ぼくにとっての二号戦車といえば、子供の頃作ったニットーの1/76です。次点はタミヤ1/35のF型。
なぜに子供の頃と二号戦車かっていうと、このあいだ小学校の頃過ごした官舎の前を通ったら、どうも取り壊されて処分されるらしく、封鎖されてるのを見たからなのでした。
あの家で作って遊んだって言うと何故かニットーの二号戦車なんですな・・・
ちなみに、あの官舎の天井は、ぼくが住んでいた当時、天井には触るとポロポロ落ちてくる粒状の材料が吹き付けられていたわけですが、今調べると、あれ、どうもアスベストだったような・・・
それはともかく、死期が迫ったのか、急にそんな昔のノスタルジーがフラッシュバックして、二号戦車、それも砲塔後部に何もついてないタイプが作りたくなってしまったのです。
あとグランドパワー誌で特集されたのも大きいかも。
お店でタミヤの「二号戦車(フランス戦線ポーランド戦線)」というのを選んで買ってきましたよ。
タミヤの新しい二号戦車は、新しいといいながらもう十年以上前(2008年?)に発売になったキットですが、当時は二号戦車とか興味なかったのと、ネットで色々評判が悪かったのでパスしてました。
でも最近調べたら別にそんなに悪いキットでもないらしい。
難点は、タミヤが意地で貫いている現存個体再現主義のせいで、いろいろ当時の個体を再現するのに難があるという点だったようですが、一番指摘されてた誘導輪が違うというポイントは新規パーツが付け足されたおかげで解決したようです。
当時モデルカステンから正しい誘導輪が発売されたようで、今でも市場に残ってますな・・・
で、買ってきていざ作ろうと思ったんですが、どうもフランスとかポーランドキャンペーンて、ぼくの趣味に合わないザマス。
子供の頃は東部戦線一辺倒だったんですが、最近はそれもなんとなく・・・そう!最近のマイブームはアフリカなのです。
アフリカ戦線仕様で作ろう!
なんかいろいろいじらないとアフリカ仕様にならないっぽいです。
だもんで、いじった。
ドイツのフランス攻略のめざましさに「おいらもいっちょ、やってみるべ」と乗っかったイタリアが、ヨーロッパ版関特演を実施したらそこらじゅうで袋叩きにあって悲鳴を上げたので、ヒトラーは仕方なくロンメルに2個師団、それも、なんちゃって師団を二個与えてアフリカに派遣するのですが、ドイツって充分に戦車持ってないんで、二線級の二号戦車がいっぱいいるわけですよ。それでもおっとり刀でなんとかしちゃうアフリカ軍団にはロマン吉忠なんですよ。
アフリカに到着した戦車は熱帯仕様に改造されているものの、タンクグレイの塗装のままで、すぐに目立ちすぎるって話になってイタリア軍のペンキで黄色く塗られます。そういうのもロマン吉忠。
ロマンのためにアフリカ仕様で作りたい!
というわけで情弱なりに調べたら、タミヤの「フランス戦線ポーランド戦線」バージョンのキットから、
くらいはやっとかないとダメってことがわかったので、やりました。
二号戦車っ!今日はやれるのですかっ!
この戦車にはクラッペが10こもあってめんどくさいけど全部可動にした。
あと乗員ハッチも全部可動に。
砲塔の防盾には2つのクラッペがあるのですが、アフリカに派遣された第五軽師団の車両には、クラッペに増加装甲が付いてるのでプラバンででっち上げてつけてみました。
実際は重くて開く気しなかったんじゃないかな。
なお、今回は前後の延長フェンダーを付けませんでしたが、トリポリでの写真で、前後のフェンダーが付いてる例があるので、つけても間違いではないと思う。特定の車両を作るのでなければ。
操縦手はこのハッチから出入りできます。このハッチも増加装甲付いてるみたいね。
エンジンハッチが別部品だったんで、せっかくだから可動にして、中になんちゃってエンジンを仕込んでみました。
このキットはデフォルトで起動輪と誘導輪と転輪がポリキャップ仕込みで回ります。すばらしい!
素晴らしいんでフリウルのキャタピラをおごりました。 その前にマスタークラブのを試みたんですが、なんかぼくには向いてない。銭ドブでした・・・
前照灯はクリアパーツに置き換え。
無線手は、この戦車では後ろ向いて座ってるのね。ルクスのときに、二号戦車には無線手いないみたいなこと書いてたのは間違いでしたorz
お詫びにハッチを新造して可動に。
ラジエータファンの点検ハッチは熱帯仕様だとこんな感じのグリルに置き換わってました。おきかえた。
エンジンこんにちわ!
この戦車の車長ハッチはなんともミステリアスなんですが、こんな感じらしい。
プラバンでフルスクラッチです。
アンテナ可動に。
ここから工作途中の写真。
これは防盾の増加装甲。
プラバンです。
キットデフォルトの防盾クラッペを可動に組んで・・
クラッペに増加装甲を貼る。
防盾クラッペは増加装甲ごと開く。付ける前だけど。
ゲペックカステンフルスクラッチ。
でっち上げたラジエータファン点検グリル。
フランス戦線ポーランド戦線のキットには、シャーシ前面の増加装甲ついてないんで、プラバンででっち上げました。牽引フックも作ったけどオーバースケールになっちゃった・・・
こんな感じに前面をでっち上げた。
でっち上げた無線手ハッチ。
なんちゃってエンジン、悪くないんじゃね?(自画自賛)
砲塔はキューポラをつけるためにハッチをプラバンで埋めてから、丸い穴を開け直し。
実物はどうやって改装したんすかね?
キューポラはプラバンでフルスクラッチです。
C型以前だと、キューポラはハッチが色んな方向向いてる写真があるので回転式なのかなとか思いましたが、F型だとハッチは右側に開くのみなので、C型は工場で勝手な方向に固定されてたのを、F型で右開きって統一したかもしれません。
可動のほうが楽しいからいいか・・・
タミヤ様、F型とマーダーIIリメイクしてね♡
あと純正「アフリカ戦線」verの二号戦車C型も!