huangfusong dingfengchang dingfengzhang shicishijie
筵中蝋燭竹枝涙珠紅女兒, 合歡桃核竹枝兩人同女兒。 |
筵中 蝋燭は竹枝 涙珠 紅く女兒,
合歡(よろこ)びの 桃の核は竹枝 兩人(仁) 同じ女兒。
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◎私感註釈
※この作品は二句で一首となるもの。皇甫松のものに多い。この詞には、一句の前四字で一頓とし、「竹枝」と前声があり、後三字でまた一頓として「女兒」と後声をかけていて、竹枝詞が、実際に唱われていたことをよく示している。広東地方の竹枝詞の早期の形式。いろいろな意味に解釈できる語句からできている。皇甫松に採録されてこれだから、元の形は相当のものだったのだろう。
※筵中蝋燭:ムシロの中のロウソク。
※涙珠紅:涙の玉のような粒が、紅い。これは、蝋が垂れてくるさまをいうのか。女性の涙をいうのか。その他のことを指すのか。
※筵中蝋燭涙珠紅:ムシロの中のロウソクは涙の玉のような粒が、紅い。
※合歡:男女が結び合い、歓楽を共にすること。まぐわい。
※桃核:モモのタネ。
※兩人同:男女二人は。男女二人はいつもぴったりくっついている。これは、「人」と「仁」とをかけている。「兩仁同」のこと。仁は、核(種)の中の部分・さねで、二つに割れる。つまり、モモの核は、二つの同じ形をした部分が合わさってできあがっている。
※合歡桃核兩人同:君と僕との結びつきは、モモのさねのよう。二つが合わさって一つになる。
◎ 構成について
平韻一韻到底。 韻式は「AA」。韻脚「紅同」は上平一東。次の詞調はこの作品のもの。
○○●●●○○,(平韻)
●○○●●○○。(平韻)。
2002.1.11完 |
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