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ウィッチフォード毒殺事件/A.バークリーThe Wychford Poisoning Case/A.Berkeley |
1926年発表 藤村裕美訳 晶文社ミステリ(晶文社) |
作中に登場する解決の中では、やはり底知れぬ悪意を感じさせるベントリー本人の自殺という“解決”が最も強い印象を残します。実は、読んでいる途中でこの可能性が頭に浮かび、砒素を購入したのがベントリー本人だったことが明らかになった時点でそれが真相だと確信したのですが、最後にもう一度ひっくり返されてしまいました。さすがはバークリーというべきでしょうか。 ベントリーの自殺だということを示す証拠を探しに行ったはずのシェリンガムが、自然死を示す証拠を発見してくるあたりは、まさに“瓢箪から駒”。失礼ながら、いかにもシェリンガムらしい結末ともいえます。 2003.03.19読了 |
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