョン。このドアチェーンの役割をする金具、こうやって外に出しておくとオートロックがかからないみたいだけど、なんでテジュンはわざわざこんなことをしてるの? ジニョンが慰めに来るのを待ってたのか?(笑) 俺の考えが甘かった。戻るなんてそう簡単なことじゃない。人はあの事件を忘れていない。俺はまだ許されていないんだ。そうつぶやくテジュンに、私が仕事で悩んでいたとき、言ってくれた言葉を覚えてる? と訊くジニョン。 「相手との関係は自分のやり方次第なんだって。 主人のように振る舞えば主人の扱いを。 使用人のように振る舞えば使用人としての扱いしか受けないって。 テジュンさんが罪人のように振る舞えば、罪人としてしか扱われないわよ。 それでいいの?」 この言葉はとても好きな言葉。ジニョンがテジュンのよき同僚として振る舞う数少ない言動の一つなので、よりいっそう印象的です(^^;) そこへ、お客様が心臓発作で倒れたと緊急連絡が無線に入る。ジニョンとともに駆けつけたテジュンは、てきぱきと指示を出し、心臓マッサージと人工呼吸を施して客の命を救う。 実はここも、ベッドの上で心臓マッサージを行うとは何事か、とホテル業界から批判を浴びたシーン(^^;) 確かに、硬い床か台の上でやらないと体が沈んで効果がないってことは、素人でも知っていることなのでまずかったですね。せっかくおっちゃん同士でマウストゥマウスまでやったのにね(^^;)(^^;)
うじうじ悩んでいるより、体当たりで事に当たって行った方が道は開ける。優れたリーダーシップと危機対処能力を示し、一気に従業員の信頼を得、ついでに失っていた自信を回復するテジュン。 見ていて気持ちいいシーンです。ジニョンの投げキッスもかわいい→ ところで、VIP室のキム会長ってあのキム・ボクマンかと不審に思ったけど、別人なのね(シナリオでは「ハンドン電子のキム会長」と書かれている)。 韓国人の姓は約300種類と日本人の約12万種類に比べて非常に少なく、代表的な5つの姓だけで半数近くを占めるため、同じドラマの中で同姓の人間がいくらでも出てくるケースがある。 たとえばキム・ボクマン会長にこのキム会長、保安警備課のキム課長、テジュンを追い落とそうとするキム理事、キム・ボクマンの秘書のキムのようにキムが一番多い。 日本のドラマではあり得ないことだけど、別に不都合には感じないらしい。 それから、テジュンが糖尿病のキム会長のためにチョコレートをとジニョンに指示するところで、テジュンは途中で声をひそめてあたりをうかがっている。 客に聞かれる心配のなさそうな場所なのに、こういう気遣いができるというのは、第1話のジニョンのあたりはばからぬ業務連絡を考えると、やっぱり彼の方がはるかにホテルマンとして優れているといえる。 サファイアヴィラに車で乗りつけるヨンジェたち。オ支配人にキーをもらい、ケーキとシャンペンを用意するよう頼むヨンジェ。気前よく請合いながら、ガキどもめ、と小さな声で毒づくオ支配人。続いてやってきたドンヒョクたちの車をじろっと胡散臭げに見るあたりはホテルマン失格だな。お客様と会ったら会釈ぐらいするべきだと思うよ。うん。
荷物を運び入れたベルボーイのヒョンチョルに、「電話に盗聴防止装置は?」「衛星電話は?」「あのガラスは防弾じゃないな」とたたみかけるレオ。悪ふざけの好きなおっさんです(笑) ここでのドンヒョクのセリフはシナリオ本では「それくらいにしてください。義兄さん」となっていますが、原語では「クマネ レオ(やめろよ レオ)」となっていて、対等もしくは格下の相手に対する言葉遣いです。 韓国では相手が年上でも自分より格下であればパンマル(タメ口)を使うそうです。レオとドンヒョクは仕事上のパートナーなので対等の立場。雇い主のドンヒョクがやや格上かな? だから互いにパンマルを使っているんですね。 (モッチンオンマさん、ありがとうございました。これで疑問が解けました)9.5追記
ドンヒョクはというと、腰を降ろすやいなや、館内の案内を手にとり、スカイラウンジ「スターライト」をチェック。ジニョンとの再会場所はここにしようと決めたのね。す、素早い~! ヒョンチョルにソ支配人が勤務中かどうか確かめると、「寝る時間以外はホテルにいる人」という答が。支配人って激務なのね。 走り書きのメモを差し出すドンヒョク。このとき顔は前を向いたままっていうのが傲慢な感じが出ててよいわ。 さあ、次回は第4話「出会い」。ドンヒョクとジニョンの再会、そして、ユンヒとヨンジェ、テジュンを巻き込む事件の回です。 ※ロケ地についての情報は、『韓国テレビ&シネマライフ vol.3』によるものです。 |