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あなたは新しく変わる
はじめに
「私は変わりたい!」というのは変身願望ですね。こどもはとても素直で、「ヘンシーン!」とふろしきの先を首に結び、一回転すれば満足です。しかし大人になるといろいろなしがらみが災いして、そうは簡単ではない、というのが本当のところではないでしょうか。
「男が女を愛する時」という映画が評判を呼んでいます。どこから見ても幸福そうなカップル。やさしい夫はパイロット、ところが良妻賢母の彼女はアル中に。いったいこの二人の間に何があるのでしょう。やさしいと表現しましたが、確かにそうなのです。一生懸命に立ち働いている妻を彼もまた一生懸命に応援します。疲れたとき、そして酔ったとき実にかいがいしく介抱してくれます。彼女が入院でもすれば家事全部を喜んで引き受け、こどものことをはじめ、まったく至れり尽くせり。でもアル中になってしまいます。何が問題なんでしょう。
妻は感謝はしているけれども、今の自分に決して満足できません。このままではいけない・・・と思います。観客もだんだん気がつき始めます。なるほど・・・ハハーン。
夫は妻ができることまで何でもこなしてしまい、「やっぱり、僕がいなくっちゃーねー」と一人ご満悦、ここが問題のありかでした。それを印象づけるのが、彼の妻に向かって使う「ベイビー」という言い方。夫依存症妻の陰に妻依存症夫あり。でもどちらも一生懸命に生きているのです。身の危険をも顧みず人々の様子を憂えて語ったエレミアのことばが思い出されます。
「あなたがたは迷い出てしまっている」 (エレミア42・20)
彼と会ったのは喫茶店でした。23歳の好青年という感じでした。今で言うフリーアルバイターでした。話しているといろいろと夢がありそうな印象でした。私は一人うなずきました。ウン、なるほどこれで現在このような仮の仕事をしているんだな。でも違いました。かれは腎臓を患っていたのです。高校は何とか出ましたが、大学にも行けず、正式な形では就職さえできなかったのです。なにかをしようとすると、病気が邪魔をし、入退院の繰り返しでした。だんだん自分自身に嫌気が差して来ました。
そんなときです。彼の友人が私に紹介してくれたのは。話をしているうちに教会に来てくれるというのです。私は本当にうれしくなりました。まもなくイエスさまを知り、教会員の一致した祈りによって病気も完全にいやされて、熱心に教会で奉仕をするようになりました。今は教会の中で知り合ったかわいらしい奥さんと目の中に入れても痛くない玉のような赤ちゃんと三人で幸せな生活をしています。礼拝を欠かしたことはなく、みんなから信頼されている姿は美しいものです。
ほんとうはだれもが、そしてその中でも一番大切なあなたはもっと輝いた、あるいはもっと魅力的なものであるはずです。主とともに本来のあなたを見いだしませんか。
「上にあるものを求めなさい。そこにはキリストが・・・あなたがたのいのちは、キリストとともに、神のうちに隠れている」 (コロサイ人への手紙3章1〜3節)
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