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これは風散士雅兄の作品で、読みも風散士雅兄のものです。
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憶米壽 |
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C寒幾度歴秋霜、 米壽今朝賀北堂。 偏喜老來猶矍鑠、 僅憐加齒更倉皇。 兒孫擧坐陪筵席、 慈母破顏談讌芳。 永作離人無一孝、 佳辰敢酌九霞觴。 |
清寒幾度か 秋霜を歴て、 米寿の今朝 北堂を賀す。 偏に喜ぶ老来 猶ほ矍鑠、 僅かに憐れむ加歯 更に倉皇。 児孫坐を挙げて 筵席に陪し、 慈母破顔して 談讌芳し。 永く離人と作って 一孝無く、 佳辰敢へて酌まん 九霞觴。 ********* |
・米寿: 和語。 ・清寒: 清貧。 ・秋霜: 貧家の苦しい生活と、母の白髪をもかねる。 ・北堂: 母。 ・加歯: 加齢。 ・倉皇: (年をとることが)慌ただしいこと。 ・談讌: 話あってくつろぐこと。 ・離人: ここでは故郷を離れて他郷にいる作者をいう。 ・霞觴: 仙人の用いるさかずき。九は数字の最上位。 ※この詩は二十二三年前の作で、このたび第七句の上四文字を、作者が離郷していることが一読で理解できるように変更しました。 |
2008.8.14 |
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