南キの霜節 澖溪の陬,
正に値ふ 萬枝 紅葉の留まるに。
少壯 曾て 錦繡を賞せざりしも,
而今 珍惜す 一春秋を。
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今日の土曜日、奈良公園へ行ってきた。依水園⇒東大寺大仏殿⇒同・二月堂⇒手向山八幡⇒若草山⇒水谷川・茶屋・神社⇒春日大社・飛火野…猿沢の池⇒興福寺・五重塔と廻った。
水谷茶屋の紅葉は実に美事だった。
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・茶肆: |
茶屋。茶店。茶棚。
若草山の西麓から南に向かって春日大社に行く途中に水谷川があり、その岸辺には紅葉が満ちている。そこに茶屋がある。 |
・澗溪: |
谷川。ここでは、水谷川を謂う。(写真:上)。 |
・正値: |
ぴったりと行き逢う。 |
・少壯: |
若々しくて、意気盛んな頃。 |
・不曾: |
…したことがなかった。 |
・錦繍: |
錦や刺繍を施した織物のように美しい(秋の)紅葉(もみじ)や(春の)花などの風雅な物。李Uの『虞美人』に「春花秋月何時了,往事知多少。小樓昨夜又東風,故國不堪回首 月明中。 雕欄玉砌應猶在,只是朱顏改,問君能有幾多愁。恰似一江春水 向東流。」 とある。 |
・而今: |
この節。現今。きょうび。今。 |