・少耀：　僅かな輝き。
・群動：　多くの生き物。
・天文：　天体の諸現象。
・大猷：　大きなはかりごと。


＜付記＞前作「日蝕」は万人が認識しているそのものを詩にしましたが、この詩はテレビで実際の影像を見て、地球上の全人類が興奮のうちに、この神秘的な天文ショウを見たということは、人間本来の邪心の無い姿に別の感動を覚えました。

　この希有な自然現象である日蝕は、現代のどの様な有識者・宗教者が説明しても、日蝕による六分間の天文ショウにははるかに及びません。わたくしはこの殺伐とした現代の世相を融合させようと思った次第です。
　そのために『愛』と『憎しみ』を詩中に入れようと思いましたが、凡そ天文の世界に『愛・怨讐』など異質な語句を挿入することは、非常に難しく大変苦労いたしました。