集まれ塩ビ管スピーカー

地蔵さんの「タイタン」 コメント(読みにくい時は文字のサイズを小にして下さい)
地蔵です。
いつもお世話になっております。
新しいスピーカーができましたので紹介させていただきます。

名前は「タイタン」といいます。
使用しているフルレンジがチタンコーンで、
かつツィーターもチタンドームですので、
「チタン」=「TITAN」=「タイタン」としました。
もともと金属のTITANIUMはギリシャ神話の巨神タイタン(TITAN)
から名付けられたものだそうです。

スピーカーユニットはTangBandのW3-1231SH(8cmフルレンジ)
とカーオーディオ用ツィーターの2Wayです。
チタンと聞くと硬いキンキンした音のイメージがありますが、
なかなか素直できれいな音を奏でるスピーカーに仕上がりました。

カッコいいですネ!!
ユニットのチタンコーンの色とバッチリあってますね!!
フルレンジの方の本体構造は基本的にこれまで自作した
「ジラフ」や「ハマー」と同様です。
つまりスピーカーユニットに仮想グランドのおもりを抱かせ、
スピーカー自体の振動を抑えた上で、筐体への振動をシャットアウトするよう
ゲルシートをかませて中空に浮かんでいる状態にしています。
そしてバックロードをかけて低域を増強しています。

塩ビ管はVU100を使用しています。
ゲル材はソルボセインのソフトタイプを使っています。
青く見える部分がそれです。
ホーンの出口はこれまでどおり工事用カラーコーンです。
 
 

このようなユニットの取り付け方は、
すっかりお馴染みになってきましたね!
なぜこのスピーカーを作ったかについて、
私の試行錯誤の足跡をたどりながら説明します。

前作の16pコアキシャル使用の「ハマー」はその時点では
十分満足できるものでした。
しかし聴き込んでいくうちに、低域はたっぷり出ているのですが、
どうも高域に今一つキレがない、高いところまで伸び切っていないというような
気がしてきました。
そこで「集まれ塩ビ管スピーカー」でも評判の良いチタンコーンを採用した
TangBandのW3-1231SHを使って高域がきれいに鳴るものを作ろうと考えました。
またこの8pのユニットでどこまで低域を伸ばせるかにも挑戦したいと考えました。

初めは「ジラフ」の筐体を使ってユニットが45度斜め上を向くようにしましたが、
どうも思うような高域がでません。
それでユニットが正面を向く構造にしました。

少しマシにはなりましたが、まだ満足いきませんでした。
やさしい聴き疲れのしない高音ですが何か物足りない。
それに低音がまったく合格レベルに達しない。
「ハマー」と比べるのが土台無理な話なのか?とあきらめかけました。
そこで塩ビ管の首を伸ばして空気室の容積を増してみました。
まだだめです。
一か八か、空気室を2つに分けてみました。
つまりユニット近くはバスレフにして、出口にかけてはバックロードホーン
という形にしました。

今回は周波数計算をしていません。というか複雑過ぎて計算できません。
行き当たりばったりの出たとこ勝負です。
するとどうでしょう。豊かな低音が出るではありませんか。
8pユニットとは思えない低音が出るようになりました。
ハマーと比べても遜色のない鳴りっぷりです。

上質な追求とはハイエンドの世界ですね!!
豊かな低音も出るようでさすがです!
次は問題の高音です。
このW3-1231SHはいろいろとネットで調べてみると、ユニット自体の特徴として
中低域はかなり頑張って鳴るようですが、高域は少しおとなしいようです。
このままでも自然な高域で、まあいいか、とも思いましたが、
なにせこのスピーカーを製作する動機になったのが、高域の改良だったわけで、
何とかしなければ・・・と考えました。

実は高品位な高域を目指そうと考えたきっかけは、
関西オフ会でのモーレアさんの別置きツィーターがあまりに良い音で
鳴っていたので、それに触発されたからです。
ただこのツィーターは海外からの個人輸入品ということで多少ハードルが高く、
また形状が塩ビ管スピーカーに組み込むことが難しそうでしたので断念しました。
(モーレアさん、せっかくURLまで教えていただいたのに申し訳ありませんでした)
いろいろ探しましたが結局カーオーディオ用のチューンナップツィーター
(チタンドーム)に落ち着きました。
これが値段が安いくせになかなかきれいな高音を出してくれます。
オーディオ誌風にいうと「きらびやかで派手な高音ではなく、
艶やかで粒立ちが良く、それでいて聴き疲れのしないさわやかな高音」
といったところでしょうか(これは言い過ぎですね)。
ネットワークも付属していたので安心して取り付けできました。
カーオーディオ用のチューンナップツィーターが気になります!!
このツィーターとネットワークをVU40管に押し込んで全体的なデザインバランスが
とれるように本体の上に設置しました。
現在さまざまなジャンルのCDを聴き込んでいるところですが、
トータルな音の印象としては、8pフルレンジの割りには低域の量感もあり
低域→中域→高域とバランスのよいスピーカーに仕上がったと思います。
特にさわやかな高音が気に入っています。

このスタイリングもバッチリですね!
見た目も音に影響しますから、管理人も見習わなくては・・(~_~;)


それではまた改良や新作製作されましたらご投稿下さい。
ブログにも遠慮なくコメントして下さいネ!

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