この飛行機は、主翼前縁がかなりきつい後退角を持っているので、似たような主翼平面形を持つYak戦闘機やラヴォ−チキンの戦闘機、マッキの戦闘機などと同様に、その主脚を前に踏ん張ったままの形で、そのまま単純に90度内側に回転して引っ込めることができます。

折畳みは、アクチュエ−タ上部と主脚柱上部をつないでいる油圧ジャッキの伸び縮みによります。タイヤが地面を離れると、主脚が自重から解放されて伸び、同時に、タイヤカバ−部につながった図中紫色で表してあるテコを引っ張ることで、上部脚カバ−を脚柱におさえつけます。こうして脚カバ−が面一になります。

上部脚カバ−は図面によっては2分割されているように見えますが、これはただの継ぎ目がそう見えるための錯覚で、脚カバ−上部は、主脚を降ろした状態では主翼内にもぐり込むようになっています。

問題はタイヤのよじれ止め機構で、なにか奇をてらいたかったらしく、オレオと別に、フォ−クから2本のレ−ルを上部主脚柱にそって這わせ、それでタイヤがよじれることを防止しています。

重いし、ねじれにも弱そうです。

もっと素直になりな。

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