| 森 博嗣
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| 毎日は笑わない工学博士たち | ||
| I Say Essay Everyday |
日記の単行本化第二弾。今回も縮刷による文庫化である。1996年および1997年の日記を収録している。
自宅にネット環境を整えている人はまだ少数であり、個人のウェブサイトを開設している人となるとさらに少数という時代。また、現在のように定額の接続サービスも充実しておらず、高速回線といえばISDNだった時代である。日記中にも自宅をISDNにしようか迷っているという記述があり、時代の流れを感じてしまう。
以下、読んでいて気付いたことを列挙する。
一番気になったのは、Vシリーズは次作の第10作『赤緑黒白』で完結という文庫版あとがきの一言か。あまり整合性のある結末を望んではいけないのだろう、多分。