20.こう祈りなさい

 だれにでもお祈りをしたくなるときがあります。そこで今回はそのようなときのた めに参考になるようなことを学びましよう。

 この世界をお造りになった神さまはあなたをもお造りになりました。だれでも自 分の子どもはかわいいものでお祈りの仕方についても丁寧にひとり子イエス・キリス トを通して教えていらっしゃいます。新約聖書・マタイの福音書6章9節から13節、 それとルカの福音書11章2節から4節をお読みください。

「天にいらっしゃる私たちのお父さま」

 お祈りとは会話ですし、またお願いをすることでもありますから、まず相手がだれ であるかが重要です。話しかけても応答がないとか、願いを聞くだけの力がないとか では困ります。
 イエスさまはこう言われました。「あなたがたが私の名によって何 かを私に求めるなら、私はそれをしましょう。・・・私は父にお願いします。」(ヨ ハネ14:14、16)。お祈りの相手は「天のお父さま」です。「天」は神さまの住所 です。決して人間の手によって造られたモノに向って祈ってはいけません。二つの 理由があります。造った者の方が造られた者よりも偉いし、力も知恵も上です。また 人間は命を造ることができません。つまり死んだモノに向って祈っても何の意味もあ りません。

「御名が崇められますように」

 神さまと私たちの間には親子関係があります。親が子に対して一番に願う事とは何 でしょうか。決まっています。幸せであること、の一言です。そのためには優れた 環境が私たちにはなければなりません。 そして神さまは実際そうしてくださっています。だからこそ私たちは幸せであるし、 神さまは鼻が高いのです。これがつまり「御名が崇められる」ことです。 感謝を言いましょう。ひとつひとつ具体的に言ってください。 たとえば、「家庭をくださってありがとうございます。」などなど。「イエス さまは私の為に死なれ、そのことによって永遠の命をくださいました。ありがとうご ざいます。あなたはあなたの心が神さまの愛で暖かくなって行くのが分かるでしよ う。これが信仰です。信仰ある者の願いは聞かれます。

「御国が来ますように。みこころが天で行われるように・・・。」

 私たちの考えにはいろいろと限界があります。たとえ善意ではあってもうっかり人 のことばを信じて迷惑を被ったことがありませんか。神さまのみこころ、つまりお考 えこそべストであって、このお考えが採用されているところを御国と言い、天国と言 います。そこにはすばらしい秩序があります。悲しい涙もなく、もちろん何の憎しみ も争いもありません。当然です。みこころが行われているからです。このようなこ とが「地でも行われるように。」とお祈りしなさいと教えていらっしゃいます。こ れは私たちの周囲の人々が神さまに立ち返るように、とりなしの祈りをしなさいとい う意味です。どうぞその方の名前を上げてお祈りをしてください。神を信じる者たち には地においても自由があります。

「私たちに日ごとの糧をお与えください。」

 これは生活全般にわたって神さまの祝福を求めるものです。人はかすみを食べて生 きているのではありません。幽霊ではありませんから。人は目に見える部分として肉 体を持ち、目に見えない部分として霊と魂があります。動物は魂を持っていますが、 霊を持っていないのでお祈りができません。霊こそ神さまと交信するための、いわ ばトランシーバーです。この霊を駆使して私たちの生きるのに必要な あらゆるものが与えられるようにお祈りしなければなりません。 具体的には自分や家族の健康が守られ 、職場生活が祝福されるようにです。丈夫な心身とお金は必要なものです。ただし貪 欲であってはいけません。足りることを学びましょう。

「私たちの負い目をお赦しください。私たちも赦しました。」

 これは罪の告白をしなさいということです。個人的な礼拝をデボーションといいま す。寝る前にデボーションをしましよう。聖書を読み、神さまのお考えに静かに耳を 傾けましょう。そして祈ります。このときに一日を振り返り反省をします。神さまの 前で、また神さまに向かってする反省を悔い改めといいます。「こんなことをしてし まいました。もうしません。どうぞ赦してください。」と。十字架につけられたイエ スさまの名を通すかぎり、つまりイエスさまの顔に免じて、あなたのすべての罪は赦 されます。しかも即座にです。
 具体的に言いましよう。大切なことはその後、赦されたことをその場で 素直に信じることです。このみことばを覚えてください。「もし私たちが自分の罪を 言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たち をきよめてくださいます。」(第1ヨハネ1:9)。
 信仰とは信じることです。 ヨハネの福音書1章12節にこういうことばがあります。「(神は)この方を 受け入れた人々、すなわちその名を信じた人々には神の子どもとされる特権をお与え になった。」このことばを今信じる者は今クリスチャンです。これと全く同じ原理で す。また人を赦していないことがあるなら、それも罪であることを知ってください。 きよめられたあなたに神さまは近づいてくださいます。あなたの祈りは聞かれます 。だれかを憎んだままではあなたの祈りは神さまには届きません。あなたが赦さない とき、あなたも赦されずに不安と葛藤の日々を過ごさねばなりません。さあ夜悔い改 めて気持ちのいい朝を迎えましょう。新しいあなたです。祝福をもたらす神さまとと もに生活が始まります。

「私たちを試みに会わせないで、悪からお救いください。」

 私たちは弱いものです。誘惑に負けて悪いことをします。そしていままで積み重ね て来たものをすべて失ってしまうことさえあります。あなたの中のイエスさま=聖霊 さまに働いていただいてください。あなたの中の神さまのお声を大切にすることです 。こうして何かをするときによく聖霊さまに相談してください。誘惑に負けないで成 功します。

「国と力と栄えはとこしえにあなたのものだからです。」

 私たちはいつも謙虚でなければなりません。失敗したら、もう一度チャンスをく ださい、成功したら「神さまの御名をたたえます。」と言ってください。お祈りを通 して神さまの祝福があなたにあふれますように。

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