英語の丁寧性を見てみよう

まず最初に、英語の丁寧性と文法との関係を見てみよう。
と言っても、それだけだとすぐ終わってしまうので、その後に応用として、
丁寧な表現のパターンを見てみよう。



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慎みの過去形(同じ内容を現在形でも過去形でも言える場合)

 「お食事のご注文なさいますか。」
 Do you wish to order your meal now?  
 Did you wish 〜?          
 
 上の現在形は、現実を表すものでしたね(詳しくはミニ講座「時制についての考え方」参照)。最後に
now がついていることにより、生々しい現実感を伴います。
 下は過去形ですので、現実性を失った表現です。穏やかな、つつましく丁寧な印象を与えます

I wonder if 〜など

  I wonder if I might ask you a question.  「質問してよろしいでしょうか。」

 形式は平叙文ですが、実質は疑問文ですね。このような技巧的な表現をすることで、丁寧性を
表すのです。mightは仮定法過去です。
   
 Open the door.
 Open the door, will you?
 Please open the door?
 Would you please open the door?
 I wonder if you would mind opening the door.

 下に行くほど、丁寧な表現になります。2番目の付加疑問文は「丁寧」性というよりは、親しい
間柄に使うことが多いです。Please の付く疑問文ですが、それ自体の丁寧性は実はそれほどは高く
ありません。より丁寧性が高いのは、could might would などの仮定法過去が使われている時です。    

仮定法過去の助動詞が使われている例をもう少しみよう。

 Could I speak for a moment?  「少しお話ししてもよろしいでしょうか。」
 I'd like you to come.  「彼に来てもらいたいです。」

やわらげの未来形

 I'm going to ask you to be quiet.  「あなたに静かにしてもらうつもりです。」
 I'll have to ask you to come down to the office.  「署までご同行お願いします。」
 I'm afraid I'm going to have to look in your bag.  「あなたのカバンの中を見させていただきます。」

 未来形を使うことにより、これからお願いしようとしていたり、現実性の強い現在形のニュアンスを
やわらげたりします。

やわらげの進行形

 Be seeing you. See you.  「それじゃ、またね。」
 I must be going now. I must go now.  「失礼しなければなりません。/おいとまします。」
 I think I ought to be starting now.  「今から始めたほうがいいかと思います。」

 これは、「ought / had better + 〜ing」のパターンが多いです。助動詞自体が「感情」表す表現
なので、それをやわらげるためです。表現にやわらかさを残すことで、相手への交渉の余地を残すこと
ができるわけです。

 さて、ここまでは文法的な面を主にみてきたが、次ぎに応用編に行こう。高校や予備校などの英語の
学習範囲からは完全に逸脱しますが、(英語が嫌いな人は日本語や日本語訳だけでいいので)読んで
みてください。

丁寧性の尺度
  1、選択性…相手に選択の余地が残されているかどうか
  2、間接性(迂言性)…言いたいことを遠まわしに言う
  3、利益性…選択の余地を与えずに相手に利益を与える

1、選択性

 Do you want to go to the movies with me?  「僕と映画見に行かない?」 
 〜if you would be willing to write me a retter.  「もしあなたが私に手紙を書いてくだされば〜。」
 I think you had better be doing whatever he says.  「彼の言ったことは何でもしたほうが良いと思います。」
 Would you mind my smoking here?  「ここでタバコを吸ってよろしいですか。」  
 I'm wondering if you'd like to go to a concert.  「あなたはコンサートに行ってくださるのでしょうか。」

2、間接性(迂言性)
例 
 Oh, I'd love to, but I'm afraid I can't.  「是非そうしたいのですが…」
             (=I wish I could.)
 Thanks, but I'm tired to〜.  「ありがとうございます、ですが疲れてて…」

 相手の誘いを断る場合は、相手を傷つけない嘘をつくこと多いです。それが礼儀だからです。
例えば「家族と食事をする」などという嘘の先約などです。(みんなもあるのでは?)

3、利益性

 Help yourself.  「召し上がれ。」
 Don't hesitate.  「遠慮するな。」
 Make youeself at home.  「くつろいでいけよ。」

 命令文ですが、相手への利益を言う、丁寧性の高い表現になる場合があるのです。

丁寧な振る舞い


 Certainly,  Go ahead,  Sure  etc  「ええ、どうぞ。」
 Wonderful to see you.  「あえてうれしいよ。」
 Nothing to worried about it.  「何にも問題ないよ。」
 I'll accept your apology.  「あなたの謝罪、受け止めます。」 

 などの愛想のよい言葉を、丁寧な振る舞いで言うことで、積極的な丁寧性をあらわします。
また、お世辞などもそれに含まれると言っていいと思います。
おわり