部下に、危険なところに赴く命令を下した後は、指揮者として重い覚悟がいるのだろうという詩。
・大西: |
大西瀧次郎海軍中将を指す。昭和十九年、特別攻撃隊を編成した。その訓辞に:「日本は正に危機である。この危機を救い得る者は、大臣でも軍令部總長でも、私の如き長官でもない。それは、諸子のやうな若く純眞で氣力に滿ちた人達である。皆は體當たりの結果を知ることができないのが、心殘りであるに違ひない。諸子の戰果は必ず見屆けて、上聞に達するやうにする。一億國民に代はってお願ひする。しっかり頼む」と。 終戦直後、その責任をとり、割腹自決。その遺書に:「特攻隊の英靈に申す 善く戰ひたり
深謝す…」とある。 |
・鞠躬盡瘁: |
諸葛亮の『後出師表』の「鞠躬盡瘁,死而後已。」(国事のために死力を尽くし、死んでから後になってやむこと)を謂う。 |
・司農卿: |
唐代の経済や産業を司る大官。我が国では経済産業大臣に該ろうか。
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