次に紹介いたしますのは、補足齋主の詞です。 |
八聲甘州
秋夜 調寄八聲甘州 任年華送盡異ク愁 幾度雁連天 看絲白去 容顏老醜 人到中年 又是小樓聽雨 杯酒詠詩篇 微覺清寒意 襲上心間 最憶家ク月好 約新鄰舊友 苦令裝顛 諒今宵如我 夢裏喜相憐 笑相譏 豪情何去 嘆世情 冷暖少甘甜 驚回處 滿床書簡 涙眼漣漣 |
◎私訳 八聲甘州 秋夜 時の流れのままに、 異郷で年も流れ去り、 髪に白い物も混じってき、 老いも忍び寄ってきた。 今宵も小さな我が家で、 雨音を聞きつつ、 盃を傾けると、 心にひんやりとしたものが、 おそってくる。 一番思い出されるのは、 故郷の月影だ。 会うことを約束していたあの友は。 無理に酔い狂えば、 今宵はわたしと夢で隣にいられようが、 はたして笑いながらなじるかもしれない、 あの時の気概はどこへいったのと。 世上の人情の移り変わりは、 厳しさを増してきた。 急に回想から覚めると、 床一面の手紙、 涙がとめどなく流れて……。 |
2002.9.着信 2002.9.29掲載 2003.5. 2訳註 |
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