ユニットマーケット

[リーク量]について


先日、ユーザーの方からリクエストを頂きまして、当方で検討したところなかなかやる甲斐もあるやも知れぬと思い、「リーク量」を新規単位として追加いたしました。
どうぞ御利用下さい。

URLは、次のとおりです。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~uchimura/uconv.st/nx.leak-j.html

さて、リーク量というのは少々特殊な面のある単位なので、蛇足ながら補足させていただきます。

リーク量は、真空容器などで、どの程度の空気の漏れがあるかを表す尺度として一部ではよく使われるもので、かく言う自分も、ときどき仕事で目にすることはあります。
いろいろ調べてみたところ、リーク量を表す方法には、
1.漏れる空気の量を標準体積(場合によっては質量)で表す。([mL/sec]など)
2.基準容積の容器でどの程度の圧力上昇を招くかで表す。([atm・mL/sec]など)
の、大きく二つの考え方が有るようです。
前者の場合、単位は体積流量と同じ次元、後者の場合、圧力上昇率×体積=圧力×体積流量という次元になり、厳密には違うと考えた方がよいのかも知れませんが、どちらも共存して「いた」ようです。(詳細は後述。)と、言うのは、先の2つの単位が値としては(理論的に)一致してしまうことで、解釈の仕方として、2の考え方をしている人は、前者の表現を「[atm]ガ省略されている」と考えればよく、1.の考え方をしている人は「条件として[atm]が書かれている」と、考えればいいので、あまり不都合を生じなかったから、という所かと推測しております。

ただ、困ったことが一つあります。それは、先だっての計量法の完全施行に伴って、[atm]が計量単位として認められなくなったことです。このため、前者の考え方をしていると変更の必要がないのですが、後者の考え方をしていると、[Pa]を使った表現に改めなければならず、[Pa・m3/sec]などが使用され始めているようです。
リーク量の表し方としては、後者の考え方が正当なものとされているようで、現在のところ[Pa・m3/sec]などに統一されつつあるようです。とはいえ、正直なところ情報不足で、あまり詳しいことはわかりません。

何か情報をお持ちの方、御教示頂ければ幸いです。

変換メニューへ
Unit MARKET Homepage へ戻る

mailto:master@unitmarket.jp