<コルシカ・松井画伯を訪ねる旅>   長瀬充代さん

  10月19日・20日

  中嶌さん、村田さん、大井さん、長瀬 の4人でコルシカの松井画伯を訪ねた。
  報告を書くつもりで旅行しなかったので、地名など勝手に判断しているところがある。
  間違いがあるかも知れない。ご了承を!

 海の中へ着陸か?とはらはらするほど水面近くを飛行、砂浜が見えたかと思うや滑走路へ。
コルシカ・アジャクシオへ無事到着。中嶌さんの運転するレンタカーでホテルに向かう。日曜
日とあってマルシェが開かれているホテル近辺は大にぎわい。車で走るのにも、駐車場を探す
のにも一苦労。


 【海を見ながら画伯・ロベールさんと歓談】

 ホテルでは松井画伯からの伝言が待ち
受けていた。お目にかかれると大喜び。

 午後2時、秘書のロベールさんが迎え
にきてくださりアトリエに。自動扉(門)
をくぐると、海をながめながら待ってい
てくださった着物姿の松井画伯がにこや
かに迎えてくださった。世界の大画伯と
緊張していた私たちは、気負わぬ姿の画
伯に大いに感動した。

 そして、もう一つの感動。芝生の庭か
ら眺めたコルシカの海のブルー。多様で
透明で魅力的なブルー、心を癒してくれ
るブルー・・・。安堵の気持ちにつつまれた。
「ここでなら描ける。ここに住みたい」と思われた画伯の心が理解できる。


【松井画伯のアトリエ】

シャンペンとケーキで乾杯、心のこもった
歓迎を受けた。
 ディナーまでの時間、秘書のロベールさ
んがアジャクシオ近辺を案内してくださっ
た。

*空港から北に5分の市街地にホテルがある。さ
らに北に5分、画伯のアトリエがある。*


 まず、さらに北のパラーダ岬に案内して
いただいた。ジェノバ人が建てた見張り台、
赤い岩肌の小さな島々・・・、絶景を見な
がら徒歩で岬を一回り。他に、ロベールさんお勧めのスポットをいくつか案内してくださった。



 【画伯の絵の前で】

 ロベールさんはお話がとても上手で、堪能な日本語で私たちを退屈させなかった。
コルシカは民族主義で島を守っている。よほど信用された人でないと外の者は移り住めない。松井画伯の
人柄が島の人々に理解され、尊敬を集めていることがよくわかった。旅行にでかける前にコルシカのこと
を調べたが資料が非常に少なかったのは、観光地化しないようにとの思いからであることもわかった。

 ロベールさんはご自分も絵を描かれ、かなりの腕前らしいが、松井画伯が一番、ぼくが2番と言われ
たことも、ほほえましく心に残っている。彼の画伯への尊敬の念を至るところで感じた。


【テーブルの向こうはコルシカの海】


 ディナー;珊瑚漁師さんが海底から上がりながらとってきてくれた海産物がメインのディナー。素敵な
テーブルセッテング、灯りを落として海を見ながらのロマンチックなシチュエーション。漁師さんとの
愉快な会話とおいしいシャンパンやワインが加わり、すばらしいコルシカの一夜を過ごすことができた。

コルシカ2日目

 二日目は中嶌さんの運転するレンタカーでボニファシオに向かう。潅木の茂る山道を行く。道路は整備
されている。険しい岩山の上に十字架を載せた建物が見えたり、海が見えたり・・・自然を満喫して進む。
人家のほとんどない山中でも所々にレストランがあり、チョークで書いた今日のメニューが出ている。営業
していけるのだろか等、いらぬ心配をする。休憩に立ち寄った町、今、報告をするために調べると、プロプ
リアーノだったのかなと思う。港にはヨットがたくさん停泊していたし、みやげ物屋もあるちょっとおしゃ
れな町だった。ここでの思い出はイチジクのタルト、ホールイチジクで大きい。

サルテーヌを抜けボニファシオへ。
 フランス最南端に位置する町、ボニファシオ。14世紀にジェノバ人によってつくられた城塞都市。切り
立った断崖の上に築かれている。上から見下ろすと石灰質の崖は浸食され、そのうち海に落ちてしまいそう
に感じた。

 海上から城塞を見ようと切符を買う。1400出発というので急いで食事を済ませたのに、船着き場に行って
みると、
1600出港という。アジャクシオに帰ることを考えると時間が気になるが、切符は買ってしまったし、
この機会を逃せば永久に見ることはできないかも知れない。待った。やっと出発したと思ったら船着き場に引
き返す。???。置いてきたお客さんを乗せるためだった。  あ〜あ。

海に出ると、気を取り直す絶景。英語の説明書をみながら絶景ポイントをながめる。白い石灰質の地層がミル
フィーユのように重なっている。船が洞窟に入る。青の洞窟と思わず声が出た。海底まで透き通って見える。
上を見れば空が。洞窟にあいた穴はコルシカ島の形をしている。

ナポレオンの帽子のように浸食された崖


  アジャクシオで、松井画伯・
 ロベールさんとピザを食べる約
 束をしていたので、夕焼けで美
 しい海を眺めながら帰路
を急い
 だ。


  たった二日間のコルシカだった
 が、何日も滞在したような凝縮し
 た時を過ごすことができた。


          事務局 E-mail  nakajima@lastec.co.jp (中嶌)
              Tel 0532-45-7637(FAX同番) (水野)